ボランティア団体 きみの森とは?
きみの森は、代表の子ども達が学校を行かないことをキッカケに、活動を始めました。全国的に、不登校に対する支援は不足しており、堺市では小中学生の不登校児数約1500人(R3年度・堺市HPより)であるのに対して、教育委員会が運営する不登校児のための教室が3カ所、フリースクールが2カ所しかありません。不登校にある子ども達が、地域の学校以外の選択肢がほぼ無い状態にあります。また、専門的な相談窓口も少なく、保護者は対処法に悩み、どうしていいかが分からず、親子共に孤立した状況になっています。代表は、自身の子育てを通し、不登校になることの生きづらさを感じ、同じような悩みを抱える家族がいるのではと思い、グループを立ち上げました。活動を始めた2019年は月に1回の開催でしたが、現在は週に1回、毎回10-15人ほどの小中学生の子ども達が集まり、彼らをサポートしてくれるボランティアさんも毎回5-6人ほど参加してくれています。
なぜ子どもたちに、居場所が必要なのか
学校へ行けなくなった子ども達は、「自分が悪い」「自分ができないからだ」と自己否定をしています。また、保護者も「自分の育て方が悪かったのか」と誤った認識を抱いてしまったり、保護者さんもお子さん同様にご自身を責められる方が少なくありません。不登校は、お子さんの特性なども影響していますが、たまたま学校のシステムに馴染めない等の環境要因も多く、決して問題行動ではないのです。きみの森は、居場所に来る子ども達へ「あなたは、あなたのままで大丈夫」とのメッセージと、安心な環境を提供するだけではなく、居場所へ来ない子ども達へも「学校へ行かない選択は間違えではない」「あなた以外に多くの仲間がいるんだよ」とのフラッグを振っている、そんな存在でありたいと考えています。保護者さんに対しても、同様の想いで活動しています。
また、不登校になると公的支援から取りこぼされているケースが多かったり、お子さん一人ひとりによって適した対策が多様であるがゆえの複雑さがあり、支援関係者さんや学校関係者さんも個人的、かつシステム的にも対処が難しい状況で、子ども達がますます置いてけぼりになっています。
代表からのメッセージ
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このページに辿り着いてくれて、ありがとうございます。きみの森の代表、川辺響子です。
私の子どもが「学校へ行けない…」と泣き崩れた日、親としてどうしていいのか…と頭が真っ白になりました。必死に対処法を調べたり学んだり、そこで「学校を休んでも子ども達は成長していける」ことを知りました。学校さんと共に協力して見守りながら、子どもを主体にして子育て法を見直し、関わってきました。のちに、下の子も不登校となるのですが、今では多くの方に見守られながら、二人とも健やかに成長しています。
しかし、ここに至るまでには想像以上の困難があり、また「学校を休むことは悪いことだ」「将来が不安だ」という認識も多く、自分たちを責め続け、苦しみ悩んでいる親子さんが数多く存在しています。
きみの森のサポートメンバーの多くは、不登校を経験している仲間です。経験しているからこそ、寄り添うことができ、当事者であるからこその視点で、子ども達に「大丈夫だよ、未来はある!」とサポートをする団体でありたいと考えています。
きみの森
代表 川辺響子
ご支援の使い道
きみの森は、皆さまからのご支援で成り立っています。現在の開催回数は、週に1回です。子ども達から「毎日開催して欲しい!」との声があがっています。私たちの目標は、拠点を確保し、いつでも子ども達が集える居場所を提供することです。学校以外の選択肢の一つとして、きみの森の居場所を毎日開催できるように、ご支援のほど、宜しくお願い致します。