高知ファイティングドッグス株式会社

~南米・パラグアイ 日系青年の日本野球への挑戦!!~

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高知県からの日系移民が非常に多い南米・パラグアイ。まさに高知県四万十町にルーツのある日系パラグアイ人の青年・二口卓矢くん(18歳)が、日本のプロ野球(NPB)選手を目指し、独立リーグ・四国アイランドリーグplus「高知ファイティングドッグス」にて2022年4月より挑戦中。地球の反対側からの勇気あるチャレンジへ、皆さまからの温かいご支援をお待ちしております。

~ 二口 卓矢 History ~

《プロフィール》

二口 卓矢(NIGUCHI Takuya)

2004年 4月 17日生まれ(18歳) ※日系2世

パラグアイ共和国 アルトパラナ県 イグアス市 出身

家族構成:5人家族(父・母・兄・妹)


小学1年生の時、父の勧めで様々なスポーツを検討した中で、一番楽しかった野球を始める。

ポジションは主に投手、その他にショート、センター

野球を始めて間もなく、「日本のプロ野球選手になりたい」という夢を抱く。

好きなプロ野球選手:イチローさん、藤川球児さん

好きな球団:北海道日本ハムファイターズ

野球の魅力は、仲間に囲まれてチームとして協力できるところで、チームワークについて一番成長できたと感じている。

コロナ禍で思うように練習をすることができなくなってからは、YouTubeで日本の練習方法やトレーニング、ストレッチ等のメニューを研究し実践。その成果もあり、一時期怪我をしていた箇所が以前よりも良い状態へとなったことは、大きな自信になった。

日本の野球に対するイメージは、あらゆる点において正確で質が高い。そして、技術だけでなく、前後の準備やケアに対する意識が高く、そのような点も大きな刺激となっている。

日本で楽しみなことは、ラーメンを食べること。


本人コメント「高知ファイティングドッグスはイグアス移住区にも来てくれ、さらにJICA日系研修を受けた監督の指導がとても良く変わったこともあり、日本へ挑戦するなら最初に高知球団でプレーしたいと思っていました。このようなチャンスを頂けたことに感謝しています。テレビで見てずっと憧れていた日本のプロ野球(NPB)でプレーする、という大きな夢を叶えるために、まずは高知で誰からも認められる選手になることが目標です。応援よろしくお願いします!」

~ 日系人/日系社会とは ~

日系人とは、日本以外の国に移住し当該国の国籍または永住権を取得した日本人、およびその子孫のこと。国籍、混血は問いませんが、そういう方々を海外日系人として定義しています。移住された日本人は、それぞれの在住国で苦労しながらも日系社会を形成し活躍してきました。

全世界の日系人は360万人(うち中南米213万人)と推定されています。日系人は、多くの場合居住国において日系社会を形成しており、日本語教育や日本文化の次世代への継承に積極的に取り組んでいます。中南米の場合、移住地等の日系社会は地域開発の拠点となって技術移転等を通じ居住国の経済発展に大きく貢献するとともに、日本との「架け橋」や「パートナー」として重要な役割を果たしてきました。現在、パラグアイには約1万人の日系人が住んでいると推定されています。

各日系社会には会員制度の日本人会があり、日本語学校が併設されていることがほとんどです。また、野球をはじめ柔道、空手、卓球、和太鼓などのクラブ活動があり、移住地によっては近年の日本文化ブームも相まって、日系人のみならずに現地の方も入会が目立ってきています。日系社会においても日本と同じく少子化の煽りを受けており、世帯数・会員数の減少が課題となっているため、組織の維持のためには現地の方との融合が必要不可欠です。

~ パラグアイの野球 ~

パラグアイの野球は、ほぼ全てが日系人で構成されています。移住地ごとに野球部があり、二口くんの所属するイグアス野球部の他に5つの日本人移住地に年代によって7~9チームが点在。それらが1年に1回集い、全国大会が開催されています。野球人口は国内で約350人ほど。

かつてプロ野球・ヤクルトスワローズで大活躍した 岡林洋一さん は、実は二口くんと同じパラグアイ・イグアス移住地出身の日系人で、これまでのパラグアイ野球の歴史を代表する選手です。今回の二口くんの挑戦を知り、故郷の大先輩である岡林さんは大喜び!現在は同球団のスカウトを務めています。

グラウンド内では、「よろしくお願いします!」「ありがとうございました!」「集合!」など、ここは日本ではないかと錯覚するほど普通に日本語が飛び交うのがパラグアイ野球。南米各国の日系社会を見回しても、パラグアイほど色濃く "日本らしさ"、"野球" が残っているところは無いと言っても過言ではありません。

