千葉県松戸市で子どもの貧困・体験格差の解消に取り組む
子どもの貧困という言葉をご存じでしょうか?
2012年に厚生労働省が「日本の子どもの6人に1人が貧困状態にある」と発表して以来、行政・民間を問わず様々な貧困対策がとられるようになりましたが、現在も子どもの7人に1人、約200万人以上が貧困状態にあると言われています。私たちが活動している千葉県松戸市でも、子どもの4人に1人が低所得で十分な食事が食べられない・電気代が支払えない・習い事やレジャーに行けないといった苦労を抱えている現状にあります。
子ども食堂は2012年に都内でスタートして以来、子ども貧困の解決のみならず居場所の提供、地域住民の交流の場所など様々な機能を持つようになり、現在は全国で6000カ所以上の子ども食堂が地域で子育て世帯の支援にあたっています。子供プラス未来では2018年に松戸市六実で「こどみらカフェ」をスタートし、毎月1回、親子など約50名に手作りの食事を提供してきました。
子ども食堂「こどみらマルシェ」で食品ロスを削減&子どもの貧困の解決に取り組む
「学校が休校になり心を込めて焼いたパンが沢山余っています。子ども達に配ってもらえないでしょうか?」
「こどみらマルシェ」はあるパン屋さんから1本の電話からスタートしました。
コロナ禍で学校の休校が相次ぎ焼いたパンの行き場がなくなり、廃棄する事に心を痛めたパン屋さんが私たちの子ども食堂に連絡を下さり、キャンセルとなったパンを無償で下さったのです。
日本では200万人以上の子どもが満足にご飯を食べれず苦しんでいる一方で、年間643万トンの食べられる食品が捨てられていて、これは毎日1人あたり茶わん1杯分のご飯を捨てている事になります。子供プラス未来ではパンを頂いた事をきっかけに、期限が近くてこれまで廃棄していた食品を子育て世帯の皆様に配って食べて頂く取り組み「こどみらマルシェ」を千葉県松戸市でスタートしました。
こどみらマルシェは毎週土曜日に開催する他、消費期限が当日・翌日のものを頂いた際は不定期でも開催し、2022年は9か月で60回開催、約2000㎏(2トン)の食品ロスを削減しました。食品を寄付して下さる企業は50社以上に増え、また、支援する子育て世帯の数は400世帯を超えました。寄付して頂ける食品は徐々に増えていますが、支援を希望する子育て世帯の増加が上回っているため、皆様から頂いた寄付等で食品を追加で購入してお渡ししています。
「こどみらツアー」「こどみら鑑賞会」で様々な体験を
「こどみらツアー」と「こどみら鑑賞会」は病気や障がい、経済的困難などを抱える子ども・家族を対象とした参加無料のイベントです。
病気や障がいなどに関わらず全ての子ども達が文化や芸術に触れ、レジャーやスポーツ・芸術鑑賞会を通じて感動し、生きる力・夢や希望を持てるよう、イベントは参加無料で、沢山のボランティアがイベントをサポートします。
性別、障がいの有無、年齢に関わらず地域のみんなが一緒に楽しむインクルーシブなイベント「こどみらツアー」は日帰りのディズニーツアー、避暑地軽井沢に滞在する軽井沢ツアー、登山にチャレンジする筑波山ツアー・富士山ツアーなどがあります。
皆様から頂いたご支援などをもとに、2018年のスタート以来これまで150名以上の子ども達がツアーに参加しました。生まれて初めての旅行、初ディズニー、初めての登山など、ボランティアさんと一緒に沢山の思い出を作りました。
「こどみら鑑賞会」は2023年にスタートし、親子が気軽に参加できるよう泣いたり声を出したりしてもOK。慢性疾病や障がいのあるお子さん、赤ちゃんから高校生まで沢山の子ども達が参加します。劇団こぐま座による等身大の人形劇やクラシックのコンサート「こころ育むこどみらコンサート」などを開催しています。
子ども達の健やかな成長のため皆様のご支援をお願い致します
こどみらの活動に関心をお持ちいただき有難うございます。
千葉県松戸市で薬剤師として30年以上にわたり地域医療に携わる中で、小児科や訪問診療の場などで沢山の子どもたちと関わってきました。子供プラス未来は「病気や障がいなどの困難を抱える子ども達を笑顔にできるような活動をしたい」。そんな想いで2016年に子供プラス未来を立ち上げました。
薬剤師という職能を生かして薬局を経営し、その収益をもとに2018年に月1回の子ども食堂の活動をスタートしましたが、活動開始から4年、地域の皆様の温かいご支援や様々な助成金を頂いて活動を続けてこれた事で、現在は子ども食堂は毎週開催し、支援する子育て世帯の数も400世帯まで増えました。
皆さまからのご寄付は、主に食材の購入費とツアーの開催費用として使用させて頂きます。
3,000円のご寄付をいただければ生活の厳しいひとり親家庭に1週間の食事を提供する事ができます。また、10,000円のご寄付で、これまでディズニーに行った事がないひとり親家庭の親子をディズニーランドへ連れて行き、夢や希望に溢れる1日を過ごさせてあげる事ができます。
皆さまからの温かいご支援をお待ちしています。
一般社団法人 子供プラス未来
代表理事 尾崎秀子