こどもみらい食堂
NPO法人

こどものみらいをみんなで一緒に考えよう!

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NPO法人こどもみらい食堂は、全てのこども・若者が自分らしくはばたける新潟を目指し、こどもたちが直面する課題に向き合い、こどもたちが夢を持てるよう支援しています。新潟県長岡市のおばちゃまたちの、こども・若者・子育て家庭を応援したしたい想いが集まり、2018年に設立し、2023年11月に新潟県で初めて法人化した団体です。現在、全国にいるこどもたちの、平均8~9人に1人が相対的貧困状態にあると言われており、物価は高騰し、経済格差による教育格差はますます拡がり、こどもたちが抱えるしんどさは日々多様化・重層化しています。わたしたちは、こどもたちが抱える困難や課題の改善にむけて、こども・若者の未来を考えるみなさんと一緒に、取り組んでいきたいです。

活動・団体の紹介

こどもみらい食堂は、全てのこども・若者が自分らしくはばたける新潟を目指し、こどもたちが直面する課題に向き合い、こどもたちが夢を持てるよう支援しています。

こども支援事業として居場所型の無料学習支援や体験の機会の支援を、多世代交流の居場所づくり事業としてこども食堂の開催やフリースペース・コミュニティカフェの運営を、普及啓発活動としてフォーラムの自主開催や講演会での登壇、ネットワーキング等、こどもの貧困解消のため地域共生社会づくりにむけて普及啓発事業を展開しています。

活動の背景、社会課題について

2018年2月より、新潟県の子どもの居場所づくり事業として、こどもたちや子育て家庭、地域の方々が安心して過ごせる居場所づくりを行ってきました。「子ども食堂」という親しみやすい名前やみんなで一緒に集まってごはんを食べるという活動から、近所のおばちゃまたちが「子どもみらい食堂」を立ち上げました。それは、「子どもの貧困」という日本の社会的課題が、自分ごとであることを知って、心を痛め、「みんなで子どもたちや若者、子育て家庭を見守り、応援していきたいよね」という一人ひとりの想いが集まって始まったことでした。

その後 コロナ禍になり子育て家庭からこどもたちの学習面における相談を受け、無料の学習支援を開始、2021年内閣府「子供の未来応援国民運動」の採択を受けて子供の未来応援基金の助成事業として3年間活動し、2023年11月6日、内閣府の認定を受けて、おばちゃまたちの愛はとうとう「特定非営利活動法人こどもみらい食堂」の設立となりました。

■新潟県、長岡市のこどもたちの貧困

わたしたちの住む長岡市も、こどもの約8~9人に1人が相対的貧困状況にあり、これは1クラスに3~4人は経済的に困り感を抱えているということになります。

■全国ワーストな小中高生の自殺者数

長岡市は、自然豊かで一見貧困とは無縁なたたずまいの町ですが、少子高齢化、孤独孤立化、空き家問題、7割近い共働き家庭、ひとり親、鍵っ子家庭が多くなっています。令和1年をピークに総人口が減少する一方、高齢者人口高齢者率ともに増加し、三世代世帯が減少し、単独世帯や格家族世帯が増加、全国平均と比較しても少子高齢化が高くなっている町です。

また、全国的に小中高校生の自殺者数は毎年過去最多を記録し、令和5年度厚生労働省発表では529人。その自殺の原因・動機は、学業不振、進路の悩み、うつ病が最も多く挙げられています。その中で、新潟県は、全国に3番目に小中高生の自殺死亡者が高い地域であり、こどもたちや若者の「学習」に対する悩みは、私たち大人の想像をはるかに超えて、命に係わる深刻な問題になっています。(令和5年度厚生労働省自殺対策推進室作成都道府県別自殺の状況)。

新潟県のこども若者の高等教育機関への進学率は80.5%で、これは全国平均87.3%を下回り、特に専門学校への進学割合は全国1位という特徴があります。その背景には、経済的な事情や早期就労を求める傾向が強く、進路選択の幅が限られている現状があります。また、進学後も就職困難や非正規雇用といった課題を抱える若者も多く、こども・若者が将来に希望を持ちにくい社会的な構造的困難が存在しています。(令和5年度文部科学省学校基本調査、厚生労働省令和6年中における自殺の状況)そして、長岡市独自の特性として、雪深く閉塞的な面があり、引きこもり、うつ病、不登校、障がい、自殺が年々増えています。うつ病になり、精神障がい者手帳をもつ人は年々増加し、その増減率は、20~29歳の若者たちが+53.1%と最も多く、その次が18~19歳の若者が+50.0%と増加傾向にあることも、決して見過ごせない現状になっています。(第7期長岡市障害者基本計画・障害福祉計画)

わたしたちは、長岡市で初めて、こどもたちの未来のために「貧困の連鎖」を食い止めるべく、居場所づくりの無料学習支援に取り組んでいるNPO法人として、これからもより多くのこどもたちの夢の実現のため、官民連携を模索し、ネットワークづくりをおこないながら、地域に貢献していきたいと思っています。 

