Inna Project

ニジェール紛争難民の子どもたちの家 Inna House

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Inna Houseでは、ニジェールの紛争から逃れてきた難民の子どもたちの生活・学習サポートをしています。2022年2月に子どもたちの居場所となるシェルターをオープンしました。皆さまからの温かいご支援をお待ちしております。
2024-01-17 17:18
12月の活動報告
2023年12月の活動報告です!

フィリピン・セブ島での大火災で被害に遭った人々へ物資を届けました

 12月12日、セブ島のLapu-Lapu Cityで、大規模な火災が発生しました。

 11月に日本で講演ツアーをしており、ガーナに戻る前に自然の中に身を置いて、しっかり休んでから帰ろうと思いフィリピンに滞在していたのですが、セブ島に到着してすぐこの大火事が起きました。600軒の家が全焼し、2万人もの人が住居を失うという大災害です。生活に必要なもののほとんどが燃えてしまったそうで、とても悲惨な状態でした。

 災害に遭った方々に直接支援物資を届けたいと思い、寄付を募らせていただきました。急なお願いだったにも関わらず、約9万円近く集まりました。ご協力してくださった皆様、本当にありがとうございました。
 物資は、セブ島で孤児院を運営しているあにゃさん(https://anyas-familia.com)と一緒に届けに行きました。インナプロジェクトからは赤ちゃんへのサポートに限定して、粉ミルク、オムツ、離乳食、お水を届けました。さまざまな団体が支援物資を届けていて、水や食料は沢山ありそうでしたが(もちろんそれでも全く足りていないと思いますが)私が見た限りでは、赤ちゃん用の物資を届けている人は見かけなかったので最適な判断だったなと思いました。

 被害にあった男性がとても悲惨な状況を教えてくれました。
死者こそ少ないけれど、火傷を負った人は300人にものぼるそう。ほとんどの人が全てを失ったと。テントがたくさん張られていて、家が焼けてしまった沢山の人々が一時的に寝とまりしていたけど、この後どうなるのだろうと心から疑問に思いました。今後政府や大きな会社がサポートしていくのだろうか…。

粉ミルク、オムツ、離乳食はそれぞれ袋分けにして配布しました。一番右の写真は物資を受け取りに来たセブ島の人々です。

サッカーの大会に出場しました!

 12月の頭に、インナハウスの子どもたちが所属しているサッカーのクラブチームで、ジュニアサッカーの大会に出場しました。ティジャニ、ムスタファ、ラシダンの3人が所属していますが、中でもティジャニは将来サッカー選手になるために一番練習を頑張っています。サッカーを始めて1年しか経っていないにも関わらず、日頃の努力が実り、なんとスタメン(スターティングメンバー)で活躍しました!チームとしての結果は勝ったり負けたりでしたが、これからの3人の成長がとても楽しみです。

クリスマスホリデー

 インナハウスで、ささやかなクリスマスパーティーを開きました!
インナハウスの子どもたちは「クリスマス」という名前こそ知っていますが、クリスマスにどんなことをするのか、何のために祝うのかなど、クリスマスの意味は知りませんでした。毎年クリスマスはたくさんの観光客が来るので、物乞いをしていた彼らにとっては「稼ぎ時」という認識でした。

 そこで、クリスマスとは何かを知るため、12月に入ってから、子どもたちにクリスマス映画(ホームアローンなど)を見せていました。映画を通して、クリスマスにはツリーを飾るということを知り、インナハウスにもクリスマスツリーを飾りました。

 インナハウスの子どもたちはムスリム(イスラム教徒)なので、クリスマスを祝う文化はありません。日本で生まれ育った私にとって、クリスマスは幼い頃からとても楽しみにしていたイベントで、子どもたちともその楽しみを分かち合えたらいいなと思い、信仰とは関係なく、文化を知る機会として、子どもたちにクリスマスの文化を伝え、クリスマスパーティーを開催することにしました。

