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IGPCの活動内容って?
IGPCとは「Initiative for Global Pernatal Care」の頭文字をとったもので、周産期医療を世界に届けるという意味です。
私たちが目指すのは、日本で当然のように受けられている妊婦健診や、妊娠中から産後の女性と生まれてすぐの赤ちゃんを対象とした医療を、途上国のお母さんと赤ちゃんにも同じように届けることです。
途上国と言われる地域では、妊婦健診を行う診療所や出産できる施設の数が少なく、交通の便も悪かったり交通費がなかったりという理由で、妊婦健診を受けずに陣痛がきたら家庭で出産する人が今もいます。そのため急な出血や難産、妊娠中の血圧上昇などで家庭で分娩中に、もしくは病院に来ても手遅れの状態で命を落とす女性が多くいます。
また、健診の数が極端に少なかったり、お腹が大きくなってから立て続けに受診して出産を迎える人も多いため病院で出産していても赤ちゃんの様子がわからないままで、生まれてみると早産だったり、未熟児だったりすることが多くあります。そういった赤ちゃんは、保育器の温かな環境や少しの呼吸サポート、そしてミルクによる栄養が必要になりますが、日本のように赤ちゃんへの治療の環境は整っていません。
こういった女性や赤ちゃんを減らすため、そして実際に治療が必要な母子に医療を提供するためにIGPCは活動しています。
なぜ子どもたちに、周産期医療が必要なのか?
「子供が産まれて少し早産だったから、NICUに入院になった」「赤ちゃんがちょっと具合が悪かったから、数日保育器に入っていた」「産まれた子がちょっと小さかったから、体重が増えるのを待って退院した」「妊娠中に血圧が上がって即入院となった」「逆子/低位胎盤と診断されて帝王切開になった」「双子だったので管理入院したけど早産だった」
そういった経験をした人、友人知人の体験を聞いたことがある人もいるかも知れません。
母子周産期センターやNICUが整備された日本に住む人にとって、妊婦さんやお腹の赤ちゃんに異常があれば入院したり、産まれた赤ちゃんが必要であれば保育器や人工乳が使えることは当然です。また、少しの早産であれば、ほとんどの赤ちゃんたちが後遺症なく、数日〜数週間の入院を経てお家に帰ることができます。
日本で生まれていれば周産期医療の恩恵を受けて当然助かるはずの赤ちゃんが、当然のように死んでいるのが途上国の現実です。
人間の赤ちゃんは、妊娠34週を過ぎたあたりから生まれても自分で呼吸できるようになるため、日本では妊娠34~36週で産まれた赤ちゃんが亡くなることはほとんどありません。しかし私たちの活動地域では、同じ条件の赤ちゃんはほとんどが亡くなっています。なぜか?
理由は保育器が無くて低体温が改善できず呼吸不全を引き起こしたり、産声は上げたけれど肺が未熟なためその後呼吸がしんどくなってしまったが呼吸サポートの治療をされずに亡くなってしまうからです。また、清潔で安全な人工乳を与えられなければ、母乳が出ない場合は餓死してしまいます。一見元気な赤ちゃんにとっても母乳を飲むのはとても体力のいることなので、一生懸命におっぱいを吸うことで疲労して呼吸不全を引き起こすことにもつながります。
このような状況を変えるためには、母子保健として妊娠中の健診や生活改善を促すだけでなく、「周産期医療」として医療までを提供すること、管理する姿勢を示すことが必要だと考えます。
すべての子どもたちに、温かくて優しい人生の始まりを
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
皆様からいただいた寄付は、我々が活動するシエラレオネの産科病院で生まれた赤ちゃん、NICU入院の赤ちゃんに必要なおむつとミルクを買うための費用など現地での活動費用とさせていただきます。
シエラレオネでこれらを家族が用意しなければなりません。赤ちゃんが生きていくために最初に必要な消耗品の購入に皆様のご支援を賜りたいと思います。
どうぞよろしくお願いいたします。
NPO法人母と子の医療を届ける会