ケアットは、神戸市で子ども食堂を運営するNPO法人です。共働きやひとり親家庭など、家に帰っても家族で食事をとる習慣のない子どもたちのために「つながり食堂」を初めて開催したのは、2016年7月。
夏休みで給食を食べれない子ども達を支えたい!と、小さくスタートした活動でしたが、子ども食堂の存在はその子たちの友達を呼び、また、区役所や学校の先生からのご相談もあり、参加する子どもたちはどんどん増えていきました。
当初から、一人親等生活困窮世帯は、大人も子どもも無料で食事ができるシステムをとっておりましたが、2020年コロナ感染が広がりました。
つながり食堂に参加されていた、一人親等生活困窮世帯は、より一層、生活苦が著しくなりました。それに伴い、子どもの笑顔も少なくなっていきました。
そこで、一緒に食べる「つながり食堂」から、お弁当の無料配布とフードパントリーに変更し、一人親家庭で育つ子ども達と親の生活支援に形を変えて、今も継続しています。
異国情緒あふれる神戸らしく、生活苦や困難を抱える外国籍の参加者も増えており、日本での暮らしを支えることが安心につながり、その気持ちが感謝の気持ちとなって、つながっていくことが、世界平和につながる「はじめのいっぽ」になることを願って活動しています。

なぜ子どもたちに、子ども食堂が必要なのか
日本で子ども食堂がはじまったのは、2012年。その活動は短期間で全国に広まり、現在では全国に150箇所以上の子ども食堂が存在していると言われています。一体何故、こんなにも子ども食堂が必要とされているのでしょうか?
その背景の一つに、「子どもの貧困」の問題が挙げられます。
経済的に豊かだと思われてきた日本ですが、子どもたちの16.3%、実に6人に1人が貧困状態にあるという衝撃的なデータが厚生労働省から発表されました。2015年には13.9%に改善されたものの、依然として約280万人の子どもたちが貧困状態にあります。
さらにひとり親家庭の子どもの貧困問題は深刻で、2人に1人が貧困状態。先進国の中でも最低の水準だと言われており、満足な食事を食べられない子どもたち、ほぼ毎日一人でご飯を食べている子どもたちも数多く存在しています。
ケアットからのメッセージ
このページに辿り着いてくださって、ありがとうございます。
「子どもたちが楽しく幸せに成長していく姿を見守り、支えていきたい。」
母子家庭で育った創設者の岡本は、自分の幼少期を振り返るなかで、ずっとそう感じてきました。
金銭的な貧困だけでなく、「人とのつながりの貧困」や「経験の貧困」こそが、子どもたちの未来を狭めてしまうのではないか。
そして、子育てに奮闘するお母さんをまず支えることが、子どもたちの健やかな育ちにつながるのではないかそうした思いから、悩みや不安を抱えながら暮らす親子のために、人と人がゆるやかにつながり、支え合える「つながり食堂」を立ち上げました。
活動を始めて10年以上。いまでは、毎回50世帯以上の一人親家庭や生活困窮家庭を支える場となり、絵本の読み聞かせや、ボランティアさんとけん玉で遊ぶなど、子どもたちにとって大切な居場所になっています。
この「つながり食堂」は、創設者・岡本芳江の思いから始まりました。そして今、その思いをしっかりと受け継ぎ、未来へとつないでいます。
この緩やかな、つながりの場で子ども達が「頑張るパワー」を充電し、夢を持って大人になっていく後押しを一緒にご支援くださるようお願い致します。
認定NPO法人ケアット職員・ボランティア一同
みんなの居場所「はじめのいっぽ」の維持費
つながり食堂は、皆さまからのご支援で成り立っています。食材は企業様のご寄付や個人の方々からの持ち寄りで賄っていましたが、子どもたちの人数も増え、すべてを賄うことが難しくなってきました。
また、「はじめのいっぽ」は、umeのつぶやき等、高齢者の居場所でもあり、今の時代が抱える社会課題を地域の力で解決して行こう!とする、人のパワーがみなぎる場所です。
皆さまからのご寄付は、主に、はじめのいっぽの家賃と水道光熱費、メンテナンス費用として使用させて頂く他、つながり食堂の食材購入費用に充当させていただきます。
3,000円のご寄付を10名の方からいただければ、1回のつながり食堂を開催でき、30世帯以上の一人親家庭の暮らしを支えることができます。