《参考》高知FD球団による南米野球支援活動に関する特集番組「HOMELAND(テレビ高知)」


岡林洋一さん(現 東京ヤクルトスワローズ スカウト)コメント

「まず、自分自身と同じイグアス出身選手の挑戦を大変嬉しく思います。ただ、NPBの世界でプレーし、現在のスカウトという立場から厳しいことを言うと、本気で上を目指していくためには相当な覚悟と努力が必要。日本の同年代に勝るアピールが求められます。この道以外に行く道は無い、くらいの強い気持ちを持ってチャレンジしてもらいたいと思います。高知県は気候も人も温かいところなので、甘えるところは甘えて、分からないことは遠慮せずに聞く。これまでのパラグアイで育った当たり前が通用しないところも多いはずなので、恥ずかしがらずに積極的にコミュニケーションを取っていってもらいたいです。二口くんの挑戦を応援しています。」

 

 

~ JICA × 高知ファイティングドッグス ~

高知ファイティングドッグスでは、2018年度よりJICA(※)と連携し、中南米の日系人野球指導者を受け入れた指導者育成研修プログラムを行なっており、これまでに4回実施してきました。過去の参加者は、パラグアイ・ブラジル・アルゼンチン・ボリビアの各日系人コミュニティで活動する野球指導者です。


(※)JICA(独立行政法人国際協力機構)…外務省が所管する。政府開発援助(ODA)の実施機関の一つであり、開発途上地域等の経済及び社会の発展に寄与し、国際協力の促進に資することを目的としている。事業内容は多岐にわたっており、その基本は「人を通じた国際協力」である。JICAは日本国政府の政府開発援助を執行する実施機関として、対象地域や対象国、開発援助の課題などについての調査や研究、JICAが行うODA事業の計画策定、国際協力の現場での活動を行う人材の確保や派遣、事業管理、事業評価などの役割を担っている。


当研修の目的は、「日本式野球」の指導者を育成すること。南米では、キューバ式・アメリカ式の野球が主流となっていますが、現地の日系社会では、青少年育成のために、礼儀やチームプレーを重んじ、基礎・基本に忠実な日本式野球を求める声が多くあります。ただ、日系人の世代交代が進むなか、日本式野球を指導できる人材が少なくなってきている現状があるのです。そこで、最新の指導方法やチームマネジメントなどを伝えています。

南米の日系社会に“日本式野球”をひろげよう!日系研修「野球指導者の人材育成」

その他、現在チームのキャプテンを務める サンフォ・ラシィナ 選手は、西アフリカのブルキナファソの出身。かつてJICAのボランティア事業「青年海外協力隊」の野球隊員の指導を受けた後、才能や人柄を認められて日本へチャレンジしてきた経緯があります。四国アイランドリーグplusにおいて、一昨年は打点王、昨年はベストナインのタイトルを獲得するまでに成長しています。

~ ご支援の使い道 ~

二口くんの故郷、パラグアイ・イグアス移住地の主な産業は農業(大豆)。一般的な会社員の平均月収は、日本円で5~6万円程度と言われています。

高知ファイティングドッグスでの挑戦は、報酬の出ない「練習生」からのスタートとなります。球団から支給されるのは住居のみ。日本への旅費はもちろん、物価の大きく異なる生活費や野球道具にかかる費用は全て自己負担。パラグアイの一般家庭にとっては非常に大きな負担となります。

皆さまからのご寄付は、主に体作りには欠かせない食事をはじめとする生活費に使用させていただきます。
大志を抱いて地球の反対側から日本、そしてルーツのある高知県での挑戦をしていく二口卓矢くんの応援をよろしくお願いいたします!

~ 応援メッセージ ~

※随時掲載

《高知県議会中南米友好親善議員連盟 事務局長 下村 勝幸 様》

高知県とは戦後の日系移民政策を通じ、とても縁の深いパラグアイから、日本の野球を学びたいと勇気ある若者が挑戦を決意してくれました。彼にはもちろんNPBを目指して頂きたいのですが、将来は、日本とパラグアイの野球を通じた友好の架け橋にもなって頂きたいと考えております。そのためにも、ぜひ皆様方のご支援のほどよろしくお願い申し上げます。


《森本企画事務所 様》

パラグアイは私の第二の故郷です。彼の高知の母になれるよう、少しばかりですが支援させていただきます。


 

~ フォトギャラリー ~

二口卓矢くん フォトギャラリー

団体情報
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