山科醍醐こどものひろばとは
1999年から「山科醍醐こどものひろば」として、地域に住む全てのこどもたちが豊かに育つ社会環境や文化環境を充実させ、子どもたちの伸びやかな育ちに寄与できる団体を目指し活動し、現在前身から43年目を迎えます。
「子どもを真ん中に」をキーワードに、生の舞台を楽しむ活動や異年齢集団の中での子どもたちの体験活動作り、子どもと家族が自由に集える居場所づくりや文庫活動、子育て相談、子どもの貧困対策などを実施しています。
また、ただ子どもと直接関わる活動だけではなく、より地域と子どもが結びつく、また子どもを通じて地域に何ができるのか考え、地域社会の活性にも取り組んでいます。
「地域」に根ざした団体として
活動は、0歳からの子育て支援に始まり、体験活動、鑑賞活動など、様々な取組を行っています。活動の特徴は、地域に根ざした43年間の蓄積に裏打ちされた、「人の育ちの循環」にあります。活動に参加する子どもたちがやがてリーダーとなり、さらには団体運営の担い手としてリーダーを育てる立場に成長する、というサイクルが当たり前に自然と成立しています。また、子どもたちがやがて大人になり、親になって今度は自分の子どもを連れて活動に顔を出すということも、よく見られる嬉しい光景です。こうした「人の育ちの循環」は、前身である「山科醍醐親と子の劇場」の時代から、地域で脈々と蓄積されてきたものです。
そしてその一方では、貧困を抱えて生活せざるを得ない子どもたちが決して少なくないということ、夢や希望に満ち溢れた子ども時代を心豊かに過ごすことが当たり前にできない子どもたちの存在という、厳しい現実があります。地域に根ざした活動を43年間してきた私たちにとっては、どの子もかけがえのない「地域の子どもたち」です。だからこそ、困難にのみ焦点化した取り組みではなく、「人の育ちの循環」の中で、子どもたちが輝ける場所、自分の生き方を模索するための経験の機会を、豊富に多彩に提供することが重要だと考えています。
何もしなくてもいい、ただいられる場所を
活動に参加をすることだけでなく、何をするでもなく、特に理由もなくふらっと来て、ぼーっとしていても咎められることがないような空間、何をするか決めていない特にやることもないけどいられるような空間でありたいと思っています。例えば、漫画の続きを読みに来たとか、アイスを食べに来たとか、ゴロゴロしにきたとか、そういうことでも良い場所でありたいと思います。時にそれが、近況を聞いたり、相談を聞いたり、場合によっては、生存確認だったりする場合もあります。
必要があれば専門的に関わりますが、「支援」をするということを子どもや大人たちに知ってもらう必要はなくて、あくまで地域にある団体として、「地域の人が子どもたちと関わる」という前提のもと活動しています。
送り迎えが必要な子どもがいたらじゃあ送迎しようかとか、ご飯を食べていない子がいたらじゃあ一緒に食べようかとか、コロナで一緒に食べられないならじゃあ家に食材を届けるねとか、その都度必要なことをかたちにしてきました。目の前にいる子に対して、「どんな声がけをしたら、どんなことをしたらこの子にとって良いんだろう」ということを常に考えてきました。
これからも目指す場所
「子ども」を中心に、「地域」に根ざした活動という中で、子どもと地域の架け橋となるべく、「子どもだけでなく」、「子どもの活動」から、より「地域の活性」や「地域の連携」を意識し、「子どもと地域」の豊かな発展に寄与できる活動に取り組んでいきます。
現在前身団体から数えて活動43年目となりますが、5年先、10年先もいつでも「子どもが真ん中に」居て、いつでも「子どもと一緒に」これからを考えていきたいです。
そのために、一緒に団体を創っていきましょう!
会費の使い道
当法人の事業推進のための基本運営経費および活動の事業費として活用させていただきます。
・人件費、交通費、家賃、水光熱費、消耗品費、通信費、印刷費など