「時の蘇生・柿の木プロジェクト」とは
「時の蘇生・柿の木プロジェクト」は、平和と命の大切さを学ぶアートプロジェクトです。
1945年、長崎で被爆しながらも奇跡的に生き残った一本の柿の木。
その母木から生まれた「被爆柿の木2世」の苗木を世界中の子どもたちに手渡し、柿の木をテーマにしたアート表現をしながら育ててもらうものです。
アートには他者の痛みを想像する力、新しい世界を創造する力が宿っています。
それは国や宗教、人種や言葉さえも乗り越え共感を与えるもの。
私たちはこの活動を、25年にわたって世界中で続け、参加してくれたのべ3万人の子どもたちの心の中にアートの種、平和の種を蒔いているのです。
プログラム
育てる
子どもたちと一緒に、「被爆柿の木2世」を植樹し育ててくれる里親を、世界中から募集しています。苗木を育てることで、平和と命の大切さを学ぶことができます。お申し込みはこちらから。
参加
プロジェクトに参加するすべての人々のすべての活動を「アート」と呼んでいます。どんな人でも楽しく参加できるアート表現は、深い思い出として刻まれ、子どもたちの平和への想像力・創造力を育みます。
繋がり
アメリカ、フランス、イギリス、イタリア、韓国、そしてアフリカなど様々な国々に「被爆柿の木2世」の兄弟姉妹は世界中にいます。きっと、世界中の子どもたちと友だちになれるでしょう。
コンセプトと目的
変化し続ける
参加する人はすべて、アーティストであり表現者。そして、その表現の形式は固定化せず、時代や地域によって常に変化し、増幅し続けるプロジェクトである。
あらゆる物と関係を結ぶ
ジョイントパフォーマンスとして、あらゆる人々、あらゆるジャンル、あらゆる機関・団体と関係を結び続けるプロジェクトである。
永遠につづく
柿の木が成長する限り永遠に、平和のメッセージを発信し続けるプロジェクトである。
「平和意識」の蘇生を目指します
原爆やホロコーストなど人権を侵害する歴史を風化させないためには、「新しい世代」が「新しい表現」を与え、「新しい意識」で読み直し、そして未来につなげていくことが必要でしょう。アートは人間の精神を開放し、自由な表現を可能にします。このプロジェクトは、「被爆柿の木2世」をアートによって新たに表現することで、人々の中の「眠っている平和意識」を「目覚めた平和意識」へと蘇生させることを目指しています。
「人間の生き方」の蘇生を目指します
プロジェクトに参加する一人ひとりが「被爆柿の木2世」をきっかけに「表現」し「行動」することで、自己実現してくれることを願います。柿の木をめぐるすべての行為は、人々に生きる意味を問い、いかに生きるべきかを考えるきっかけになることを目指します。
「Artの質」の蘇生を目指します
このプロジェクトでは、「被爆柿の木2世」をめぐる「行動」や「表現」のすべてをアートと考えています。植樹のために奔走すること、子どもたちが木を育てること、市民が行う公演や演奏はすべてアートです。関わってくれた人々すべてがアーティストです。このプロジェクトには、通常のアートの概念は存在しません。参加する一人ひとりが「柿の木」に寄り添い、素直に自分にできることをする。そんな、オンリーワンなア ート表現を目指しています。
これまでの活動
世界26か国、312か所以上に「被爆柿の木2世」の苗木を植樹
被爆柿の木2世の植樹は、世界23カ国、250か所以上の幼稚園、学校、美術館、植物園、公園、図書館、児童センターなどに大きく広がっており、現在も継続中です。
植樹マップのアイコンをクリックすると植樹日や植樹式の写真を見ることができます。
世界各地の植樹地で行われた植樹式や柿の木の様子を公式インスタグラムアカウントで随時発信中です。ぜひご覧ください!
寄付金の主な用途
- 「被爆柿の木2世」の苗木の輸送代
- 「時の蘇生・柿の木プロジェクト」展覧会の開催費用
- WEBサイトの運営など