不登校やひきこもりが増えてきている!?
なぜ民設民営の図書館なのかをお伝えする前に、今の子どもが置かれている現状について知ってください。
昨年10月に文部科学省は2022年度版の「児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果」を発表しました。
それによると、小・中学校における長期欠席者数は460,648人(前年度413,750人)、高等学校における長期欠席者数は122,771人(前年度118,232人)と過去最多となりました。
私が住んでいる福岡県筑後市や近隣の市町村でも不登校の子どもが増えている現状があります。
そして、不登校の要因は「無気力や不安」が51.8%と過半数を占めるとの結果でした。
子どもたちになぜ日中過ごすことができる場が必要なのか?
なぜ不登校の要因で「無気力や不安」が半数を占めているのでしょうか?
それは、子どもたちが家にいて何もせず、無気力や不安な状態に陥って、外にも出ないようになってしまったと先生や大人が考えているからではないでしょうか。
しかし、実際には、【コドモサードプレイスカタル】やフリースクールに通う子どもたちは、学校に行っていないだけで、他の子どもと同じように楽しく過ごしています。
不登校の子どもたちの心のエネルギーが回復し、外や学校に行きたいと思って行動するにはハードルが高い場合があります。
そのため、学校や家庭外の別の場所で過ごす経験が必要です。
しかし、現状として福岡県筑後市近辺には子どもだけで過ごせる場所が多くありません。
本来は落ち着いて過ごせるはずの家庭でも、保護者から色々と言われて居づらいとの相談も多くあります。保護者としては、ずっと家に閉じこもっていると心配になってきてしまいます。
さらに、不登校の子どもだけでなく、虐待などで家庭にも学校にも居場所がないと感じている子どもたちも増えています。
未来の子どもたちのために、みんなの図書館をつくりたい
居場所とは何でしょうか?
それは、100人いたら100通りの居場所があると考えます。
重要なのは、自分が「安心できる場所」と感じることです。
「ここにいてもいいんだ」と思えるような安全な場所です。
何もしなくてもいい場所、誰かが話を聞いてくれる場所、気にかけてくれる場所、ゆったりできる場所、自分らしくいられる場所が、子どもが一歩踏み出すのを手助けするのに役立ちます。
物理的な場所も大事ですが、好きなことや楽しいこと、興味があることがあれば、そこが居場所になると思います。
人は他人との関わり合いがあることで、自分と向き合うきっかけを手にすることができます。
家族や先生だけでなく、多様な大人と関わることで変化が起き、きっかけも生まれます。
以前、カフェでスタッフ体験をした生徒が、オーナーの話を真剣に聞いて変わっていきました。
家が安心できる場所でない場合、子どもは部屋に引きこもり、不登校から精神的な問題につながることもあります。
その悪循環を防ぐためには、子どもたちが気軽に過ごせる場所が必要です。
ただし、子どもたちが自由に過ごせる場所でも、何かしら目的がなければ子どもたちが足を運ぶことはありません。
そのため、民設民営の図書館なら、「本や漫画を読みたいから行く、ボードゲームがあるから、お菓子が食べられるから、友達がいるから」など、さまざまな理由で外に出るきっかけを作れます。
私たちは、居場所を作るだけでなく、【みんとしょかたる】が、自分の居場所だと感じる子どもや地域の人たちと一緒に、少しずつ創り上げていけたらと考えています。
「ここにいてもいいんだ」と思えるような安全な場所。
そんな居場所が地域にあればとずっと考えており、やっと仲間と行動することができました。
私たちが目指していること
私たち一般社団法人KATARUの目的は単なる居場所を提供することでも、不登校の数を減らすことでもありません。
私たちが目指しているのは、「大人も子どもも共に育っていく社会(共育社会)」です。
私たち大人も楽しく学び、変化していくことで社会も変わっていき、子どもたちが安心して生活できる未来に近づいていくと信じています。
そのために、【みんとしょかたる】という想いを持った人が集まるプラットフォームを創ることが、私たちの最初の一歩です。
皆さんにお願いしたいこと
他人と関わる機会があると、会話や体験を通じて自分を知るヒントを得ることができます。
そこから何かに興味を持ったり、その分野の勉強をするきっかけになると考え、子どもも大人も学べる機会【ちっごあかでみあ】を設けました。
子どもたちは自ら成長する力を本来持っています。
大人の皆さんには、子どもと関わるボランティア活動(カタリスト)や講座開催など、自分の得意分野を活かした活動に参加・開催してほしいと思います。
みんとしょかたるは、子どもや大人が利用できる第三の居場所です。
地域の想いが結集するプラットフォームとして、想いを持った人々が集う場所になるでしょう。
ぜひ、ひと箱本棚オーナーになり、子どもたちと経験談を語ったり、仕事について話したりしていただけると嬉しいです
みんとしょかたるのひと箱本棚オーナーとは?
