活動・団体の紹介
1982年(昭和57年)、知的障害を持つ6名と職員1名で『きぬがさ共同作業所』として活動を始めました。その後、1994年8月に社会福祉法人きぬがさ福祉会となり、現在は11か所の施設で122名の利用者と124名の職員が活動するまでに成長しました。
私たちは以下の4つの理念を掲げ、活動しています。
1. ひとりぼっちの障害者をなくそう
2. 障害者とその家族の願いに応える
3. 願いに応える事業を家族・関係者・地域と共同の力で実現する
4. 発達保障の理論に基づき「仲間が主人公」の実践を展開する。
これらの理念のもと、障害を持つ方々が地域で働き、暮らしていけるよう、生活介護、就労継続支援B型、社会的事業所、共同生活援助、日中一時支援などの事業を通じてサポートしています。
活動の背景、社会課題について
重症心身障害のある人が暮らすためのグループホーム建設は、10年前からご家族の切実な願いとしてあがっていました。これまで土地の確保や人材不足など様々な課題があり、なかなか実現には至りませんでした。
重症心身障害者向けのグループホームは全国的にも数が少なく、滋賀県や近江八幡市の障害者プランでも優先的な課題と位置付けられています。滋賀県は厳しい財源のなか、県独自の補助制度を創設し、グループホーム建設を積極的に後押ししてくれています。
そこで、きぬがさ福祉会としてもこれを緊急課題と捉え、プロジェクトチームを立ち上げました。さまざまな課題を乗り越え、この度ようやくグループホームの建設に漕ぎつけ、2026年12月の完成を目指します。
施設名『すみーる』は、スウェーデンの言葉で「笑顔」という意味があります。たくさんの笑顔が集まることを願って名づけました。

活動内容の詳細、実績について
きぬがさ福祉会にとって7番目となるグループホーム『すみーる』の建設資金は1億5千万円を予定しています。滋賀県や市町の補助金、福祉医療機構からの借り入れ、後援会からの寄付を受けたとしても3,000万円以上の自己資金を調達する必要があります。
グループホームは、リフトなどを活用した安心なトイレ設備やミスト浴などを備えた快適な浴室設備を完備し、さらに個室の中央にラウンジを配置することで、共に暮らす仲間の気配を感じられるような空間を計画しています。 また、ご家族の負担を軽減するレスパイトケアや、将来を見据えた宿泊体験を提供できる部屋も設置しています。
〈グループホーム概要〉
●建設地:999坪
●木造、平屋建、完全バリアフリー
●定員:利用者6名、体験利用1名、短期入所1名

代表者メッセージ
重度の心身障害を持つ人の多くは、日常的な医療ケアに加え、食事や入浴、排泄など、生活全般において多くの支援を必要としています。しかし、入所を受け入れてもらえる施設は、希望しても見つけるのが非常に難しいのが現実です。
「たとえ、家族に何かあっても生きていける場所がほしい」と長年願い続けてまいりましたが、この度、重心対応型グループホーム『すみーる』の建設が現実のものとなりました。
重い障害があっても、住み慣れた街で仲間と共に自立した生活を送りたい。そんな仲間やご家族の想いを叶えるためには、たくさんの方々の支えが必要です。
どうか、私たちにご支援いただけないでしょうか。皆様のご支援とご協力をお願い申し上げます。
グループホーム『すみーる』をつくる会会長 田中 町味
社会福祉法人 きぬがさ福祉会 後援会会長 藤井 康生
寄付金の使い道について
お寄せいただいた寄付金は、すべてグループホームの建設・整備に活用させていただきます。

