日本眼科医会は、1930年に創立され、以来90年以上にわたり国民の目を守り、我が国の保健・福祉の向上に寄与するための活動を積み重ねてまいりました。
東日本大震災を経て、宮城県地域医療復興計画の一環として、2013年に眼科医療支援車両「ビジョンバン」が作製されました。ビジョンバンは、視力・眼底・眼圧検査といった基本的な眼科検査だけでなく、緑内障や網膜疾患の詳細な検査に必要な機器も備えています。
2016年からは日本眼科医会に移管され、被災地での医療支援活動をはじめ、全国的な活動が行われています。
ビジョンバンは、平時には眼科検診を主体とした活動を、有事に際しては被災地活動を行います。
これまでにも、2024年の石川県能登半島地震をはじめ、2018年の岡山県や2019年の宮城県での台風による豪雨災害などにおいて、被災地支援活動を行ってきました。
ビジョンバンは日本国内で1台のみが運用されています。有事の際には仙台から派遣されますが、さまざまな検査機器を搭載した大型車両であり、いつでも派遣ができるよう平時からの適切なメンテナンスも欠かせません。
特に災害時の医療提供において、ビジョンバンは欠かせない役割を担っています。国民の目の健康を守るため、企業や個人の皆さまから幅広く寄付金を受け付けております。