子ども達にとって大切な経験と成長の機会:「職場体験」が
コロナ禍で実施困難に
毎年全国の99%近くの中学校で、キャリア教育の一環として行われてきた職場体験。
JAEが独自に実施したアンケート調査では、職場体験を「中止もしくは検討中」と回答した学校の割合は、約80%にのぼります(2020年6月末時点)。その理由として「感染リスクが考えられるため」「体験先に迷惑をかけられない」など、直接交流することによる感染拡大を懸念する声が多くありました。
職場体験は、「仕事」に取り組む経験を通じて自分の良さや個性に気づいたり、働く大人との交流を通じて働くことの意義を理解したり、自分の将来のイメージをふくらませたりする、子どもたちにとって貴重な学習機会の一つでした。
現在コロナの影響により、多くの学校現場で、この成長の機会を子どもたちに経験させてあげられない状況に直面しています。
▲コロナ前は、地域の現場に直接出かけ、「仕事」を通じて様々な学びを経験していました。
先生方からの声に押され
「リモート職場体験」開発をスタート
『コロナ禍でも子どもたちに「社会と繋がり、力をつける経験」をさせてあげたい!』
昨年から学校現場では、職場体験だけでなく、様々な活動が制限されてしまいました。
子どもたちが自己肯定感をはぐくむ、仲間との行事や様々な活動や挑戦の機会が、ことごとく奪われてしまいました。
長年、キャリア教育に携わってきたJAEには、昨年の春ごろから、実施できなくなった職場体験に代わる機会を子どもたちに経験させてあげたいという、多くの先生方からの相談が寄せられました。
「コロナ禍で先が見通せない今だからこそ、子どもたちが、自分の将来に希望を見出す機会が必要!」
「コロナ禍の状況でも、子どもたちの経験の機会をなくしたくない!」
私たちJAEは、この状況下でも実施できるプログラムを新たに開発することを決意し、同じ思いで協力を申し出てくださった企業、㈱Dreamsさんと共に、昨年5月から急ピッチで開発に乗り出しました。
プログラムに込めた思い「未来へ向かって進む力を!」
JAEは2001年の創業から20年間、多くの地域でキャリア教育プログラムを実施してきました。子どもたちと交流する中で、家庭環境や経済的事情など様々なバックグラウンドを抱え、急激に変化する時代の中で、将来に対する希望を見出しにくかったり、不安を抱える子ども達の姿を見てきました。こうした状況に加え、今年度はコロナを受けて、将来への希望を見出しにくい状況になっていることは想像に難くありません。
今回のリモート職場体験でのミッションは、生徒たちが企業の広報担当として、CM制作に取り組みます。生徒たちは直接事業所へ訪問せず、会社や事業内容について動画で学んだあと、チームでCMを制作し、オンラインにて企業にプレゼンをすることがゴールです。また、ミッションを実践する過程で、生徒たちは「仕事」に触れ、また自分自身・仲間について知りながら「困難を乗り越えて、未来へ向かって進む力」をつけられるよう開発しました。
■プログラムで身につけたい4つの力
①自己理解:自分の良さや個性について理解を深める
②職業観・勤労観: 「働くこと」の意義や大切な力等についての理解や考えを深め、将来展望を描く
③チームワーク力:メンバーの特徴を活かしながら協力する
④課題解決力:目標に向かって困難を乗り越え、課題解決する
クラウドファンディングでご支援をお願いする理由
「職場体験」はこれまで、学校がそれぞれ地域の企業などに直接協力を依頼して実施するなど、先生方が主導する取組みとして予算化せずに実施されている学校がほとんどでした。
そのため、コロナ禍の事態に直面して代替案を実施したくても、年度の途中で新たな予算をつけることが難しいという状況に直面している学校が少なくありません。
JAEは通常、学校や企業、行政からコーディネート費や開発費を頂き、プロジェクトを実施しています。しかし今回は、上記のような理由で、学校からプログラムの費用を頂くことが難しい状況にあります。
それでも私たちは、「コロナ禍の状況だからこそ、子ども達が社会と繋がり、“困難を乗り越えて、未来へ向かって進む力”をつけてほしい」とプログラムの開発を進め、より多くの学校、より多くの子ども達に届けるため、必要な資金をクラウドファンディングにてご支援を募ることに致しました。
コロナ禍で先が見えない子どもたちにとって
支えてくれるたくさんの大人がいることも希望になる
クラウドファンディングの終了を待っていては、子どもたちにとって一度しかないこの1年が終わってしまうため、JAEとしてはすぐにでも取り掛からなければならないこの状況で、赤字覚悟で進めながら、できるだけ多くの方に応援して頂けたらと思い、クラウドファンディングに挑戦をしています。
先生方の頑張りや協力企業の社員さんの思いで、コロナ禍だからこそできる「リモート職場体験」が形になり、実施された学校からはこのような声がありました。
一生懸命に自分たちに向き合ってくれる大人の姿を見て、「コロナ禍でも、自分たちのためにこんなにも頑張ってくれる大人がいるんだ」という感謝の気持ちを持つ子が増えたことも大きな変化です。
コロナ禍で先が見えない子どもたちにとって、支えてくれるたくさんの大人がいることもまた、彼らの希望になるのではないかと思います。
クラウドファンディングはJAEにとって、子どもたちの未来を支える活動の輪に、より多くの方に加わっていただくための挑戦でもあります。
コロナ禍の予期せぬ事態に、大きな影響を受けている子ども達と学校現場を、私たちJAEは全力で応援したいと思っています。スタッフ一同想いをもって取り組んでいきますので、どうかお力をお貸しください!よろしくお願いします!!
