網地島とは
網地島は宮城県石巻市・牡鹿半島の鮎川浜の沖合約4kmに位置する離島で、東北有数の透明度を誇る網 地白浜海水浴場があり、温暖小雨で穏やかな気候、豊かな自然と海産物資源に恵まれた大変美しい島です。2011年に起きた東日本大震災では、島民の方々は奇跡的に全員無事でしたが、家屋の倒壊などの甚大な被害を受けました。現在の島の人口は約350人、高齢化率は約71%で、急速な高齢化と人口減少など多くの課題を抱えています。
網地島との出会い
私たち NPO 法人いろはリズム(以下いろはリズム)は、2018年7月に網地島を訪問しました。これは当法人の正会員で震災直後から復興支援ボランティア活動を続けておられる方の仲介により、網地島の復 興活動・地域振興に取り組むNPO法人ジョイフル網地島様とのご縁を得たことにより実現したものです。
この訪問では、島唯一の病院である網小病院で、島民の皆さんを前に弦楽三重奏と歌による演奏を披露 しました。日本の歌からクラシックまで、どの曲も笑顔で楽しんで聴いてくださいましたが、特に、島の小学校・中学校の校歌を演奏した時は、皆さん大きな声で一緒に歌を口ずさんで大変盛り上がりました。実はこの島の学校は廃校になって久しく、校歌の楽譜も東日本大震災の時に紛失してしまったそうですが、ほかの学校に問い合わせて楽譜をFAX で送ってもらったり、記憶を頼りに歌ってもらったのを急きょ譜面 に起こしたりして復元させ、演奏に漕ぎつけたのでした。島の風土を表現した歌詞を、往時のことを思い出しながら誇らしげな顔で歌う島民の方々の姿は、音楽が人と人を結びつけ心を動かす力を持っていることをダイレクトに感じさせるもので、地域コミュニティに対して私たち音楽家ができるエンパワメントを改めて認識する機会となりました。
網地島に音楽を届けたい
網地島のように、高齢化が進み公共ホールなどの文化施設に乏しい地域では、生演奏の音楽に触れる機会はめったにありません。いろはリズムは、音楽へのアクセスが難しい環境にある人々や、なんらかの理由で演奏会に自力で行くことが厳しい人々のもとへこそ、積極的に音楽を届ける活動をしたいと思ってお ります。音楽を通して地域やコミュニティを少しでもエンパワメントしたり、人と人が分かり合いつながるきっかけを作ったりすることは、復興へ向かう東北の地にとっても、またひいては、関係性の貧困が叫ばれる現代社会においても重要な活動と考えます。
いろはリズムは昨年に続き、今年も夏に網地島を訪問します(7月予定)。しかしそのためには、数日間にわたる交通費や滞在費・人件費など、少なくない資金が必要であり、自主財源だけではどうしても限界があります。そこで、我々の活動に賛同していただける方々からのご寄付を募らせていただきたいと思 います。まだまだ法人としての活動期間も浅く、解決すべき課題もありますが、私たちいろはリズムは音楽の可能性への強い信念と使命を胸に活動しております。いただいたご寄付は大切に使わせていただき、活動内容と共に資金用途の内訳につきましても丁寧にご報告させていただきます。ご支援・ご協力のほど、どうぞよろしくお願い申し上げます。
ご寄付いただいた方へのお礼
ご協力いただきました方には僅かではありますがお礼をお送りさせていただきます。
全員「ありがとうメール」
5000円〜「いろはファイル・ステッカー・お礼状（活動報告）」
10000円〜「石巻特産品・いろはファイル・ステッカー・お礼状（活動報告）」
30000円〜「石巻特産品・イベントご招待券・いろはファイル・ステッカー・お礼状（活動報告）」
