まずはこどもをしあわせにしよう。すべてはそのあとに続く。
こんにちは!学校法人庄原こどもの夢学園です。
私たちは「まずはこどもをしあわせにしよう。すべてはそのあとに続く。-A.S.Niell」の言葉を軸に、きのくに子どもの村学園をモデルとした自由な学校「川北こどもの夢小中学校」の開校に向け、活動しています。
呼びかけ人は、庄原市内で保育所を運営する、株式会社敷信村農吉社長 中岡 和己。
地元の小学校が休校になることを機に、4人の子どもたちの学びについて模索していた、菱 千尋(暮らし宿 お古 店主)。
2023年2月、想いに賛同してくださった地元の自治振興区長、市議会議員、大学教授、心理カウンセラーの方々と一緒に、発起人会を立ち上げました。
なぜ学校をつくるのか
幼少期のかかわりが大切 ー 理事長 中岡 和己
40歳くらいまで、広島市の予備校で進路指導をしていました。
約3000人の若者と接してきましたが、幼い頃からストレスや心の傷を抱えているこどもが多く、思春期のもっと前の幼少期の教育に関心を持つようになりました。
退職を機に、庄原市内で保育所の運営を担う、株式会社 敷信村農吉を設立。
現在、2か所運営しています。
大人の都合でこどもを枠にはめない、こどもの意志を受け止める、こどもの思いを自由に表現できる環境を整える、そんな保育を実践しています。
保育所を卒園した後、こどもが学校のシステムに合わせるのではなく、こども中心の小学校があればいいのにという想いが膨らんでいました。
そんな中で、体験学習を中心とする学校を運営する「きのくに子どもの村学園」を本で知り、これだ!と思いました。
そこから6年を経て、ようやく小学校開校が現実化しました。
こどもを前に、今できる全力を ー 事務局 菱 千尋
現在、4人の子育てをしています。
長女が2年生の時に、地元の川北小学校が休校になりました。
休校について、行政や地元の方々、保護者たちと何度も話し合いを続ける中で、学びの選択肢が無いことに、疑問を抱きました。
大人は、自営、公務員、会社員、フリーランス…など仕事のスタイルが選べるのに、子どもは住んでいる地域によって学校が振り分けられる。
都市部のように私立学校が無いため、特別な理由がない限り、選ぶことができない。
これだけ多様性が叫ばれている社会で、根っこをつくる小中学校の教育制度が、戦後のまま続いていて、良いのだろうか。
目の前のこどもたちから「なんで宿題をしなくちゃいけないの?」「なんで学校では先生の言うことが絶対なの?」という真っすぐな質問から、納得のいく答えが見い出せないもどかしさ。
そんなことを考えている中、わが子4人がお世話になっている敷信みのり保育所の所長 中岡さんも子どもが主体となる学校をつくろうと考えておられ、それであれば、川北小学校を活用してほしい!と懇願しました。
新しい学校ができることで、この地域の持続的な活性化になると思ったからです。
登下校に合わせて手を振りに表に出てくださる方
犬の散歩がてら一緒に歩いてくださる方
年2回の環境整備に、ボランティアで集まってくださる方
目立った観光地や産物があるわけではない、でも、こどもたちの健やかな成長を、当たり前に、心から願い、昔ながらの習慣や自然の流れに沿った暮らしが根づくこの地域が、大好きです。
慌ただしい毎日ですが、こどもの純粋な目に向き合うために、今できる全力を注いでいく大人でありたいと思っています。
こどもを変えるのではなく、学校が変わる。
教育方針は、こどもを信じる学校 こどもが変える学校 いつも行きたい学校 です。
先生がいない、テストがない、宿題がない、通信簿がない
この学校にいる大人は「先生」ではありません。「指導」はしません。でも、子ども自身がやると決めたことを応援し、一緒に考え、子どもたちから学びます。そしてこの学校には、点数をつけた通信簿はありません。子ども一人ひとりが、自分らしく生きていくために、点数をつける必要は無いと考えています。
体験学習が中心
学年ごとではなく「プロジェクト」と呼ぶ活動でクラスが分かれます。料理、もの作り、演劇、農業…子ども自身がクラスを決めます。プロジェクトを形にするために何が必要かを考え、探り、学びます。必要だから、知りたいから、そのための「ことば」や「かず」の基礎学習もやります。生きる力をつける体験学習を中心に楽しく学びます。
大人も子どもも同じ一票
学校内のことはすべて、全体ミーティングで決めます。議長は子どもが務めます。票決をするときは、大人も子どもも同じ一票です。「校長」であっても、優遇されません。けれど、決まったことは絶対ではありません。常に変わっていくことを、受け入れる学校でありたいと思います。
保・小・中の連携
どんなに小さくても、生きていく中で、日々たくさんのことを学んでいます。学校に入学してからが勉強の始まりではありません。保育所・小学校・中学校という、心も体も成長が著しいこの時期に、自分なりの軸をつくる子どもたちを、見守りたいと考えています。大地に根をはり、少しずつ伸びていく大木のように、途切れなく。そのために、同じ教育方針の保育所がすでにあります。
農林業とつながる学び
農業も林業も、暮らしを支えるねっことなるもの。お米をつくり、季節の野菜を育て、裏山の木を切り出して整備する。目の前にある自然の豊かさと厳しさを全身で感じながら、自分たちの手で一からつくり出す喜びを、この学校では大切にしたいと考えています。
地域とつながる学校
この学校は、令和3年に休校になった校舎を活用しています。地域の人たちのボランティアで支えられ、子どもたちを見守る文化が受け継がれています。つくりたいのは、その温もりを子どもたちが肌で感じ、地域の人たちが、子どもたちに会いに来たくなる学校です。
2024年8月 学校法人設立・小学校設置認可!
