子守唄の里・五木を育む清流川辺川を守る県民の会

日本一の清流川辺川を守るため、活動への寄付をお願いします

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川辺川を守る県民の会は、熊本県南部を流れる球磨川の支流、川辺川に国交省が計画している流水型川辺川ダム計画に反対し、日本一の清流とともにある豊かな暮らしを守る活動に取り組んでいます。学習会やシンポジウム、流域調査、キャンペーン、情報発信などのさまざまな活動のため、みなさまからのご支援が必要です。どうぞ私たちといっしょに、未来の世代のために豊かな川と暮らしを守る活動を支えてくださるようお願い致します。

活動・団体の紹介

球磨川支流である川辺川に計画された川辺川ダム建設計画に反対し、流域の豊かな自然と暮らしを育んできた川を守り、ダムによらない川づくりを進めるため、市民の視点から以下に取り組んでいます。

  • 川にダムはいらないという考えを広めていく
  • ダムによらない球磨川流域の河川整備の実現を目指す
  • 熊本県内外のダム反対運動を支援する

活動の背景、社会課題について

1966年に発表された川辺川ダムは、流域住民と市民による強い反対の声や地元自治体首長の意向を受け、2008年に県知事が「球磨川は県民の宝」としてダム反対表明。翌2009年には、国も正式に中止を発表しました。

しかし2020年7月の球磨川豪雨後、国交省と県は、災害の検証もそこそこに「命と環境を守る唯一の選択肢」として、治水専用の流水型(穴あき)ダムに変更し、再びダム計画を復活。現在、関連事業や環境アセスメント手続きなどが進んでいます。

私たちは、流水型(穴あき)ダムでは命も清流もどちらも守ることはできないと考えています。また、豪雨災害の検証が不十分なまま、ダムによる治水効果を過大に見積もりダム計画を強硬に進めていること、被災者を含む流域住民への説明や住民参加の機会がないこと、法律にも基づかない環境アセスが事業者で恣意的に実施されていること、瀬戸石ダムによる洪水被害の拡大について一切検証を行っていないことなど、現在進んでいる球磨川の河川整備の方向性について、大きな疑問を抱いています。

活動内容の詳細、実績について

「子守唄の里・五木を育む清流川辺川を守る県民の会」(県民の会)は、1996年8月、熊本が誇る清流川辺川を無駄なダム開発から守ろうと願う市民有志によって発足しました。
熊本市を中心に会員は全国に広がり、現在は「東京の会」「九州の会」のほか、各地の市民グループと連携して全国規模でさまざまな活動を行っています。

県民の会は、子守唄の里として知られる五木村を沈め、日本一の清流川辺川、球磨川、八代海と、その流域に広がる豊かな自然環境や人びとの暮らしを破壊する川辺川ダムに強く反対しています。政官財癒着による従来の公共事業の在り方を広く社会に問いかけ、徹底した情報公開と真の住民参加の実現する社会を求め活動しています。

また、当事者である地元住民、被災者、漁民、農家を支え、川辺川ダム問題解決と、清流川辺川の豊かな自然とその大切さを広く伝えていくためのさまざまな取り組みを行っています。

<過去5年間の活動実績>
・川辺川ダム問題、球磨川豪雨災害の検証に関する学習会 11回
・川辺川ダム問題、球磨川豪雨災害の検証に関するシンポジウム 11回
・一般市民向け現地見学会 7回
・専門家や議員、マスコミ向け現地視察 5回
・川辺川の恵みを体験する体験イベント 1回
・川辺川ダム問題、球磨川豪雨災害の検証に関するチラシ制作、配付 5回
・国土交通省・熊本県への提言活動 15回以上
・インターネットやSNSを活用した情報発信 随時

代表者メッセージ

 いつも様々な形で私たちの活動をお支え下さり、深く感謝申し上げます。

 県民の圧倒的多数の支持を受け、2009年に一度中止されたはずの川辺川ダム計画が、2020年の豪雨災害の後、国交省はいとも簡単に復活させました。ダム中止後の12年間、「ダムによらない治水」計画の実現を繰り返し要望してきましたが、国や県、自治体首長は結論を先延ばしにし、抜本的な対策は行われないままに放置されました。そのような中で、気候危機の影響を受けた記録的豪雨が発生し、球磨川流域で多くの家屋浸水被害と痛ましい多くの犠牲が出ました。国交省は、この機会を待っていたとばかりに、流水型(穴あき)ダムとして川辺川ダム計画をすぐさま復活させ、現在、急ピッチで計画を押し進めています。蒲島県知事と県もまた同様に、国の方向性に追随するのみで、県民や流域住民への説明の機会を設けたり、独自に検証を行うなどもしないまま現在に至ります。

 私たちは、豪雨災害の様々なデータや証言を基に、川辺川ダムがあったとしても2020年の豪雨災害を防ぐことはできなかったと考えています。坂本町や球磨村、人吉市などの球磨川中流域で被害が最初に発生した時間帯は、川辺川流域での降水量はわずかでした。支流上流部の荒廃した山林から流れ出た大量の土砂と流木が、浸水と被害を拡大させました。また、人吉市市街地を含む広い範囲が浸水しているさなかに、上流の市房ダムが緊急放流寸前に陥り、被災者を恐怖のどん底に陥れたことも忘れてはなりません。「川辺川ダムがあれば命を守れる」は誤りであり、ダムの治水効果を過信し、ダムを頼りにした治水対策が進むことで、流域住民の命は返って危険にさらされることが、2020年の球磨川豪雨災害で明らかになりました。

 また、流水型(穴あき)ダムは、川辺川の生態系を大きく変え、水質を悪化させ、「日本一の清流」を破壊します。流水型(穴あき)ダムは、日本全国で事例が極めて少ない新しい形式のダムです。すでに完成したダムを見ると、河川環境はダムの上流下流の両方で著しく悪化し、鮎などの魚や水生昆虫の減少、大量の土砂堆積と植生の変化、これらによる河川環境の劇的な変化により、かつての川とは大きく姿を変えています。

 川は、国交省のものでも県のものでもありません。川とともに暮らしてきた流域住民のものであり、川に生きるすべての生き物のものであり、私たち県民や市民がともに恩恵を受け、守り次ぐべき「公共財」です。ダムで流域住民の命を守ることはできず、清流ももちろん守ることはできません。ダムではない、住民主体の川づくりを実現させるため、どうぞ広くみなさまのご支援、ご協力をお願い申し上げます。

子守唄の里・五木を育む清流川辺川を守る県民の会
代表 中島 康

寄付金の使い道について

お寄せいただいたご寄付は、流水型の川辺川ダムの問題点を明らかにし、世論を盛り上げ、計画を中止させて流域の豊かで安心安全な暮らしを実現するため、主に以下の活動のための経費に当てさせていただきます。

・球磨川流域での災害検証や被災地調査のための費用
・ダム問題について考えるための学習会やシンポジウムの開催費用
・問題を伝えるパンフレットやチラシ、ニュースレターの印刷費用
・流域と県内外のネットワーク構築のための活動費用
・活動を行うための文具や郵送費などの事務関連費用  など

団体情報
子守唄の里・五木を育む清流川辺川を守る県民の会
このページは寄付・ 会費決済サービス
コングラント」で作成されています。
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