多胎家庭はなぜ支援が必要なの?
多胎は妊娠糖尿病、妊娠高血圧症候群、HELLP症候群、胎児発育不全、胎児形態異常、子宮内胎児死亡、血栓症、TTTSなど、様々なリスクを伴います。多胎妊娠は安定期がなく、横になって休む「安静」や管理入院が長期化することも多いのが特徴です。
②マイノリティであるがゆえの情報不足、孤独感
全分娩件数の中で多胎はたった1%。仲間に出会うことも、特殊な不安や悩みを共有する事も困難です。
③育児の困難さ
同時に複数の乳児を育てる事に加え、早産(単胎4.7%、多胎50.8%)や低出生体重(単胎 8%、多胎72%) による発育の遅れ、医療的ケアの必要性が、より問題を複雑化させます。*1
④虐待死のリスク
厚労省が令和4年9月に発表した「子ども虐待による死亡事例等の検証結果等について(第18次報告)」によると、心中以外の虐待死49人のうち、多胎は5人。つまり10%が多胎だったそうです。この事実は非常に悲しい苦しい現実であり、私たちの活動の根拠となるものです。
また現在多胎支援を実施している自治体は非常に少なく、支援の格差がうまれています
関東多胎ネットの発足と法人化
このような多胎家庭を支えたいと、関東各地で活動する多胎サークルの運営者が集まり、関東多胎ネットが発足しました。私たちは3〜20歳のふたごやみつごをもつ親です。メンバーは保健師、看護師、保育士、臨床心理士、公認心理師、精神保健福祉士、社会福祉士など様々なバックグランドを持っています。
カンタのこれまで
「多胎ファミリーが安心して楽しく育児できる社会の実現」を目指し、様々な支援事業を実施しています。
ピアサポーターの養成講座やフォローアップ講座を定期的に実施しており、また2023年度は東京都目黒区の委託事業も開始しました。
現在のカンタの課題
2021年度より独立行政法人福祉医療機構の社会福祉振興助成事業を受け、ピアサポート事業の基盤を作ってきましたが、今年が助成最終年度となります。また助成金を得にくい多胎サークルへの支援や周知・啓蒙活動、団体の運営にも資金が必要です。そして今後のさらなる支援の拡充と、長期継続的なサポート体制を確立するため、皆様のご支援が必要です。
このプロジェクトで実現したい未来
200万円の具体的な使い道
1. 多胎ファミリーへの直接的支援の拡大
- 多胎プレファミリー講座:30万円(6万円×5回)
- ピアサポート訪問:オンライン20万円(1万円×20回)+対面30万円(1.5万円×20回)
- 健診同行サポート:15万円(1万円×15回)
例えば1万円の寄付で、1回の健診同行サポートが可能です。
2. 支援の格差をなくす
- 多胎サークルへの立ち上げ・運営支援:10万円
- 自治体への多胎支援導入を促進:20万円
- 育児支援施設、教育機関、医療機関などでの講座・学会発表など:15万円
3. その他法人運営費
- その他法人運営費:60万円
- 租税公課、税理士、保険、システム利用料など
さいごに
私たちは多胎家庭を特別扱いしてほしいわけではありません。一人っ子でも年子でも多子でも、スペシャルニーズのある子どもでも、みんなが健やかに育って欲しい。みんなが育児しやすい社会になってほしい。そう願っています。
生まれてきてくれて、ありがとう。
パパママにしてくれて、 ありがとう。
ただ、こどもたちの笑顔を見たい。ただ、家族で笑顔でいたい。
多胎家庭が感じたいのは、そんな当たり前の愛おしい気持ちです。
新たなステージに入ったカンタ。
安心して多胎育児ができる社会を目指す私たちを応援してください!
*1 出典:みずほ情報総研株式会社・小さく産まれた赤ちゃんへの保健指導のあり方に関する調査研究会(2019)厚生労働省平成30年度子ども・子育て支援推進調査研究事業「多胎児支援のポイント」
*2 出典:一般社団法人 日本多胎支援協会(2018)
「厚生労働省 平成29年度子ども・子育て支援推進 調査研究事業
多胎育児家庭の虐待リスクと家 庭訪問型支援の効果等に関する調査研究 報告 書」,23項.
【応援メッセージありがとうございます!】※順次追加いたします
金額3,000円 |
金額5,000円 |
金額10,000円 |
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