APNについて
ビジョン
APNは、地球変動及び持続可能性の課題に柔軟かつ効果的に対応できるアジア太平洋地域を目指しています。革新的で学際的な研究や能力強化の活動を通じて、政策の立案・実施を支援するとともに、市民社会組織や民間セクターの役割拡大を促進しています。
ミッション
APNの使命は、アジア太平洋地域において、地球変動にかかわる研究者、政策担当者、実務者、市民社会が関係し、協働できる活発で一体感のあるコミュニティーを育むことです。そのために、科学と政策の実務者からなる広範なネットワークを活用し、革新的かつ学際的なアプローチを推進しています。
その使命の柱として、APNは、地球の生命維持システムにおける変化と、それがアジア太平洋地域の持続可能な開発に及ぼす影響に関する科学的研究の支援・促進に取り組んでいます。これらの実現に向けて、APNは以下の活動を行っています。
1. 研究及び科学的根拠に基づく対応戦略の支援
2. 各国のあらゆる行政レベル及び社会分野に適用可能な政策と科学的成果との効果的な連携
3. 政府をはじめ、影響を受ける地域社会や市民社会を対象とした科学的能力の強化支援
地球変動はすべての国に影響を及ぼしており、その影響を測定し理解する能力は、複数の分野にまたがります。APNは、各加盟国の積極的な関与のもと、地球変動と持続可能性に関する課題に包括的かつ協調的に取り組んでいます。
こうした影響への対応を加速するためには、革新技術や応用科学の活用を促進することが必要であり、その実現には、政府、民間セクター、市民社会の連携がこれまで以上に重要となっています。こうした取り組みを支えるため、APNでは、支援を必要とする人々に研究成果やサービスを届ける手段として、各サブリージョンにおける民間セクターの役割について検討を進めていきます。
皆さまのご支援を必要としている理由
- アジア太平洋地域は、加速する地球変動の影響に特に脆弱です。
- 発展途上国は、地球変動や水の安全保障の課題に適応することが極めて困難な状況にあります。
- 発展途上国では、地球変動への適応のための研究資金が依然として不足しています。
- 地域社会が効果的に対応するためには、科学的知見と能力の強化が不可欠です。
- パリ協定、仙台防災枠組、持続可能な開発目標(SDGs)の達成に向け、迅速な行動が求められています。
APNに寄附する理由
- 25年以上にわたりアジア太平洋地域の地球変動研究を支援してきた確かな実績
- 脆弱な地域社会への直接的な貢献を実現する科学的根拠に基づく適応戦略
- 開発途上国における若手専門家の支援及び能力の強化
- 政府、国際機関、科学機関との強固なパートナーシップ
主要プログラム
地域共同研究の推進
APNは、公募型「地域支援型公募プログラム(CRRP)」を通じて、地球変動とその影響に関する理解を深める地域研究を推進しています。これらの研究は、政策立案に必要な科学的根拠の構築にも貢献しています。
能力開発
CAPaBLE(持続可能な開発のための途上国における科学的能力開発・向上プログラム)は、科学者、政策担当者、実務者が地球変動に関する課題を評価し、その解決策を探る能力の強化を通じて、持続可能な社会の実現に向けて取り組むことを目的としています。CAPaBLEを通じて、APNは、個人、組織、社会の各層における能力の強化を支援しています。
科学と政策の連携
APNの目標の一つは、科学者と政策担当者の連携を強化することです。そのために、政府、研究機関、国際的なパートナーと協力し、政策に資する知識成果物を創出するとともに、科学と政策の連携を促進する環境づくりを進めています。
ご寄附の活用方法
皆さまからのご寄附は、アジア太平洋地域における重要な気候変動への適応研究や人材育成を力強く支えるものです。ともに、脆弱な地域社会が、より強靭で持続可能な未来を築けるよう、歩みを進めていきましょう。