「かんかくもーる」は、感覚への配慮を大切にした環境づくりを通じて、障害や特性の有無、属性などに関らず、誰もが安心して過ごすことのできる時間と場をひらいてきました。
これまで、多くのご家族や福祉施設さまなどに利用いただく中で、「ここが必要」「なくてはならない場所」といったお声を数多くいただいてきました。
2026年1月末にて、藤田の拠点は終了となりましたが、活動を止めるのではなく、次の形へつなぐ準備を進めています。
現在、岡山市内にて、新たな拠点の立ち上げに向けた準備が始まっています。
藤田の拠点に比べると規模は小さくなりますが、一人ひとりの感覚に寄り添える環境を、あらためて丁寧につくっていきたいと考えています。
本プロジェクトは、新拠点立ち上げ準備と、移行期の活動を支えるためのものです。
~場が途切れることなく、次の拠点へとつないでいくために~
この活動を見守り、支えていただけたらうれしいです。
「かんかくもーる」について
| 「かんかくもーる」は、2024年4月のオープンより、『あなたが ただ あなたで居られる場所』をコンセプトに、多感覚環境の提供と感覚への配慮を大切にした空間づくりを通して、誰もが無理なく過ごせる場をひらいてきました。 かんかくもーるの多感覚環境(スヌーズレンルーム)では、光や音、香りや素材など、様々な感覚要素を取り入れ、好きな感覚を選んで楽しむことのできる場を整えています。 どなたでも利用可能ですが、障害のある方やお子さん、そのご家族の利用が中心となっています。 感覚環境の中での、その人主体の関わりから言葉や行動の変化が見られたり、落ち着いて過ごせる時間が生まれたりと、その人なりの変化が少しずつ現れる、そんな場所になっています。 また、障害のある方とない方とが自然に同じ場を共有する中で、言葉を超えた交流や気づきが生まれることも、この場の大きな役割のひとつです。 保護者の方からは、「ここなら穏やかな気持ちで子どもを見ていられる」「親もくつろぐことができる」といった声を多くいただいてきました。 ※写真は藤田の拠点のものです。 |

この活動を続けている背景
| 「障害や特性のある子どもを連れて行ける場所がない」 「成人になると、楽しみの選択肢はさらに少なくなってしまう」 そうした声を、保護者や支援者の方から多く伺ってきました。 周囲の目を気にしながら謝り続けて過ごす日常や、我が子の言動を理解しきれない不安の中で、保護者自身が疲れ切ってしまっている状況も少なくありません。 ヨーロッパ発祥の「スヌーズレン」を、多くの方に知っていただき、癒しとくつろぎの時間を過ごしてほしい。 そんな想いから、多感覚環境の体験の場を提供する活動がはじまりました。 そしてこの環境の中で、多くの「変化」に立ち会ってきました。 感覚を通じた、言葉を超えたコミュニケーション 自ら楽しもうとするお子さんたちの姿 他の場所では5分ともたない子が、3時間、4時間と集中して遊ぶ様子 夜眠れるようになったと話してくださるご家族 「ここだと安心して我が子を見ていられる」 そう話してくださる保護者の方もいます。 お子さんだけでなく、保護者の方にも変化が生まれ、その日たまたま居合わせた保護者同士の間に 自然と交流が生まれることもあります。 「安心して過ごせる場所がない」という現実と 「安心できる環境がある」ことで起きる変化 その両方を目の当たりにしてきたことが、いまなお、この活動を続けている理由となっています。 ※写真は、藤田の拠点のホワイトルームです。 |

現在の状況
| 岡山市南区藤田を拠点としてきた「かんかくもーる」は、2025年1月26日の営業をもって、運営を終了しました。 多くの方に利用していただいた場所でしたが、施設運営と他機関との連携を同時に進めていくことの難しさもあり、前に進むための選択として、一度区切りをつけることにしました。 拠点の運営は終了しましたが、活動そのものは続いています。 現在も、出張のご依頼や講師活動、スヌーズレンルーム整備のご相談など、多感覚環境に関するさまざまな取り組みを行っています。 そしてこのたび、岡山市北区青江にて、あらたな拠点を設けることになりました。 藤田の拠点より規模は小さくなりますが、2026年4月のオープンに向けて準備を進めています。 訪れる方にとって無理のない環境を整えながら、一人ひとりに丁寧に向き合える場をつくっていく予定です。 ※写真は、新拠点の外観です。 |

新たな拠点について
| 藤田の拠点は、安心して過ごせる「遊び場」と、多感覚環境の体験の場という役割が中心でした。 それぞれの感覚に向き合い 自分らしくいられる そんな場所を目指してきました。 新しい拠点は、必要な方が「必要なときに戻ってこられる場所」でもありたいと思っています。 その人に合った環境を 訪れた方と一緒に探すこと 感覚環境の中で感じたことや起きた変化を 言葉にして伝えていくこと 体験の場から、対話が生まれる場へ 感覚と環境から、人との関係がつづく場へ 規模は小さくなりますが、役割はより深まっていくと感じています。 ※画像は新拠点の1階部分です。 |

