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Inna Houseでは毎週金曜日に「家族会議」を開いています。家族会議では、まずシェルターの利用者である子どもたちの意見を聞き、次に私からの意見を言います。みんなのInna Houseですから、私とスタッフだけで運営方針を考えるのではなく、みんなで意見を出し合って、より良い環境をみんなで作っています(テレビが欲しいとか、給食のこの野菜は嫌だ、といった要望は却下していますが…笑)。
3月は運営がうまくいかず、私は子どもたちを叱ってばかりでしたが、ただ機嫌が悪くて怒っているのではなく、彼らに学んで欲しいことが沢山あるから叱るんだよ、と伝えました。まだまだ問題は山積みですが、子どもたちは確実に成長しています。彼らの成長ぶりに私の方がたくさん学ばせてもらっています。
家族会議の最後は、ドラムを叩いてみんなで歌って踊って終わります。大変なことばかりですが、子どもたちと過ごす毎日は本当に楽しいです。
また、子どもたちは皆ムスリムなので、4月はラマダン(断食月)でした。小さい子どもたち以外は、日が沈んだ夜6時以降と、夜明け前の3時の2食のみを提供していました。ラマダンの期間中はみんなほとんど外出しないのですが、それでも20人前後の子どもたちが毎日シェルターを利用していました。
ガーナの物価高騰
また、4月に入ってからガーナでは物価が高騰し、給食を続けることが困難になってきました。毎週ものすごいスピードで物価が上昇しています。
週に2度、シェルターのシェフのナナマさんにマーケットで食材を仕入れてもらっているのですが、最近は値段の変動があまりにも激しいため、私も同行して市場調査をしています。
トマト… 1バケツ約600円→約1800円
チキン… 1kg 約400円→約700円
芋… 大1個 約160円→約400円
1週間でこの変動です。値段を聞く度にびっくりして聞き返してしまうのですが、マーケットの人々は申し訳ないと謝ってくれます。あまりにも値段が高いと買える人もどんどん少なくなってしまい、食材がダメになってしまいます。この地域の人々は毎日生きていくだけでも大変なのに、生活は困窮していくばかりです。
一日3食の給食があることで、子どもたちは「今日食べる物がない、空腹のまま一日中働かないといけない」という恐怖から抜け出すことができました。子どもたちに食べるものがないという不安を二度と味わってほしくありません。しかし、この物価高騰により3食の給食を提供するのが非常に厳しくなってきました。
すでに寄付をしてくださっている皆様には、何度もお願いすることになってしまい申し訳ないのですが、マンスリーサポートとは別に給食費をサポートしていただける方を募集しています。小額でもとっても助かります。
皆様も、素敵な1ヶ月をお過ごしください。