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ガーナでは、10月から深刻なインフレが続いています。
マーケットの野菜の価格も高騰し、売れ残ってどんどん腐ってしまっている状況です。
ガーナでは石油の50%をオランダから輸入しており、続いてスペイン・ベルギー・イタリアなどのヨーロッパ諸国から輸入しています。ヨーロッパ諸国はロシアから原油を輸入して精製し、ガーナなどに輸出していますが、戦争の影響でロシアから原油を輸入できなくなったため、ガーナへ輸出する石油の価格が高騰しているのです。
その結果、ガソリンの価格が高騰し、食料を運ぶこともできない、農業もできない…ということになり、あらゆるものの物価が高騰してしまっています。
現地ガーナ人は、高すぎてもうお米も食べられなくなったと言っています。運賃も上がり、乗り合いバスの初乗り料金も以前の倍になり、運賃が高すぎて仕事に行くこともできません。貧困層を支えている屋台の食事も大幅に値上げされてしまい、ストライキやデモもありました。いつ暴動が起きてもおかしくない状況です。貧困と飢えのせいで、ガーナ人がガーナ人を襲う事件も起きていて、治安はどんどん悪化しています。
今年の5月にも一度かなり物価が高騰しましたが、今はそれよりももっと深刻な状況です。その時は、インナハウスの子どもたちがストリートボーイズに襲われ、お金を奪われる事件が何度も起きましたが、今回はそのような事件は起きていません。5月にインナハウスの給食を配布した時のことを彼らは覚えていて、そのおかげで子どもたちを守ることができています。今はすれ違うと「また食料配布をやってほしい」とお願いされるようになりました。資金が集まったら、また食料配布も行いたいと思います。
もう既に子どもたちの数は増えていて、100人以上の子どもたちがシェルターを利用するようになります。毎日の給食の量も増え、食費、日用品費、光熱費、ガス代、すべて今までの倍以上になります。
インナハウスは、子どもたちが安心して生きていける生活環境をサポートする場所。
心の美しい子どもたちが、温かいご飯が食べられるように、シャワーを浴びられるように、これからも頑張りますので、引き続き応援のほどよろしくお願いいたします。