活動内容の詳細、実績について

■こども支援事業

居場所型の無料学習支援や体験の機会の支援を行っています。勉強をするだけではなく、学びや長岡の人との出会いを通してこども・若者の世界が広がる居場所であることを大切にしています。家庭の経済的状況によって子どもの学力や将来の収入が決まるという教育格差は、現在の日本の社会的課題となっています。こどもたちに教育の機会が提供され、経済的理由による進路の妨げが取り除かれ、貧困の連鎖が断ち切られるよう支援活動を続けています。当団体では、毎年延べ人数約12,000人以上のこどもたちに継続的に無償で学習できる機会を提供しています。学習会はこども若者の居場所づくりを意識し、約1000人の学生ボランティアによる少人数制学習指導を行っています。また体験の機会の支援や学生や地元企業によるキャリア支援は、将来の職業選択において幅広い選択肢を持つことができます。子ども時代の多様な体験は、自立心や好奇心を育み、成長に大きな意味を持ちます。子どもたちの体験格差を縮小し、心豊かな成長を支援する活動を行っています。

学習支援の風景(掲載許可済)

居場所づくり(掲載許可済)

体験の機会の支援 長岡の芸術家加治聖也さんとのコラボ夏休みスペシャルにて(掲載許可済)

能登被災地支援にて(掲載許可済)

■多世代交流の居場所づくり事業

こども食堂は、月に2回(第2と第4土曜日)、コロナ禍を経て配食型のこども食堂行っています。こどもだけでなく、お母さん・おじいちゃん・一人暮らしの方など、どなたでもご利用いただいている多世代交流の居場所となっています。

こども食堂にて(掲載許可済)

人気の「鮭の焼き浸し弁当」 鮭の焼き浸し、長岡名産糸瓜の漬物、ちくわの天ぷら、など

地域の高校や大学からの学生ボランティアのみなさん(こども食堂にて)

フリースペース・コミュニティカフェ「カフェふらっと」では、おじいちゃん・おばあちゃん・子育てをするママ・高校生・大学生、長岡の誰もがふらっと立ち寄れるフリースペースです。みんなでほっと一息できるあたたかい居場所づくりを心がけています。

■地域共生社会をめざした普及啓発活動

フォーラムの自主開催や講演会での登壇、ネットワーキング等をこどもの貧困解消のため地域共生社会づくりにむけて普及啓発事業を展開しています。

2024年9月15日開催 こどものみらい地域共生フォーラム 基調講演会(講師:青砥恭氏(NPO法人さいたまユースサポートネット代表)、事例紹介(認定NPO法人キッズドア、長岡市教育員会)、情報交換会を開催

代表者メッセージ

このたびは、NPO法人こどもみらい食堂の活動に関心を寄せてくださり、ありがとうございます。

私がこども支援を始めたのは、子育ての経験がきっかけです。私は4人のこどもを育ててきました。こどもは可愛い。でも、子育ては大変でした。発達障がいやいじめ、不登校、病気と向き合う日々。ときには孤独を感じることもありました。そんなとき、地域の方々に助けられました。

「こどもたちに幸せになってほしい。」

それが、母親である私のこの活動の原点です。

ある日、シングルマザーの友人から「娘の勉強を見てほしい」と頼まれました。それを機に、無料の学習支援を始めました。関わるこどもが増えるたび、貧困や孤立の現実が見えてきました。2018年、地域の方々とこども食堂を開き、2020年には無料の学習支援を。2023年にはNPO法人となり、活動を広げています。

こどもたちには「居場所」が必要です。

食べること、学ぶこと、それだけでは足りません。大切なのは、安心して過ごせること。こども食堂には、こども、親、高齢者が集います。「今日のお弁当はなに?」と目を輝かせるこどもたち。人とのつながりを求めて訪れる高齢者。この場所が、人と人をつなぐ温かいコミュニティになっています。

「おなか」と「こころ」を満たす学習支援。

こどもたちは、まず軽食やおやつをとります。それから宿題、勉強、ボードゲーム。不登校だった子が夢を叶えて大学に進学。進学を諦めていた高校生が未来に希望を持つ。そんな瞬間に立ち会うたび、伴走する意義を感じます。

こどもたちを孤独にしない社会へ。

貧困や不登校、ヤングケアラー、家庭の事情。どんな背景があっても、こどもたちには未来があります。一番の問題は「孤独」です。だからこそ、地域全体でこどもを見守り、支えることが大切です。

あなたの力が、こどもたちの希望になります。

どんな環境で生まれても、夢を持ち、未来を描ける社会へ。そのために、活動を続けていきます。こどもの夢に一歩ちかづく。

わたしたちと一緒に、こどもたちの未来を応援する仲間になりませんか?

あなたの温かいご支援、ご協力をお待ちしています。

特定非営利活動法人こどもみらい食堂  代表理事 日吉 均子

寄付金の使い道について

皆さまからのご寄付は、こどもたちの食事(500円1コインで1人1食分)や学習支援の教材、コピー代、こども食堂の運営、地域の居場所づくりなどに活用させていただきます。一人ひとりの想いが、こども若者の未来を支える大きな大きな力となります。

温かいご支援を、心より感謝申し上げます。

団体情報
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