団体の紹介
発達わんぱく会は、発達障害またはその疑いのある未就学児を対象として直接的・間接的発達支援を行っています。直接的支援としては早期療育を行う「こころとことばの教室こっこ」の運営、間接的支援としては保護者向けの相談支援事業、同じ療育事業所向けの開設・運営支援事業、企業との連携など、発達障害を取り巻く社会課題に多方面からアプローチしています。
またNPO法人として、お子さんの発達に悩まれているご家族の為に、無料で利用できる様々な活動を行っています。
発達障害を取り巻く社会課題について
発達障害は脳機能の特性のひとつで、主にコミュニケーション面に課題を抱えます。周囲の理解が得られない等、おかれた環境によっては障害(生きづらさ)につながります。そして時としてうつや精神疾患といったリスクにもつながります。
こうした生きづらさを抱える発達障害の方は全人口の10%とも言われていますが、支援は十分とは言えません。特性と付き合い、その人らしい人生を送るには幼児期からの支援(早期療育)を受けることが最も効果が高いことが立証されています。また保護者の方への支援を通じてお子さんへの理解を深めて頂き、深刻化を防ぐこともできます。
活動内容
早期療育を行う「こころとことばの教室こっこ」は現在千葉県と東京都に4教室運営し、年間約200名の未就学児へ、約1万回の療育を提供しています。創立以来既に10万回以上の療育を提供し、このノウハウを持ったスタッフ達が法人の原動力になります。
また、間接的支援として2015年から開始した同じ療育事業所向けの開設支援・運営支援事業ではこれまで30施設超へサービスを提供し、日本全国に同じ志を持った仲間が広がっています。
代表者メッセージ
私が発達障害を知ったのは、十数年前。ある「天才」との出会いからです。彼は読書の大好きな30代の男性でしたが、ページを一目見ただけで瞬時に内容を理解できる天才脳の持ち主でした。しかし、耳から聞く言葉の理解がとても苦手で、生まれながらに持つその特性に気づいてもらえず、働くことや生活することに大きな困難を抱えていました。
もしも彼が早期に療育を受けることができ、特性を周囲に理解してもらった上で、彼に合った学習方法や人間関係の構築の機会が与えられたなら、天才脳をフルに発揮して世界を変える人物になっていたかもしれないと思いました。
日本では早期療育の機会が非常に乏しいのが実情です。得意・不得意の差が大きく、その偏り方が異なる発達障害の子どもたち。そのみんなが早期に療育を受けることができる社会になれば、子どもたちはもっとのびのびと成長し、もっと豊かな人生を送れるようになると信じています。
寄付金の使い道について
私たちは、発達わんぱく会を利用されているいないに関わらず、お子さんの発達に悩まれているご家族を支援する応援団でありたいと考えています。その間口を広く持つために、誰でも利用できるNPO法人ならではの取り組みを行っていますが、こうした取り組みは皆さまからのご寄付により継続可能となっています。
■こどものひろば:無料の遊び場開放で年間200名相当の親子が利用し発達の相談を受けています
■ふれあい幼稚園:年間20名相当の親子が月2回、集団活動を経験するプログラムを提供しています(受給者証は不要)
■無料相談窓口:発達に関する無料の電話相談窓口を開放し年間200件のご相談を受けています
■地域とつながる活動:地域のお子さん向けの活動に、発達の相談窓口として参加させて頂いています。近年活動範囲が広がっており、皆さまとお会いする日も近いかもしれません!