初めまして、だれでも繋がれる子どもの居場所づくりを目指す【KIDS ARE ALRIGHT】です!
代表を務める宮川と申します。私は2011年東日本大震災以降、宮城県仙台市を拠点に11年間子どもの支援活動を行ってまいりました。津波や原発事故で被災した世帯や、経済的に困窮した世帯の子ども支援、現在は子ども食堂の中間支援を行っております。
副代表を務める鈴木と申します。私は2014年より宮城県仙台市を拠点に経済的困窮世帯の子ども支援を、その後福島県会津若松市にて不登校の子どもの学びの場であるフリースクールの運営を行なっています。
それぞれの活動を通しこどもの周囲にある様々な課題を目にした私たちは、2019年に任意団体【KIDS ARE ALRIGHT】を設立し、無料学習支援の活動等を実施してまいりました。
そしてこの度、私たちが考えるいま必要な子ども支援を実現するために、2023年4月に北海道函館市近郊を舞台に一般社団法人KIDS ARE ALRIGHTを設立し、新しい駄菓子屋から始まる子どもの居場所「ぷれすた」を開始します!
貧困、児童虐待、不登校、ヤングケアラー等、日本の子どもの周囲には様々な課題が存在します。
昨今では約7人に1人の子どもが貧困と言われていますが、ここでいう「貧困」とは、衣食住の確保できない絶対的貧困とは異なる相対的貧困※と言い、目に見えづらいものです。1クラスに5人ほどいる計算になりますが、周囲から見れば「気づかなかった」ということも多いでしょう。
しかし、それは子どもの学力格差の問題にもつながり、将来の選択にも大きな影響を与えます。
また、不登校生徒児童数は年々増加しています。前年度から約24%増えている一方で、不登校生徒児童のうちフリースクール等の民間施設を利用している割合は、わずか3.7%です。受け皿の少なさのほか、子どもや保護者が受け皿を知らない、また周囲の大人が不登校生徒児童の存在に気づかないことも課題です。
ヤングケアラーについての調査においては、「言葉は知っているが、学校として特別な対応をしていない」と答えた中学校が37.9%、「言葉を知らない」と答えた中学校が25.7%であるほか、ヤングケアラーと思われる子どもはいるが「その実態は把握していない」と答えた中学校が13.2%と、対応以前の実態把握に課題が見られます。
そして、児童相談所での虐待相談対応件数は年々増加、子どもの自殺者数も平成29年と比較して158名増加しています。
私たちはこれまでに、民間主導でフリースクールや子ども食堂の運営、行政の委託事業で無料学習支援などの事業を手掛けてきました。一つひとつの事業には枠組みがあり、それは子どもをそれぞれの役割から支えるためのものです。しかし、その枠組みの中での限界を感じる場面にも、多く直面しています。
例えば、フリースクールでは、学校外の学びの場を選択したくても、経済的な要因から断念せざるを得ない子どもがいます。また、フリースクールの中だけでは、多様な興味を持つ子どもたちの将来に直結するような学びを提供することに限界があります。
子ども食堂は、市民一人ひとりが自分の力でこどもの居場所を作ることのできる活動ですが、その性質上、子どもそれぞれのケース対応が行えるだけの専門的サポートは困難です。また、収益事業ではない以上、頻度も増やしづらく継続性に課題があります。
そして、どのサポートにおいても、虐待の疑いや直近の居場所がないなどのハードケース・緊急性の高いケースの対応は困難です。公的サービスにつなぐにしても、困りごとを抱えた子どもや保護者が、知らない相手にすんなりと腹を割って相談できるとも限りません。
私たちは、これらの限界を破りたい。
そのために私たちが今後行う活動を、KIDS ARE ALRIGHT projectと名づけ、取り組んで参ります。
子どもの虐待、貧困、不登校の課題…その全てを解決することは、私たちにはできません。
だからこそ、まずは私たちの手の届く範囲の子どもたちが、つながりたい時につながれて、頼りたい時に頼れて、大人になるためのサポートを受けられる、そんな場所を開きたい。
全ての問題を解決することはできないけれど、問題を抱えても「子どもたちは大丈夫!」な社会を作りたい。
それがKIDS ARE ALRIGHT projectです。
①小学校から高校までつながり、こどもを見続けられる場所が欲しい。だから、第一歩として新しい駄菓子屋「ぷれすた」をオープンし、日常の中で子どもと保護者と顔を合わせられ続ける場所を作ります。
②つながりを持つ子どもが大人になるまで応援し続けられる仕組みが欲しい。だから、学校外でのつながりとしてフリースクールや児童預かりを作ります。
