公益財団法人 きずな育英基金
きずな基金は、大阪府内のひとり親家庭の子どもに、塾代等の給付型支援(返済不要)をしています。
大阪弁護士会所属の弁護士山田庸男は、自身ひとり親家庭に育った体験から、古希を迎えた2013年にひとり親家庭の子どもたちを支援するために一般財団法人を設立し、2015年3月に大阪府より公益認定を受け、同年4月1日から公益財団法人として活動しています。
これまで支援してきた子どもの数は299名、支援金額は合計2億6373万円です。(2024年11月現在)
きずな基金が支援する子ども
- 大阪府内の中学2年生、3年生、高校1年生から3年生で、ひとり親家庭や父母ともにいない家庭、父母が揃っていても虐待・ネグレクト等で親の監護を受けられず児童福祉施設に入所している
- 困窮状況にあり、塾などの進学に向けた学習や、現在行っている文化・芸術・スポーツ活動に費用を必要としている
- 健全な精神と高い志を持ち、学習や文化・芸術・スポーツ活動に旺盛な意欲があると認められる 子どもです
きずな基金の支援のかたち
◆ 学習支援と活動支援の2種類の支援があります。
① 学習支援(塾代)
② 文化・芸術・スポーツ活動支援(部活動に必要な費用)
支援対象者となった子どもには、ひとり年間30万円(①の支援は中学3年生と高校3年生は年間50万円、②の支援は全学年30万円)を4月に送金し、年度末には使用した金額とその内容について子どもたちから報告してもらいます。毎年更新手続きを行い、使用状況に問題がなければ、高校を卒業するまで支援を継続します。
◆ 交流会等イベントに参加してもらうため、対象を大阪府内の子どもに限定しています。
きずな基金では、年に2回の交流会、キャンプや餅つき大会の開催、コンサートへの招待等を行っています。ただ金銭的支援をするだけでなく、参加した子ども同士が友だちになり、似た環境で生活する仲間と出会い「独りぼっちじゃない」ことを知ってほしい。有志としてイベントに参加してくれる卒業生たちと話をすることで、自分の夢や目標を身近なものにして「あきらめないで」ほしいとの願いがあります。このようなイベントに参加してもらうために、支援する子どもを大阪府内の学校に通う中高生に限定しています。
子どもたちの声
- 初めて塾に行きました。勉強が楽しいです。
- 支援のおかげでサッカーを続けることができ、これまであきらめていた遠征にも参加できました。
- いくつか奨学金をもらっていますが、交流会があるのはきずな基金だけです。とても楽しかったですし、同世代や大学生と話す機会があるのが嬉しいです。
- 母子家庭だからあきらめていた関東の大学への進学を目指すことに決めました。
- ひとり親家庭の貧困に向き合うきずな基金に出会えた影響もあり、社会的弱者と呼ばれる人たちの力になりたいと考えるようになりました。
- 毎日頑張っている母に負担をかけないため、何としても現役合格したかったんです。ありがとうございました。
ご支援の使い道
皆様から頂くご支援は、下記の公益目的事業に使用しています。
・塾代・部活動費用等給付型支援金
・年2回開催の交流会実施費用
・キャンプ、餅つき大会等実施費用
公益財団法人きずな育英基金が実施している公益目的事業を支援するために支出された寄附金・会費については、税制上の優遇措置が受けられます。
これからも活動を継続していくために、ぜひ皆さまのご支援をお願いいたします。
代表ご挨拶
このページをご覧いただきありがとうございます。
私は、「自由より平等、競争より共生」があるべき社会の姿だと考えています。ひとりでも多くの子どもがこの基金を活用して成長し、社会に大きく羽ばたいてくれることを期待しています。
私たちの力は小さく、社会全体への影響はほとんどありません。しかし、「一隅を照らす」精神を忘れず、必要とされる限り、今後も引き続き持続し、活動の場を広げたいと思っています。
皆さまからの温かいご支援をお願いいたします。
公益財団法人きずな育英基金
代表理事 山田庸男