なぜ東北で活動を続けるのか?
キッズドアは2011年4月末に初めて東北入りをし、6月に仙台市に仮設の事務所を置き、以来ずっと東北で支援活動を続けています。
復興から10年以上が経過し支援のカタチも当初から変容しました。
震災から丸11年が過ぎた今、なぜ私たちが東北で頑張り続けるのか、その理由を、社会環境の変化にあわせてお伝えしたいと思います。
↓宮城県南三陸町での中学生学習支援事業
子ども達だけでなく保護者対象の講演会や勉強会を開催し進学情報を提供しています。
今でも子どもたちの心に残る震災の爪痕
日本国内の子どもの不登校生徒数は年々増加しています。
東日本大震災後、勉強する環境が失われた子どもたちが多数存在しました。
宮城県は震災直後の2012年度から不登校の割合が1位(2014年度除く)が続き、2020年度になりようやく全国8位となりました。
長期間にわたり影響を与えたことがわかります。
そして、2020年度以降はコロナ禍での休校、保護者の失業や物価上昇などで経済的に困窮する家庭が増加。子どもが学ぶ環境に大きな影響を与えています。
キッズドアでは、震災直後から東北への支援活動として仙台市に拠点を設け現在も仙台市、南三陸町での支援活動を行っております。
津波被害の大きかった三陸沿岸地域での学習支援から始まり、小学校の放課後支援、中学生への無料学習会を経て2017年度より志津川高校内に県内唯一の公営塾「志翔学舎」開所。
放課後高校生の学びの場となっています。
↓南三陸町 志翔学舎
また仙台市では中学生、高校生の無料学習会だけでなく、2020年より不登校支援活動として平日午後の時間帯に不登校の中学生に向けた学習・居場所支援HOPPER(ホッパー)をスタートしています。
その他にも中・高校生を対象に基礎学力、学習習慣を定着する学習会、受験対策を踏まえた学習会を開講しています。
また、オンラインで外国人と直接英語で話したり、東京の企業で働く方からお話を聞くなど体験する学び、知見を増やす機会を幅広く取り入れることに注力しています。
コロナ禍でも、子どもたちの状況に配慮し対面での学習会をオンライン学習会に切り替えるなど都度対応しながら支援を続けて来ました。
体験活動・キャリア教育の一例(2021年度)
・オンラインキャリアガイダンス
・性教育セミナー
・プログラミング学習体験
・クリスマスリース作り
・英語スピーチ大会
・MORIUMIUSでの自然体験合宿
・福島スタディファーム
↓仙台での高校受験対策講座
↓ 不登校支援や学習会でのアクティビティの様子
子どもたちの笑顔を取り戻すために
震災から12年以上経った今でも、子どもたちには震災の影響、そして経済的な困窮の影響があります。
私たちは、2011年の東日本大震災後から南三陸町と仙台市の子どもたちの支援を継続しています。
支援のニーズは変化しましたが、子どもたちに未来を諦めさせないためにもまだまだ息の長い支援が必要だと感じています。
震災直後にはたくさんあった子ども支援の団体もどんどん減っていく中で、子どもたちに寂しい想いをさせないためにも、キッズドア東北の活動を続けていきたいと思います。
「あなたたちをずっと応援しているよ」というみなさまの暖かい声を、ご寄付を通じて、東北の子どもたちに届けたいと思います。皆様のご協力をよろしくお願いいたします。
認定NPO法人キッズドア 理事長 渡辺由美子
東北事業部 スタッフ一同
↓仙台スタッフ 一同 志翔学舎スタッフ 一同
ご支援の使い道
いただいたご寄付は、子どもたちの居場所や学習スペースの家賃、スタッフの人件費、ボランティアさんの交通費、教材費、体験活動の費用などに使わせていただきます。
安心安全な明るいスペース、優しく寄り添いながらロールモデルとなる身近な大人の存在が子どもたちには必要です。
東北の活動を継続するために、ぜひキッズドア東北マンスリーサポーターでのご寄付をよろしくお願いいたします。
※キッズドアは、2021年10月15日に認定NPO法人となりました。税制控除の対象となります。詳しくは所轄税務署、国税庁ホームページをご確認ください。
キッズドア東北の活動の詳細はこちらからご覧ください。
キッズドア東北サイト https://kidsdoor-tohoku.net/