がん集学財団とは
がんは、働き盛りの30~60代に頻発することにより、家庭や社会の損失は多大でした。人類のがんを制圧するには国家だけではなく、企業と医療機関の間に入り、中立的立場でがんの研究を行う機関が必要とされ、当時では国内唯一の市販後臨床試験を主体とした財団として設立されました。
これまで、多くのがんの臨床試験を実施し、その結果は医学学会や論文で広く結果発表がされ、医師用の手引き書(ガイドライン)等に掲載され、標準治療の礎となっています。
更に、がん集学財団は臨床試験だけではなく、がんの研究者に向けて1980年より研究の助成事業(一般研究助成事業)を行って参りました。
近年では、臨床試験でこれまで作り上げた医療現場とのネットワークを利用し、医療機器開発者に向けた、全国の医師等による試作品評価や医療機器の市販後調査を開始すると共に、がん集学財団で行った臨床試験のデータを集約し、データベースの構築をして、その利用を通し、がんの治療に役立つ臨床情報を発信する事を目的として活動を行っております。
若手研究者へ助成する一般研究助成
社会への有益性・貢献度の高い研究に対し助成金を進呈しています。
がんの治療や、医療機器を用いた研究を一般から募集し、医師である著名な委員が慎重に審査をし、臨床試験として実施可能な研究や、社会に対する貢献度の高い研究などを選考して、研究に対する助成金を進呈しています。
また、採択された研究テーマが発展して、当財団の多施設共同研究として実施されることもあります。
このクラウドファンディングにかける想い
がん集学財団は設立から40年間、多くのがんの臨床試験を実施し、標準治療の礎を築き、がんの研究者に向けて1980年より研究の助成事業(一般研究助成事業)を行い、これまで、若手研究者500名以上に助成金を進呈して参りました。
しかし、昨今の新型コロナ感染禍などによって経済情勢が見通せない中、企業さまからのご支援が激減し、本事業の継続が困難となっております。
将来の日本の医療界を担う、若手研究者の熱い想いと、研究に専念できる研究環境の一助となるよう、これからも全力でサポートしていきたいと考えております。
がん集学財団と一緒に、がん治療の未来を明るく、「医療の質」の発展に貢献していただけないでしょうか。
これまでの助成者
食道がん患者さんの早期回復や予後改善につながるための研究: 山本美穂 先生
肺のスキャン画像から、がんをより早期に発見するための研究: 橋本浩平 先生
誰にでも効果的な免疫治療で人々のがんを治す研究: 熊谷尚悟 先生
高脂血症治療薬(スタチン)を用いた新しいすい臓がん治療を目指す研究: 林 洋光 先生
免疫細胞の個々の役割を明らかにして、がん免疫療法の発展に
役立せるための研究: 春木孝一郎 先生
新たに開発中の薬を用いた白血病の克服を目指す研究: 吉見 昭秀 先生
このファンドの応援者
理事長 山岸 久一(元 京都府立医科大学 学長)
日常診療をしながらも一生懸命に患者さんのために研究をしている若手の先生方に、これからも研究助成ができるようにぜひご支援をよろしくお願いいたします。
常務理事 桑野 博行(福岡市民病院 院長)
二人に一人ががんになる時代と言われています。助成を受けた先生方の研究結果は、これらの患者さんの今後の治療に大いに役立つものと信じております。日夜、診療をしながら研究をする先生方へ助成ができますよう、皆様のご協力をよろしくお願いいたします。
顧問 佐治 重豊(岐阜大学名誉教授)
年間200万人近い方ががんの治療を受けられています。助成者の8割以上が日本のがん治療の最前線で活躍されており、予想以上の大きな成果が見られています。一人でも多くの皆様にご協力を賜りますようお願い申し上げます。
皆さまのご寄付でできること
皆様から頂いたご寄付は下記の費用に使わせていただきます。
■新しい治療方法や革新的な技術の開発のがん・医療機器の臨床試験を行う資金
■若手研究者の人材育成を行う資金
(多くのご寄付がいただけますと助成できる件数が増えます)
ご寄付のお礼
将来を担う若手研究者のためにご寄付をお願いいたします
助成を通し、熱心な若手の医師の研究成果が実り、今は治せない病も近い将来は当たり前に治せる世界にしたいと考えております。がん集学財団の理念に共感していただける方の温かいご支援お待ちしております。