③その過程で、子どもも保護者も一息つきたい時があるかもしれません。だから、緊急時に落ち着いて考え、先に進めるように一時的なシェルター機能を作ります。
④ここでつながった子どもが大人になり、自分らしい生き方を手にするための学びの場所が欲しい。だから、高卒認定を得るだけではなく、21世紀に必要なスキルを習得できるだけのプログラムを提供できる学校の設立を目指します。
学校もあり、暮らしもあり、つながりのある場所を作るこのプロジェクトは、
新しい駄菓子屋「ぷれすた」から始まります。
子どもの周りにある課題は、「気づかない」ことには改善できません。これまで私たちが経験してきた、学習支援・フリースクール・子ども食堂等の活動では、「勉強するために集まろう」「困っている人はおいで」「いっしょにごはんを食べよう」とアプローチしてきました。しかしそれだけではつながることのできない子どももたくさんいることに気づきました。
だからこそ、私たちは多様な子どもの課題に「気づき」、支援することができる拠点として子どもの居場所「ぷれすた」を北海道七飯町に開設します。
「ぷれすた」はこどもの育ちに必要な「Playing (遊び) とStudying(学び)からの造語です。
「みんなが来られて、つながり、気づくことのできる場所とはどんな場所だろう?」その問いから、私たちは「ぷれすた」の仕組みを考えました。
はじめは、どんな子どもでも気軽に遊びに来られる地域の駄菓子屋として子ども・保護者と関係性をつくり、ニーズを確認しながら放課後の児童預かり・学習塾・不登校支援事業につなげていきます。
「ぷれすた」では子どもたちがワクワクする仕掛けを準備して、夏休みや冬休みには身体を使ったイベントやゲーム大会など、これまでない新しい駄菓子屋として地域の「楽しい」にあふれる子どもの居場所づくりを進めます。
そして、将来的には「ぷれすた」を地域の小学校区に複数展開し、宿泊機能のある子どもシェルターや多様な子どもを高卒まで導くことのできる通信制高校の開設を計画しています。
堅苦しさを排除し、どんなこどももつながり、気づき、支えられる地域の子ども支援の総合拠点として、行政にも民間企業にもこれまでに実現されたことのない子どもの居場所のモデルを目指すこと。
その第一歩が「ぷれすた」です。
子どもも大人も、困りごとや悩みを見せないように生きています。
自分の弱みを見せるのは恥ずかしいし、相手の迷惑になるのではないかと思う人も多くいます。
また、「困った人が集まる場所」には、つながりたいとは思えないものです。
子ども同士がつながる、子どもが地域の大人とつながる一番の方法は遊びです。
だから、「楽しい」から始めたい。
地域の子どもが自由に遊び、悩みや困りごとも言える場。
大人も、子どもの変化に気づける場。
困りごとの手助けができる場。
ずっと困っているのではなくて、そこから社会に歩み出す力を育てられる場。
新しい駄菓子屋の庭先から子ども一人ひとりの「権利」を実現していく、そんな場所にしていきたいと思っています。
私たちKIDS ARE ALRIGHTは、地域に根づき、持続的で幅広い地域の子ども支援の拠点を目指しています。だからこそ、一般社団法人として新生し、皆様の応援のもと子どもの居場所開設まで繋げていきたいと考えます。
まずは法人の開設に向けた諸費用や物件費用を最初のゴールとして設定し、ネクストゴールでは備品購入費、設備費、改修費など、より良い子どもの環境づくりを目指します。つまり、このクラウドファンディングでは、皆様といっしょに子どもの居場所を作るために始めました。
子どもがワクワク通えて、楽しく遊べて、最も自分らしい生き方に向けて成長できる居場所づくりを、いっしょに目指してみませんか?
こんにちは、子ども支援団体KIDS ARE ALRIGHT代表の宮川と申します。
ここまでお読みいただいている皆様は、子どもたちの育つ環境についての課題を感じてくださっている方がほとんどではないかと思います。
私は10年以上の子ども支援活動中では、様々な壁や制約のもと悔しい思いばかりが思い出されます。
これからそれらの壁や制約を超えて子どもたちを支援できるスキームを自分たちでつくり実践します。
KIDS ARE ALRIGHTが高く飛び立つための滑走路の整備を、共感をもってくださる方といっしょに進めたいと思っています。
子どもも大人も生きていればしんどさを感じることはあります。子どもたちの「しんどさ」を「楽しさ」で包みこみ、よい思い出の総量を増やしてあげること。
子どもに寄り添い、子どもの声を発信し、子どもの権利が実現された社会を目指す、KIDS ARE ALRIGHTの活動を支えて頂けますよう、よろしくお願いいたします。