つくっていきたい環境について
| 新たな拠点は、親子で感覚遊びを楽しみたい方や、少人数で学びたい方、ひとり静かに過ごしたい方などが、無理なく過ごせる場にしたいと考えています。 にぎやかに楽しむ時間もあれば、言葉を交わさず、ただゆっくり過ごす時間があってもいい。 それぞれの過ごし方を尊重しながら、その人が「いま、こうしていたい」と思える環境を、そっと整えていく。 大きな刺激ではなく、安心できる調整を重ねることで、その人らしい時間が生まれる場を目指したいと思います。 |
新たな拠点の運用について
| 新しい拠点は、用途を分けて運用していく予定です。 【平日】 研修・実習・体験利用、少人数講座、貸切などに対応します。 多感覚環境を学びたい方や、実践的に体験したい方に向けた時間を設けていきます。 【土日祝】 家族などの一般利用を中心に、親子利用・個人利用・貸切などに対応します。 それぞれのペースで無理なく過ごせる時間を大切にします。 また、出張かんかくもーる(出張スヌーズレン)や、出前講座(出張講座)などのご依頼も随時受け付けます。 いずれも予約制とし、定休日は木曜日および第3日曜日となる予定です。 |
ご支援の使いみちについて
| 今回の応援ご寄付は、以下の費用に充てさせていただきます。 ・新拠点改修工事費 ・新拠点設備・備品費 ・スヌーズレン機材整備費 ・移行期運営費 目標金額は40万円です。 いただきましたご支援は、新拠点立ち上げと移行期の活動継続のために、大切に活用させていただきます。 |
ご支援とお礼について
| 1口1,000円からご支援いただけます。 複数口や金額を指定してのご支援も可能です。 ご支援くださった方へ、ささやかではありますが、以下の形でお礼をご用意しています。 ◉1,000円 お礼のメール ◉3,000円 お礼のメール+お名前掲示 ◉5,000円~ お礼のメール+お名前掲示+お披露目会へのご案内 3,000円以上ご支援くださった方のお名前(ニックネーム可)を、新拠点受付に掲示させていただきます。 掲示するお名前については、お申込みページの「公開するお名前」欄にご入力ください。 お披露目会については、後日メールにて個別にご案内いたします。 藤田の拠点では、オープンを応援していただいた皆さまのお名前を、以下の写真のような形で掲示してきました。 新たな拠点でも、想いをかたちに残していきたいと思っています。 |

ご支援の受付期間について
| 今回のご支援は、新拠点整備に向けた移行期の費用として募集させていただきます。 準備の進行に合わせて一定の区切りを設けたいと考えており、受付は【3月31日頃まで】を目安にしています。 ただし、状況に応じて早めに締め切らせていただく場合や、期間を延長させていただく場合があります。 |
伝えたいこと
| 藤田の拠点の運営終了にあたり、これまでの経緯と想いを、代表者のFacebookに綴りました。 その内容を掲載します。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 思えばこれまで、本当にいろんなことがありました。 2022年3月 スヌーズレンルームをはじめて体験し この空間を福祉の枠組みの外側に取り出す必要性を、強く感じました。 2022年5月 自宅にて開催したスヌーズレン体験イベントを通じて この空間の持つ力を目の当たりにしました。 2022年10月 たくさんの方のお力添えにより 自宅に「スヌーズレン体験ルーム」を一部、常設することができましたが かなり早い段階から、自宅での活動に限界を感じていました。 また一方で、個人の活動に留めるのではなく より多くの方とこのような場の必要性やあり方について考える必要がある そんなふうにも、思っていました。 2023年2月 常設体験ルームが完成した頃には 環境づくりから支援を考えられるのではないか また、環境整備によって社会に受け入れられる人の数を 増やすことができるのではないか 確信にも似た思いを抱くようになりました。 行政などの大きな組織との関わりが、いずれ必要になってくる とは思っていましたが まずは、より間口をひろげて「場をつくる」ことができないか そんなことも、考えていました。 2023年8月 法人設立以降は、行き場のない当事者の声が次々と集まってきました。 民間組織でどうこうできる問題ではない そんなことは最初から分かっていましたが まずは「かたち」をつくり その運営を通じて「社会にこんな場が必要だ」と 声を寄せていただける状況をつくりたい あわせて 多様な子どもたちが楽しめて 保護者の方が、少し心をゆるめることのできる 「場所」としての手立てをひとつ、つくりたい そんな思いに賛同してくださった皆さんから 再び、たくさんのご支援をいただいて 2024年4月、藤田の地に「かんかくもーる」が生まれました。 オープンから1年10ヶ月 多感覚環境の提供と、施設運営を通じて知ることのできた さまざまな困難を抱える方たちの現実 行き場のない、その思い これらを社会にどう届け つなげていくか まさにここが、一番の課題になってきています。 また、一方で 藤田の施設運営には、非常に大きなパワーが必要でした。 何とか この場所を保ちながら次へのステップを踏んで行けないか 考えに考えた、1年10ヶ月でした。 しかし、私たちが目指すのは、この場所の「完成」ではなく 環境整備による多様な方が当然に受け入れられる場の 「社会への実装」です。 その、目指す未来に向けて 一歩踏み出すことを決意しました。 新たな拠点での体制が整い次第 環境づくりからより多くの方と支援を考える そんな活動を、さらに広げてまいります。 また、少し形は変わりますが かんかくもーる を「拠りどころ」としてくださっていた そんな方たちへの手立ても、合わせて整えたいと思っています。 たくさんの方の想いとともにつくり上げてきた、藤田の施設に 未練がなかった…というと、嘘になるかも知れませんが ここがなければ、知り得なかったこと ここでなくても、起こりうること その、どちらもが明らかになったいま 後悔はありません。 「かんかくもーる」は これからも、その運営を通して社会に問いを立ててまいります。 大西は、「翻訳者」として 双方をつなぐ役割を担っていきます。 引き続き この活動を見守り、支えていただけたらうれしいです。 どうぞ、よろしくお願いいたします。 かんかくもーる 大西 直美 |


