KAAT神奈川芸術劇場は、2011年、モノをつくる(芸術の創造)、人をつくる(人材の育成)、まちをつくる(賑わいの創出)の「3つのつくる」をミッションとする創造型劇場として開館しました。以来、皆様により豊かに生きる力をお届けすることが出来るよう、芸術文化の創造発信とそれを担う人材の育成に取り組んでいます。
2021年4月からは、劇作家・演出家・俳優の長塚圭史を芸術監督に迎え、演劇やダンスのファンの皆さんはもちろん、まだ劇場を訪れたことがない皆様にも足を運んでいただけるような“ひらかれた劇場”を目指し、3つの柱のもと、劇場を運営しています。
2024-03-29 09:35
プロジェクトⅢ 聴覚障がい・視覚障がいの方に向けた鑑賞サポートの提供
筒井康隆の小説「ジャズ大名」。KAATではダンスとジャズの生演奏を繰り広げる舞台作品になりました。今回は全公演を対象にヒアリングループ席を設けました。
活動概要
筒井康隆の小説「ジャズ大名」。KAATではダンスとジャズの生演奏を繰り広げる舞台作品になりました。今回は全公演を対象にヒアリングループ席を設けました。
ヒアリングループとは、音の信号の磁界を作り、人工内耳や補聴器をお使いの方がご使用の機器を操作することで直接音が届くというもので、聞こえをサポートする機器です。私たちは携帯型のヒアリングループ機を数年前に購入し、ここKAATでも、隣の神奈川県民ホールでもさまざまな場所に設置して聞こえをサポートしています。
回を重ねるごとに、私たちの技術も少しずつ高くなってきました。
より多くの作品にサポートを取り入れていくと同時に、こうした取り組みを実施していることが必要な方に届くことが重要だと感じています。私たちだけではなかなか難しいため、県内の難聴の方の団体や聞こえをサポートしている団体のみなさんと協力しながら進め、より多くの方に客席で舞台を楽しんでいただけるように取り組んでまいります。
活動実績
KAAT神奈川芸術劇場プロデュース『ジャズ大名』(原作:筒井康隆 上演台本:福原充則 山西竜矢 演出:福原充則 音楽:関島岳郎 振付:北尾亘)
公演日程:2023年12月9日(土)~24日(日)
会場:ホール
鑑賞サポート:全公演を対象