団体の紹介
子育て支援関係者の有志が集まり、イギリスでのホームスタートの活動を視察するなどの準備を経て、2009年にNPO法人ホームスタート・ジャパンが設立されました。13地域で活動を開始、毎年、各地で活動する団体が増え、2024年3月現在、32都道府県の約120地域で活動しています。
これまでの累計で、約1万6千家庭に、11万回以上の訪問を行ってきました。
団体の紹介はこちら:https://www.homestartjapan.org..
取り組んでいる社会課題と活動の意義
近年では地縁や血縁の希薄化が進み、7割以上の親が乳児に触れる機会がないまま育ち、同じく7割は頼れる人が近くにいない「アウェイ育児」の状態にあり、不安が強い状態で孤立した育児をしています。児童相談所への虐待相談件数は出生数が減少する中でも増加傾向にあります。小さな悩みが虐待など大きな問題になってしまう前に、誰もが気軽にサポートを受けられる仕組みが必要ではないでしょうか。
地元の「子育てひろば」や行政の施設に自ら足を運ぶことができる人がすべてではなく、届ける支援、「アウトリーチ」型支援が重要になっています。家庭に入っていくことを中心にしてきたホームスタートだからできること、活かせる知見があります。
「孤立感の解消」95%など、高い効果
ホームスタートでは、家庭訪問が始まる前に、どういう不安や課題があるかニーズを尋ねて記録し、一連の訪問が終わった後にそのニーズが満たされたか確認する仕組みがあります。去年の調査結果では、「孤立感の解消」というニーズが最も高く、訪問終了後にそれが充足されたと答えた方は95%に上りました。続いて、「子どもの成長・発達を促す機会を作る」90%など、高い効果が実証されています。
利用家庭の体験談
『はじめは、おしゃべりが中心で、その間に家事をするという2時間。その後は、買い物や長女の歯医者、4ケ月健診に付き添っていただくなど、その時々で助けていただきたいこと、お願いしたいことをお伝えしていました。双子で手がかかる分、本当にありがたかったです。さらに、ビジターの鈴木さんは、優しく温かい方でしたので、居心地がよく、一緒にいてくださる時間、ほっとすることができました。』
『この頃の私は、上の子としっかり向き合いたい、けれど下の子のお世話もちゃんとしたい、という気持ちから、どんどん自分を追い込んでしまっていました。ですが、一人で育児をしていると、それに気づくことはできません。毎日が辛く、訪問も延長になりました。ビジターさんの「あなたはよく頑張っているわ。頑張りすぎているくらいよ。」という言葉に救われました。』
いろいろな利用者の体験談、詳しくは公式サイトでご覧ください!
https://www.homestartjapan.org...
寄付金の使い道について
ホームスタートを利用してもらえる家族を増やすために使わせていただきます。具体的には、以下のような使途になります。
・2024年3月現在、32都道府県の約120地域で活動していますが、ホームスタートの活動をもっと多くの地域に広げるための活動立上げの資金に。
・ホームスタートの活動を広く知ってもらうための広報活動に。
・ボランティアのみなさんには無償で活動してもらっていますが、交通費などは確保したいと考えています。
・安心・安全に家庭訪問ができる体制を作るには、運営のための経費も必要になります。