活動・団体の紹介
国連WFP協会は、飢餓の撲滅を使命とする国連組織、 WFP国連世界食糧計画を支援する認定NPO法人で、日本における民間向け公式支援窓口で、広報活動及び募金活動を行っています。(お預かりしたご寄付は、国連WFP協会を通じてWFP国連世界食糧計画に送金されます)
活動の背景、社会課題について
世界から飢餓をなくすことは、現代における最大の課題の一つです。世界中で、最大7億5,700万人が十分な食料を得ることができておらず、54か国で4,700万人が「人道的危機」レベルまたはそれより深刻な飢餓に陥っています。実際、イエメン、南スーダン、エチオピア、ナイジェリアの一部では、飢きんに近い状態か、すでに陥っている可能性があります。
ビタミンやミネラルなどの栄養素が乏しい食生活の結果、さらに何百万人もの人びとの健康や生活の見通しに影響を与え、地域社会や国全体の未来に影を落としています。
この地球上のすべての人が食べるのに十分な食料は生産されているにも関わらず、持続可能な開発のための2030アジェンダ、特に持続可能な開発目標2「飢餓をゼロに」という目標は、紛争、気候変動、災害、構造的貧困と格差という問題が絡み合ってるために、達成が難しくなっています。過去2年間、新型コロナウィルス感染症の流行による社会経済的影響は、何百万人もの脆弱な人びとをより深刻な食料不安に追いやり、支援を届けるためのコストを押し上げることで、世界の飢餓をさらに悪化させました。国連WFPは飢餓の解決策を模索するため、さまざまな活動に取り組んでいます。
活動内容の詳細、実績について
国連WFPは、飢餓と貧困をなくすことを使命とする国連唯一の食料支援機関です。
災害や紛争時の緊急支援、栄養状態の改善、学校給食の提供などを活動の柱に、
120以上の国や地域に拠点を持ち、約1億5,000万人を支援しています。(2023年実績)
代表者メッセージ
人々は新たな一歩、幸せを待ち望んでいる。食料がなければ生きられないません。
10人に1人が十分に食べることができない世界が今日も存在します。頻発する自然災害や、食料価格の高騰、世界経済の低迷など、様々な原因が飢餓を引き起こし、貧困に苦しむ途上国の人びとの暮らしを脅かしています。
食は人間の生命を支える欠かせないものです。食が足りて初めて、その国の自立・繁栄・平和が可能になると言っても過言ではありません。
一人でも多くの人びとに食料が届き、苦しい状況下に暮らす人びとが安心して、希望とともに生活を送れるように温かいご支援を賜りますよう、お願い申し上げます。
国連WFP協会 会長 安藤宏基
寄付金の使い道について
世界で最も飢餓に苦しむ何百万人もの人びとに食料を提供し、紛争や気候変動、根深い貧困の影響に対処できるよう支援するためには、毎年何十億ドルもの資金を必要とします。
国連WFPの活動は、ドナーである政府、機関、企業、個人からの任意の拠出や寄付によってすべて賄われています。政府からの拠出の93.5%は、命を救い、生活を変えるような活動を支援するために直接使われています。
2023年に必要とされた額228億米ドルに対して、国連WFPが調達できた金額は83億米ドルにとどまり、必要額の60%を超える145億米ドルが不足するという歴史的な資金不足に陥りました。2023年度、国連WFP協会に寄せられた企業・団体、個人の皆様からのご寄付は約32.1億円に。このうちWFP国連世界食糧計画に送金した寄付額は約24.2億円で、その中の約5億円を“誰も取り残さない”という方針のもと「使途指定なし」として送金し、国連WFPが最も資金を必要とする支援活動に活用させていただきました。さらに詳しい情報はこちら:https://www.jawfp2.org/annual/...