 12月、私はまだ講演ツアーのため日本にいたので、インナハウスのスタッフにお願いしてクリスマスの準備を進めていました。サンタさんのことも子どもたちに教えましたが、子どもたちの反応は「そんなおじさんほんとに来るのかなあ」と半信半疑でした。私がガーナに到着した日、子どもたちは空港まで迎えに来てくれたのですが、なんと空港で、サンタの仮装をした人がみんなにお菓子を配っていました。子どもたちは「やっぱりサンタさんいたよ!!!」と大喜びでした。

 クリスマスイブは、子どもたちのリクエストで、ケンタッキーをみんなで食べ、プレゼント交換をしました。子どもたち一人一人に500円ずつお小遣いを渡して、一人一つクリスマスプレゼントを買いに行きました。買ったものが他の子にバレないように、数人ずつに分けて買い物に行き、子どもたちはそれぞれ工夫を凝らして、中身がバレないようラッピングしました。みんなプレゼントを渡すということが初めてだったので、早く自分のプレゼントが何か伝えたくて、うずうずしていました(笑)

 そしてクリスマス当日。プレゼント交換をして中身を開けてみると、子どもたち一人ひとりの個性がそのままプレゼントに表れていて、誰がどのプレゼントを買ったのかすぐに分かりました。例えば、食いしん坊のマーフィンはチキンとパスタ弁当を、お菓子大好きなラシダンはスナックの詰め合わせを、3歳のシャミラは自分が欲しかったお人形を買っていました。そしてなんとその可愛らしいお人形は、高校生のアリに当たってしまいました!アリはとても優しいお兄ちゃんなので、受け取ったお人形はシャミラあげて、自分はプレゼントをもらえないという、いつも通りのオチとなってしまいました(笑)

シャミラの選んだお人形→

 珍プレゼント一位は、ティジャニのケチャップでした。なぜケチャップなのか、本人に聞いてもわかりませんでした(笑)ハニマが当たってしまい、本気で嫌がって「変えてー!!」と言っていましたが、受け取ったプレゼントを変えられないのがこのゲームなんだよー♪と伝えました。

 プレゼントの開封が終わると、誰が受け取ったかに関わらず、子どもたちはみんなでお菓子やチキンを食べていました。何も言われていないのに自然とみんなで分け合っていて、とっても素敵な子どもたちだな〜と感じました。

 クリスマスの朝は、サンタさんからということで、クリスマスツリーのところに一人一人の名前を書いたプレゼントを置いておきました。学校に持って行く水筒を全員壊してしまって、新しいのを買ってくれと毎日うるさいので(笑)、全員ウォーターボトルにしました。

インナハウスのクリスマスイベントは大成功でした♪

ハニマ、初めての誕生日

 さらに、12月24日はハニマの誕生日でした!
おしゃれ大好きなハニマへのプレゼントは、きらきらネックレスとイヤリングにしました。インナハウスのシェフのナナマにリクエストして、ハニマの大好物のアングアモというガーナ料理のスペシャルバージョンを作ってもらいました。誕生日ケーキはハニマが自分で作ってみたいというので、一緒にシナモンロールを焼いて、バースデーキャンドルをさして祝いました。なんとそのキャンドルに、「ハッピーバースデー」だけ書かれていると思っていたら、たまたま「my first birthday」と書いてあり、実際ハニマにとって生まれて初めての誕生日会だったので、みんなで大喜びしました。

 一方の本人は、みんなに祝われることが初めてだったので、恥ずかしがって戸惑っていましたが、とても嬉しそうでした。(^^)

大晦日の大掃除

 12月31日は、インナハウスに感謝の気持ちを込めて、みんなで大掃除をしました。「翌朝、私がインナハウスにくる前に掃除しておいてねー」と言っていたのですが、1日の朝インナハウスに来てみると、びっくりするほど綺麗に丁寧に掃除されていました…!こんなに掃除できるようになったのか!!と本当に大感激しました。インナハウスを始めたばかりの頃は、掃除の「そ」の字も知らないほどで、インナハウスはすぐに泥だらけになって、まるで動物園のようだったのに、言われなくてもこんなに綺麗に丁寧に掃除ができるようになっていて、子どもたちの成長を感じました。

まだまだ日本は寒い日々が続きますが、皆様もどうかお身体にお気をつけてお過ごしください。

Inna Project
山口韻奈

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