活動・団体の紹介
一般社団法人日本ペットヤギ協会(JPGA)は、ペットヤギ、そしてヤギとともに暮らす人々の福祉を志す団体です。家畜伝染病予防法の普及や、正しい飼育知識の啓発、保護ヤギや老ヤギの支援などを通じて、ヤギと人との豊かな関係を社会に広めることを目的に活動しています。
当協会は、ヤギを単なる家畜として扱うのではなく、パートナーとして“暮らし”の一員と捉える視点を重視しています。これにより、ペットヤギを飼育する人、飼育を検討する人、動物福祉を考える社会全体をつなぐプラットフォームを目指しています。
主な活動領域は以下です。
- (1)家畜伝染病予防法の普及啓蒙活動事業
(2)アニマルウェルフェアに配慮したヤギの飼育に関する正しい知識の普及のための資格講座、講習会等の開催事業
(3)保護ヤギの救済及び譲渡事業
(4)老ヤギホーム事業
協会の活動を支えるのは、会員制度と多くのご支援・寄付をくださる皆さまです。寄付は、団体運営と活動継続の柱です。
活動の背景、社会課題について
現代社会において、ペットといえば犬・猫が中心ですが、「家畜」や「家畜に近い動物」という枠を超えて、ヤギを伴侶動物として暮らす可能性が注目されています。しかし、次のような課題が残っています。
-
飼育知識の不足・誤情報の流布
インターネット上に不正確な情報が混在しており、誤った飼育方法による健康リスク・寿命短縮・病気が発生するケースがあります。 -
適切な環境が整っていない飼育
放牧スペース、柵、飼料、獣医師による診療など、ヤギにとって快適で安全な環境を実現するためには相応の資源(土地・施設・費用など)が必要です。 -
孤立した個人飼育者の課題
ヤギを飼う人がまだ少ないため、相互支援・相談できるネットワークが不十分で、問題を抱えても対応できずに手放されてしまうケースがあります。 -
動物福祉・救助リソースの不足
緊急救助が必要なヤギ、放棄ヤギ、ケアを必要とする個体への支援体制が全国的には整っていません。
これらの課題を放置すると、ヤギの健康・福祉が損なわれるだけでなく、飼育者の負担・挫折も増え、ヤギとの暮らしを希望する人が尻込みしてしまいます。
このような背景を踏まえ、JPGA は「安心できる飼育環境と、正しい情報を提供すること」を目指して活動しています。
寄付金の使い道について
皆さまからいただいたご寄付や会費は、ヤギと人が安心して暮らせる社会を実現するために、大切に活用させていただきます。
まず、保護したヤギや新しく迎え入れたヤギたちが安全に過ごせるように、柵や小屋、放牧地などの 飼育環境の整備 に充てられます。また、日々必要となる牧草や飼料の購入、健康を守るための医療費、予防接種や駆虫といった ケア費用 にも活用されます。また、ヤギの保護に向かうための交通費も必要となります。
さらに、多くの方に正しい知識を届けるための 講座や教材の制作、普及啓発活動 にも使われます。ウェブやSNSでの情報発信、イベントやセミナーの開催を通じて、ヤギと人のよりよい関わり方を社会に広めていきます。
最後に、これらの活動を継続していくための 協会の運営費 としても活用し、組織として安定した基盤を築くことで、より多くのヤギと人に寄り添えるよう努めてまいります。
一つひとつのご支援が、ヤギの命を守り、ヤギと人が共に生きる未来へとつながります。
みなさまの温かいご支援のほど何卒よろしくお願い致します。
一般社団法人日本ペットヤギ協会
代表理事 大西未玲