「ひと箱本棚オーナー」とは、みんとしょかたるにある縦30cm×横50cmぐらいの本棚を2,000円の棚、3000円の棚、5000円の棚から借りてオーナーになり自由に使うことができる権利のことです。
大きさや形によって金額が違いますので、自分の置きたい本や物によって選んでください。
その応援資金が【みんとしょかたる】【コドモサードプレイスカタル】の運営費となります。
60人本棚オーナーが集まれば毎月運営していけるようになります。
本棚に何を置くかは自由です。
自分が好きな作家さん、おすすめ漫画、趣味で作った物、イベントチラシ等などいろんな人のいろんな趣向でつながるプラットフォームになればと考えています。
本棚オーナーになると、4つの特典があります。
1. 自分だけの本棚が持てる:自分の好きな本や趣向を凝らした本棚を持てる
2. 「かたるこども新聞」「ホームページ」に優先記載:子どもたちで作る新聞に優先的に記載
みんとしょかたるのホームページの応援者一覧に掲載される
3. 本棚オーナー会議参加特典:月に1回のオーナー会議に参加できる
そこでは、同じ趣味のオーナーと繋がったり、普段出会うことがない人たちとの繋がりを作る事ができます
4. としょ係ができる特典:図書館長として本の貸し出しができます。
「としょ係」がいる時が開館日となります。
お時間があるときにはとしょ係をしながら、子どもたちとお話をしたり、ミニイベントをしたりすることができます。
ぜひ、一度見学やご相談に来られてください。
代表メッセージ
「家にも学校にも居場所がない」
「本当は勉強したい」
図書室で本当のことを話してくれた女子生徒に対して、私は何も言えず、何もできなかった。
いや、正確には何もしようとしなかった。
ずっと、このままでいいのかと自問自答していた。
しかし、一人では何も変えられなかった。
その後、さまざまなことを調べたり、考えたりしました。
地域には図書館や文化施設、公共施設などがあるのに、それが子どもたちの居場所や学びの場として機能していないのはなぜだろうか。
地域の子どもや大人たちは、この状況にどう思っているのだろうか。
そして、不登校の子どもと保護者が共に過ごせる場を2022年に立ち上げました。
地域の短期大学と協力して、「コドモサードプレイスカタル」を開催してきました。
「不登校が30万人」という数字をただ見ていても何も変わりません。
数を減らすことではなく、目の前の子どもたちの声を聴くことが大切ではありませんか。
学校に行かないと選択した子どもたちは、無気力なわけではありません。
ただ、安心して想いを声に出せる場所がないだけです。
自分のペースで、自分に合った学び方で、自分に合った環境で学びたい、と。
今こそ、教育や子どもたちのことを真剣に考える時期です。
人は、人との関係性の中で成長する
子どもたちは自ら育つ力を本来持っている
あの時「自由に過ごせる図書館があったらなぁ」と言っていた女の子の夢をやっと実現できます
ぜひ、皆さんの力を貸してください。
応援よろしくお願いします。
実績、活動内容の詳細
2020年 任意団体「ソーシャルアクションズラボ」として活動開始
個別相談・オンライン相談を開始
2022年より【まなびばおむすび(コドモサードプレイスカタル)】を開始
子どもと大人が学ぶイベント【ちっごあかでみあ】等を開催
2023年11月法人化
2024年3月みんとしょかたる開所予定
「みんとしょかたる」は、いつでも誰でもが利用できる第三の居場所です。
安心安全な場で体験を通して、子どもたちの自己教育力をサポートしていきます。
そこでは、子どもを支援対象者にするのではなく、子どもも大人も主人公として活躍し、社会に参画できるまちに育てていく活動拠点です。
私たちの願いは、子どもが健やかに安心して成長できる地域になることです
寄付金の使い道について
・事業運営費(家賃等)
・子どもたちのやりたいを叶える体験活動費
・物品代(学びのツール、ボードゲームなど)
・講師、ボランティア交通費、謝金など