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こんにちは。Inna Project 代表の山口韻奈です。
9月後半、トーゴの孤児の子どもたちに寄付を届けに行きました。(詳しくは次の投稿をご覧ください!)
私が不在の間、シェルターは閉じることにしました。
というのも、ここのところ近所からの騒音の苦情が立て続けにきており、このままシェルターを解放しているとこれから年末にかけてシェルターを利用する子どもたちが増えてきた時期にシェルターを閉じなくてはならなくなるかもしれないからです。
年末は何十万人という観光客がガーナを訪れます。
物乞いをしている子どもたちにとっては稼ぎ時なので、普段ニジェールの村で暮らしている子どもたちもガーナへ戻ってくるのです。
シェルターに滞在している子どもたちの人数は、先月までは10〜20人と落ち着いていましたが、最近は週末では40人くらいがシェルターに訪れるようになりました。
シェルターは民家に囲まれたエリアにあるため、近隣の家まで子どもたちの騒ぐ声が響いてしまっているようです。
シェルターの場所を選ぶとき、とにかく子どもたちが気軽に利用できるように、普段物乞いをしている場所から近いということを第一の条件として物件を探していたため、騒音問題までは考えられていませんでした。
私が何度も注意しているので、以前に比べて子どもたちが遊びに夢中になって叫ぶということは減りましたが、最近またシェルターを利用するこどもたちが増えたこともあり、自然と会話の声が大きくなってしまい、近隣住民からの苦情が立て続けに来るようになってしまいました。
苦情のあった家を回って謝りに行っていますが、子どもたちは深夜に物乞いから帰ってくるため、子どもたちの声やゲートの開け閉めの音がとても響いてしまいます。
そんな状況ですので、もし自分が不在の間に近隣住民と何かトラブルが起こってしまったら、もうインナハウスの運営自体続けられなくなってしまうかもしれません。
子どもたちのことを思うと私の不在中もシェルターは解放しておきたかったのですが、今月はとにかく徹底的に静かにして、こどもたちが増える来月はシェルターをオープンしていられるように、シェルターを閉めるという判断をしました。
日本じゃあり得ない?マイペースな働き方。。。
インナハウスでは子どもたちの安全のためセキュリティを雇っていますが、先日一人解雇しました。日本では考えられないような色々な問題があったので、報告したいと思います。
彼のことはセキュリティとして1ヶ月ほど雇っていましたが、当初からシェルターに自分も住みたいと言われていました。
シェルターはいつもいっぱいだし、こどもたちのための場所なのでそれはできないと言っていました。
それなのに勤務当日、急に家族全員を連れてきてしまったのです。
赤ちゃんもシェルターに連れてきて、荷物を広げてインナハウスで生活を始めようとしていました。
だめだと言って帰しましたが、その次の日もまた、赤ちゃんと奥さんとやってきました。
また別の日の夜、私がシェルターに行くと、彼の姿がなくどこにいるのかと子どもたちに聞くと、奥の部屋にいると言われました。
その部屋はドアが壊れていて、一度閉めるとなかなか開けるのが大変なので、子どもたちにも使わないように言っていた部屋です。
そんな奥の部屋にいて、しかもドアも開けられないのに、子どもたちに万が一のことがあったらどうするというのでしょうか。
ドアを開けると、仕事もせず彼と奥さんが二人で部屋で熟睡していました。
疲れて寝てしまったのだと言いますが、これではセキュリティとして酷すぎます。
さらにまた別の日は、シェルターに友達を連れてきて、買ってきたご飯を庭に広げて音楽をかけてピクニックをしていたのです。
この1ヶ月間、連絡をしても返信が来るのは3日以上後で、無断欠勤ばかり。流石に解雇することにしました。
クビだと言ったら「なんで!?」と憤慨していました。「セキュリティなんだから寝ないで!?」と毎日のように怒っていたのですが、その様子を見ていた17歳くらいのお兄ちゃんが、セキュリティの仕事をしたいと立候補してくれました。
気を取り直して。。。
来月から子どもたちがどんどん増えてくるので、10月も引き続き頑張ります!
皆様の温かい応援を、これからもよろしくお願い致します。