■プロジェクトの進捗や詳細はこちらからご確認ください!
ご協力プラン
下記のプランを設定しています。ぜひご協力をお願いします!
応援プランA(3,000円) | 報告書のご送付(メール) |
応援プランB(5,000円) | 報告書のご送付(メール) |
応援プランC(10,000円) | 報告書のご送付(メール)+ 協働企業Dreamsさんの ポップコーン1袋 |
ハッピープラン(30,000円) | 報告書のご送付(メール)+ 協働企業Dreamsさんのポップコーンつめあわせセット |
スッキリプラン(50,000円) | JAEのキャリア教育コーディネーターが2時間ほどご相談にのります (活用例:事業の組み立てのブレスト、ノウハウ提供等) |
【個人向け】プログラム開発プラン(150,000円) | あなたをテーマにした職業講話プログラム(1時間程度)を協働開発します |
【企業向け】プログラム開発プラン(500,000円) | あなたの会社をテーマにしたプログラム(2時間程度)を協働開発します |
寄付の使い道
■プログラム開発費(全校共通のベースとなる開発費)(500,000円)
1.プログラム開発:プログラム全体の流れ検討、学校へのニーズ把握、協働企業の開拓・調整
2.教材開発:ワークシートの作成、プログラム実施に必要なパワーポイント資料の作成、指導案の作成
3.動画制作:リモートで実施するための企業さんとの調整・企業の映像教材を制作(撮影、編集)
■実施に向けてのご案内・調整(400,000円)
1.学校へのご案内や説明会の実施:オンラインやメール等による、学校への説明会の実施、ご案内の送付・調整
2.教材の微調整(50,000円×6校)
※今回はベースの教材をお送りし、学校が中心となり実施
■プログラム実施〜ふりかえりまで <6校にて実施>(400,000円)
1.実施校の選考、実施が決定した学校へのご案内や日程調整、実践に向けてのインターネット環境確認等、実践当日に向けたサポート
2.実施後のアンケート集計やふりかえり改善:今後の改善に向けて、子ども・教員対象のアンケートを実施し、結果をまとめ、ご報告予定
(JAEは通常、学校や企業、行政からコーディネート費や開発費を頂き、プロジェクトを実施していますが、コロナ状況下で受けるご相談は予算が厳しく、実施が難しい状況でした。しかし、私たちはプログラム開発や実施において必要な資金をクラウドファンディングで調達し、学校には無償でプログラムを届けようと動いています。※別オプションを希望する学校は一部有償です。)
■協力企業
株式会社Dreams(※)の社員さんとプログラムづくり(映像教材制作など)を協働で行いました。
Dreamsさんにはミッションの発表、そして生徒たちの成果発表の際は、評価・フィードバックを行って頂いています。
※株式会社Dreams: POPCORN PAPAというブランドで、ポップコーンの製造・ 販売(店舗・通販)等を行う。
HP:https://popcorn-papa.com/
■実施校実施予定校(五十音順)
JAEが実施校募集を行い、選考の結果、下記6校での実施が決定しています。
・大阪市立白鷺中学校(大阪府)
・大阪市立西淀中学校(大阪府)
・貝塚市立第二中学校(大阪府)
・関西創価中学校(大阪府)
・泉南市立泉南中学校(大阪府)
・豊田大谷高等学校(愛知県)
NPO法人JAEとは
「若者が希望と誇りを持ち、挑戦する社会」をめざし、小学生から若手社員まで幅広い層を対象にキャリア教育等を推進しています。
小中高生を対象とした「ドリカムスクール」事業では、子ども一人ひとりが夢を描き実現するために必要な力の育成に向けて、企業・行政・学校・地域が協働して取り組むためのスキームづくりや実践支援等を実施しています。
大学生を対象とした「アントレターン(長期実践型インターンシップ)」事業では、リアルな社会や仕事の現場で、経営者や社員の方々と一緒に学生が「期間限定のプロジェクトメンバー」として、チャレンジする機会をコーディネートしています。
~実績(一部抜粋)~
2019年 経済産業省「第10回キャリア教育アワード」コーディネーター部門で『奨励賞』を受賞
2018年 尼崎市、朝来市、倉敷市で各地域の市内企業での実践型インターンシップ活用を支援
2015年 JAEが事務局を務める「東大阪ええとこスクラム協議会」が、文部科学省・経済産業省共同、キャリア教育連携推進表彰、奨励賞を受賞。など
HP:https://jae.or.jp/
Facebook:(NPO法人JAE):https://www.facebook.com/jae.or.jp
Facebook(NPO法人JAE ドリカムスクール):https://www.facebook.com/dreamsjae