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イギリスから大学生のコフィくんが、英語と算数の先生としてインナハウスに来てくれました!
黒いキャップをかぶっているのがコフィくんです。
子どもたちは英語を話すこともできるので、私は普段子どもたちとは英語で会話していますが、文法や言い回しが正確ではなく、乱暴な言い方になってしまうことが多くあります。
私は子どもたちが将来社会に出たときのために、普段から「その言い方は失礼だよ」と注意しているのですが、私以外に英語の言葉遣いについて注意する人がいないので、子どもたちはいつも「そう言うのはいんなだけだよ」と言ってなかなか直そうとしてくれませんでした。
子どもたちは普段、彼らの民族の言葉や、ガーナの現地の言葉で話します。正しい英語を教わったことがなく、彼らの周りには正しい英語を話す人がいないので、文法の間違った「ブロークン・イングリッシュ」を身につけてしまっているのですが、本人たちは何度教えてもそのことが理解できないようでした。
そして今回初めて子どもたちは外部の人から英語を教わり、「いんなの物差しで言ってるんだと思ってたけど、本当にこういう言い方は良くないんだね!」と分かってもらえました。
授業は、8月の1ヶ月間、毎日3〜4時間行いました。
コフィくんは英語以外の勉強もとても丁寧に教えてくれました。
男の子と女の子でそれぞれが盛り上がる話題を探し、教え方を変えることで、子どもたちが話題に食いつき、長時間の授業だったにも関わらず、子どもたちは本当に楽しそうに勉強していました。
楽しいことには、子どもたちは物凄い集中力を発揮します!
時間の勉強
子どもたちは普段、夜中に物乞いをし、昼に帰ってきて睡眠をとる、という生活を送ってきました。
成長期の子どもたちへのこのような昼夜逆転の生活による悪影響は計り知れません。
また、子どもたちは学校に行ったことがないので「時間通りに行動する」ということを経験したことがありません。
そもそも、時計の読み方もわかりません。
スマホで時間を確認することはあっても、「8時」と「8時59分」は彼らにとっては同じ「8時」。
一時間がどれくらいのスピードで進むのかも分かっていません。
子どもたちが成長して社会に出たときのためにも、「時間を決めて何かをする」ということを少しずつ練習する必要があります。
しかし、突然一日のスケジュールを組んで子どもたちに時間通りに行動することを強制することはできません。
少しずつ子どもたちに慣れていってもらい、「時間」というものを身近に感じられるように、まずは子どもたちが大好きなサッカーを1日の日課に取り入れることにしました。
運動することは脳にもとても良い影響があるので、「毎日午後4時はサッカーの時間」ということにしています。
徐々に徐々に、子どもらしい、健康的な生活が送れるよう、子どもたちを全力でサポートしていきます。