JHP・学校をつくる会とは
JHPは、アジアの子どもたち・若者ひとりひとりの「学びたい」という想いに寄り添い、
未来へつなぐ国際協力NGOです。
1993年の設立以来、カンボジアを中心に、学校建設、音楽・美術教育、識字教育などの
教育支援を通して、“誰もが学びに出会える場” を届けてきました。
カンボジアの識字教育の課題

内戦の影響による識字率の低さ
カンボジアでは内戦の影響で教育を受けられなかった世代が多く、農村部では識字率が低い地域があります。
読み書き計算ができないことで生活や仕事に支障をきたし、貧困から抜け出せないなど、その影響は子どもたちにも及んでいます。

家庭における教育理解の不足
親世代が教育を受けていないため、子どもに勉強よりも家事を手伝わせるなど、教育の大切さへの理解も不十分です。
家庭での励ましや学習環境が整わないことが、子どもの教育のさまたげになっています。

成人が学ぶ機会の欠如
農村部では昼間は農作業や家事に追われ、成人が読み書き計算を学ぶ機会がほとんどありません。夜間に学べる識字教室の不足や、教材・教員の不足により、学びたくても学べない状況が続いています。

活動紹介
親世代が読み書きや計算を学ぶことで生活の質が向上し、教育の大切さも実感できます。
学んだ親が子どもの学びを後押しする家庭環境づくりを目指し、地域の力で続けられる識字教育を進めています。
JHPの識字教育は、単に文字を教える活動ではなく、自信を取り戻し、家族や地域の未来を支える「学び直しの機会」として、3つの目標を掲げています。
読み書き・計算力の習得
家庭や仕事など、日常生活の様々な場面で必要な基礎的な力を身につけ、自ら考え、判断し、行動できる力を育てます。

学びを生活や仕事に活かす
読み書き・計算の力を活かし、商売や農業などの仕事、そして人とのコミュニケーションをより良くし、自信へとつなげます。

学びの大切さを次世代につなぐ
「学ぶことは一生大切である」と、子どもたちに伝えられる大人を育てることも、大きな目標の一つです。

識字教育支援の流れ
識字教室は、地域の実情に合わせて段階的に進めています。 カンボジアのコンポンチャム州における特に識字率の低い地域・村を優先的に支援をおこなっています。
- 識字率調査:対象地域で非識字率調査を実施し、特に支援が必要な4村を選定します
- 教員の選抜・配置:各村で識字教員を選抜し、教員養成研修を行います
- 開講式:受講生の学習環境を整え、8か月間の識字クラスを開始します
- 夜間授業:家事や仕事の終わる18時~20時に読み・書き・計算の授業をします
- 修了試験・閉講式:コース修了時に試験を実施し、合格者に修了証を授与します
- フィードバック:修了後に受講生や教員へインタビューを実施し、次年度へつなげます
活動実績
これまでの識字教室の受講生は約600名以上
2018年から、カンボジアのコンポンチャム州で識字クラスを開講し、修了率は約95%を達成しています。これまでに累計約600名の大人たちが“読み書きのできる人”へと変わりました。

支援を受けた現地の先生/生徒の声

識字クラスを始めた頃は、読み書きができず生活に不便を抱える大人が多くいましたが、学び直すことで働ける場が広がり、農作業もスムーズになるなど、暮らしに良い変化が生まれています。自信を取り戻していく姿を見られることが、私にとって何よりの喜びです。支えてくださる皆さまに心から感謝します。 【スーバーバイザー ニャム・ネット先生】

幼い頃、石炭を鉛筆に、葉っぱをノートにして学びましたが、内戦で通えなくなりました。長い間読み書きができず、市場で騙されたり仕事も限られ苦労してきました。識字クラスで学び直し、今は店で正しいお釣りを渡し、お客さんとの会話も楽しくできるようになりました。学ぶ機会をくださった皆さまに心から感謝します。 【第5期 識字クラス生徒 セック・ソイさん (52歳)】
寄付金の使い道について
皆さまからのご支援は、カンボジアの農村部の成人を対象とした識字クラスを開講するのに必要な、文具支援に大切に使わせていただきます。

皆さまの温かい応援、ご支援のほど、よろしくお願いいたします。

