絆プロジェクトの活動
1995年 阪神淡路大震災後のその夏に、被災者「加藤はるか」さんの自宅跡地に 咲いた向日葵を、藤野芳雄氏が 「はるかのひまわり」 と名付け、毎年種を紡ぎ育てながら、全国の自然災害地に配布する活動を継続実施してきました。この間、各地で育てられ、小学校の道徳読本として取りあげられるなど、各地の小中学校で学びとともに、実際の生育が行われています。 また、皇居の東御苑でも2005年より継続して育てられるなど、広く災害復興のシンボルとして流布されてきました。 2011年 東日本大震災に際し 「はるかのひまわり絆プロジェクト」 の活動理念を成文化し、活動の目的を明確化。 東日本の各災害地へも届けられ復興のシンボルとして育てられてきました。2012年藤野芳雄氏辞世の後も、途切れることなく継続して実施している、「心豊かな地域社会を創造する」 プロジェクトです。
また、災害地はもとより、人口減少や賑わいの取り戻しなどに苦心する地方や地域。 核家族化や未婚単身世帯の増加により地域コミュニティ力が低下した地域など 住民間のコミュニティの再生は喫緊の課題です。
阪神大震災由来のひまわりの種「はるかのひまわり」 を、リクエストに応じ個人、グループ、民間団体、地域組織、教育機関、公共機関などに無償配布を行い、生育し咲かせていただく過程で、災害や命の尊さを再考する機会とし、個人やグループ、教育機関(幼保小中校や支援学校など)や社会施設(公民館)などの地域コミュニティの再生に活用することで、心豊かな故郷を取り戻します。 また、各地で収穫された種を回収し再配布することで、持続可能性(サスティナビリティ)を追求しています。
団体設立までの経緯
- 1995年 阪神淡路大震災後のその夏に、被災者「加藤はるか さん」の自宅跡地に ひまわりが咲き、藤野芳雄氏が 「はるかのひまわり」 と名付ける。
- 同氏が毎年種を紡ぎながら育て、全国の自然災害地に配布する活動を継続実施する。
- 2008年 藤野芳雄氏と出会い、全国へ配布活動を始める。
- 2011年 東日本大震災に際し 「はるかのひまわり絆プロジェクト」理念を成文化。
藤野芳雄氏と共に被災地への配布活動を実施する。 同時にホームページ・Facebookページを立ち上げ 広く生育者の募集を開始する。
- 種の配布活動に加え、全国で行われるプロジェクトの取材や実施レポートなどを公開し、災害復興のシンボルとして、災害地や疲弊地でのコミュニティの再生、街の賑わいづくりの事例やヒントを公開している。また、教育機関では道徳や人権教育、心の教育などに利活用されている。また国内はもとより、海外での自然災害地にも種が送られ、現地復興のシンボルとなっている。
現在の活動内容
1.種の無償配布活動:(過去7期)
2023年度 9,276パッケージ(185,520粒)・47都道府県
2022年度 7,299パッケージ(145,980粒)・47都道府県
2021年度 5,353パッケージ(107,460粒)・47都道府県
2020年度 4,173パッケージ(83,460粒)・47都道府県
2019年度 2,545パッケージ(50,900粒)・47都道府県
2018年度 1,603パッケージ(32,050粒)・37都道府県
2017年度 1,620パッケージ(32,400粒)・31都道府県
2011年~2016年 16,151パッケージ(323,020粒)
2.取材活動:(過去7期)
- 2023年度 大阪府(大阪市)・兵庫県(たつの市・神戸市・明石市・香美町)・高知県(土佐市・南国市)・鳥取県(米子市・境港市)など
- 2022年度 大阪府(大阪市・堺市)・兵庫県(たつの市・神戸市・明石市・加古川市)・静岡県(富士山こどもの国)・広島県(福山市)・高知県(土佐市)など
- 2021年度 長崎県(西海市)・京都府(宮津・伊根)・静岡県(富士山こどもの国)・大阪府(堺市・大東市)・和歌山県(龍神村)・香川県(さぬき市)・兵庫県(神戸市)など
- 2020年度 大阪府(大阪市・枚方市)・兵庫県(神戸市・淡路島・香美町)・鳥取県(米子市・境港市)・高知県(四万十市・四万十町)・沖縄県(北中城村)など
- 2019年度 新潟県・埼玉県・三重県・京都府・兵庫県・鳥取県・山口県・熊本県・沖縄県・インドネシアなど
- 2018年度 北海道・栃木県・鳥取県・愛媛県・長野県・兵庫県など
- 2017年度 熊本県・愛媛県・新潟県・鳥取県・大阪府・岩手県など
3.取材レポート・投稿レポートなどの公開およびデータベース化
4.各地域でのプロジェクト支援事業
・教育機関や地域コミュニティ、企業団体などでの講話授業、講演
(講話テーマ:人の絆が創る地域社会・絆を結ぶ奇跡のひまわり・人の絆をデザインする・社会人になるための心構え・現代社会像とこれからの変化・地域と共に生きる~互恵社会へ~・心の豊かさを感じる社会へ ほか)
・各地域での種の配布用のオリジナルポストカードのデザイン制作・提供
ご支援の使い道
はるかのひまわり絆プロジェクトは「はるかのひまわり」を生み出した、藤野芳雄さんの想いを引き継ぎ活動をしている民間の非営利団体で、収益事業は一切行わず 参加者の「志」のみで活動しています。
ご支援の全ては、「はるかのひまわり絆プロジェクト」の各事業活動と今後新たに実施する理念に沿った活動の手当とさせていただきます。