困窮する子育て世帯に食料品・日用品を24時間提供
みんなの公共冷蔵庫「コミュニティフリッジ泉佐野」
コミュニティフリッジとは、食料品・日用品の支援を必要とする人が、人目を気にせず24時間都合が良い時に、無償で提供される食料品・日用品を公共冷蔵庫に取りに行ける仕組みです。海外ではすでに広がっていた取り組みですが、日本では2020年に岡山県で初めて導入され、
「コミュニティフリッジ泉佐野」は国内で10か所目、大阪府内では3カ所目となる公共冷蔵庫です。
キリンこども応援団では、2021年7月から毎月150世帯の子育て世帯に対して食材配布の活動を行ってきました。活動を進める中で「さらに必要な子育て世帯が利用しやすい仕組み作り」を検討し続けてきました。
また昨今、新型コロナウイルス感染症の流行や物価高騰の影響など、様々な事情から食事に困る子育て世帯が増加しています。
そのため、特に困窮している子育て世帯に対し、より継続的に食料支援ができる仕組みを検討した結果、泉佐野市社会福祉協議会の敷地(泉佐野市所有地)内に公共冷蔵庫を設置し2023年9月から運用を開始します。
2年間のフードパントリー(食材配布)を通して感じたこと
私たちは、2018年から子ども食堂を通して、子ども達や子育て世帯への支援を開始しました。また、2021年からはフードパントリー(食材配布)活動を開始し、毎月150世帯の子育て世帯に食材を支援してきました。フードパントリーの活動を通して、多くの子育て世帯に喜んでいただいたと同時に、「月一度、決めれた場所・時間でしかお渡しできない」「子ども達の人数や年齢など世帯状況に合わせた支援ができない」という課題を感じてきました。
また、2022年にフードパントリー(食材配布)を実施している子育て世帯を対象にアンケートを実施しました。そこで改めて、生活に困窮する子育て世帯の状況が見えてきまし
その結果
・24%以上の家庭が月に一度以上、食事に困っている
・16%以上の保護者が「誰にも頼ることができない」と回答している
・「食材や日用品の支援」だけではなく「子ども達の体験支援」「学習支援」の支援が必要
「人に迷惑をかけてはいけない」そう教えられてきた親世代は、人に甘えることが難しいという状況があります。だからこそ、頼ることができる団体として、活動を行っていきます。
またコミュニティフリッジ泉佐野で繋がる世帯の子ども達に、体験機会や学習支援の機会を作っていく必要があります。
苦しい家庭の子ども達は「夢を我慢してしまう」傾向があります。
だからこそ、食材支援から始まり、体験機会・学習支援に繋げることで、子ども達が大きな夢を描けるように支援していきます!
行政支援に繋がれない世帯があるという事実を知ってほしい
NPO法人キリンこども応援団の代表である水取博隆は、市役所の職員として10年以上勤務してきました。その中で、行政支援に繋がれない世帯があるという事実を目の当たりにしてきました。
行政が支援を実施する際には、対象者など枠組みを決めて支援を実施します。そこでは必ず、その枠からはみ出てしまう世帯があります。これは、行政支援が悪いというわけではなく、どの支援にも限界があるということは事実です。
だからこそ、NPOである私たちが活動を行う意味があります。
上記のアンケートでも、夫が生活費を入れてくれない場合、ひとり親世帯が受けられる行政支援を受けることは非常に困難であり、また生活保護の仕組みも活動することができません。
だからこそ、コミュニティフリッジの活動が必要
検討に検討を重ねて、コミュニティフリッジの活動にたどり着きました。
この日本でも、お腹をすかせている子ども達は実際にいます。
私たちは、子ども達のためにコミュニティフリッジを立ち上げ、運営をしていきます。
しかしながら、この活動は何か利益が出るような活動ではありません。
行政と連携していきますが、行政から補助金や委託金をもらえるわけでもありません。
だからこそ、多くの皆様のご寄付やサポートにより運営を行っていきたいと思います。
ぜひ、活動継続のためご寄付をお願いいたします。
どんな人たちがコミュニティフリッジを利用するの?
コミュニティフリッジ泉佐野は、以下の方を対象として考えており、面談した上で登録いただきます。
・児童扶養手当受給世帯で食事に困っている世帯(※生活保護世帯は対象外)
・その他、様々な事情により食事に困っている世帯を柔軟に対応
お申込みいただいた世帯に対して、面談の上、登録していただきます。
登録した世帯のみがスマートフォンの認証ロックシステムより、コミュニティフリッジに入室できる仕組みを導入しています。
また、コミュニティフリッジで何をどれだけ持って帰ったかをPOSシステム(レジシステム)で管理し、在庫管理も実施していきます。
大阪府南部全体にコミュニティフリッジの活動を広めたい
生活に苦しむ子育て世帯は、多く存在します。そして、この日本にもお腹をすかせている子ども達は多く存在します。
だからこそ、コミュニティフリッジ泉佐野の活動を皮切りにもっともっと対象地域を広げていきたい!そのためにも、コミュニティフリッジ泉佐野が多くの生活に苦しむ子育て世帯に利用いただき、多くの支援者の方から応援いただける形を作らなければなりません。
ご支援の使い道
コミュニティフリッジ泉佐野は、食材費・日用品費・電気代・システム利用料・wifi利用料・管理費等で毎月20万円程度の費用がかかると試算しています。
多くの皆様からのご支援を元に活動をしていきます!
ぜひ、私たちのパートナーとして一緒に活動をしていきましょう!
ご支援いただいた皆様には毎月の活動報告をさせていただきます。
※泉佐野市には、900世帯のひとり親家庭が存在します。その中で、生活に苦しむ子育て世帯約200世帯の利用を予測しています。200世帯の子ども達300人に食材を提供できるコミュニティフリッジとして運用していきます。
〇皆様のご支援合計200,000円/月があれば!
200世帯の子育て世帯・約300人の子ども達に食材・日用品を渡すことができます!
〇皆様のご支援合計300,000円/月があれば!
200世帯の子育て世帯・約300人の子ども達に食材と日用品!
そして、希望する家庭の子ども達に毎週2回の学習支援を実施します!
〇皆様のご支援合計400,000円/月があれば!
200世帯の子育て世帯・約300人の子ども達に食材と日用品、学習支援!
そして長期休暇中の体験事業(キャンプや魚釣り)などのプログラムを提供します!
可能であれば、毎月のご支援であるマンスリーサポーターになっていただければ幸いです!
でも「いきなり毎月はちょっと・・・」という方は、ぜひ一度ご寄付してみてください。
僕たちの毎月の活動レポートをご覧いただき、「この団体なら任せられる」と思ってもらえたら、毎月のご寄付に切り替えていただければと思います。
私たちについて
このページにたどりついていただき、ありがとうございます。
私たちは、2018年7月に地域の子育て世代が中心になり、立ち上げた団体です。
子ども食堂から始まり、多くの子ども達や子育て世帯と出会うことで、たくさんの課題を認識しました。
同じ子育て世代だからこそできる、上からではない支援。
支援というより、応援の言葉の方が近いかもしれません。
子育てに正解はないし、いろいろな家庭環境・状況があります。
でも、苦しいときには頼れる存在として、活動していきたいと思います。
ぜひ、活動継続のためご支援を宜しくお願いいたします。
特定非営利活動法人キリンこども応援団
代表理事 水取博隆
スタッフ一同