発起人会の立ち上げ以降、「夢みる小学校」自主上映会や勉強会・講演会などを開催すると同時に、広島県学事課に学校法人設立申請の手続きを進めてきました。
(これまでの活動は、ページ下部をご覧ください。)
そして、1年半の歳月を経て、2024年8月に学校法人設立・小学校設置認可をいただき、
2025年4月に「川北こどもの夢小学校」を開校する運びとなりました。
10月には、2021年3月に休校になった旧庄原市立川北小学校を活用するため、庄原市と協定書を締結。
現在、旧川北小学校の維持管理業務・修繕の手続きに追われています。
児童募集の反響と現状、展望。
今年1月より、月に一回、学校の雰囲気を体験する「月イチこどもの夢がっこう」を開催しています。毎月20~30名の入学希望者さんがご参加くださっています。
こんな学校に通いたい!入学させたい!という気持ちと、学費や通学・移住の壁。
強い入学希望はあっても、実際の入学は難しいというお声がたくさん届いています。
そんな現状から、開校から数年間は、厳しい経営状況が続くことを覚悟しています。
私たちとしても、誰もが入学可能な学校にしたい。
けれど、行政を動かすことに時間を費やすよりも、まずはできることをという想いから、私立学校という形を選択しました。
安定的な経営が実現すれば、各地に分校をつくることを視野に入れています。
大人が仕事を選ぶ・転職する自由と権利があるように、子どもにも学ぶ環境を選択する自由を保障したいのです。
ゆくゆくは、行政からの「指定管理」という形で小中学校の運営を受託し、公立校という位置づけを目指したいと考えています。
今後の予定
<2024年>
12月 月イチこどもの夢がっこう
学校説明会 in 三次 開催
ふるさと納税による寄附の開始
<2025年>
1月 月イチこどもの夢がっこう
学校説明会 in 広島市西区(無印良品 広島アルパーク店) 開催
2月 月イチこどもの夢がっこう
3月 開校準備の大詰め
4月 川北こどもの夢小学校 開校
<2027年>
4月 川北こどもの夢中学校開校
小学校開校・運営と同時に、2年後の中学校開校申請を進めていきます。
中学校は、小学校と同じ敷地内に設立予定です。
高校からは、通信制などの選択肢が広がっていますが、中学校までは、選択肢が限られているのが現状です。
体験学習を中心とした学びを中学校まで一貫するため、中学校の開校も必須であると考えています。
実際に、中学校開校への要望が、すでに寄せられています。
ご支援の使い道
児童数が少ない状況であっても、数年間の小学校運営に必要な資金は、確保しています。
ただ、中学校開校を見据えているため、運営資金に余力がないのが現状です。
ご支援は、小学校の安定的な運営と中学校開校に必要な経費に、大切に活用させていただきます。
・校舎内の修繕費(トイレ・照明のLED化)
・備品や教材の調達費
・スクールバス購入、維持費
・教職員の研修費
※ 当学園は「特定公益増進法人」の証明を受けており、ご寄附は所得税控除の対象となります。 ▷詳しくはこちら
子どもとの約束
響きのいい言葉を並べても、学校はできない。
私立学校として経営を成り立たせていかなけば、意味がない。
資金が集まらなかったらどうするのか。
心配のお声も、たくさんいただいています。
必ず、開校します。
楽しみに待ってくれている、子どもとの約束があるからです。
理想の計画通りではないかもしれません。
校舎をピカピカにし、寮を建設し、潤沢な運営費も確保済み!というのが理想ですが、
それができなくとも、継続的な運営ができる状態で、小さく開校します。
校長であっても給与は同額、公立校よりも金額を抑え、それでもこの学校で働きたいという教職員が、集まってくれています。
こどもと同じように、不安とワクワクを抱えながら、準備を進めています。
資金集め・手続き・地域との連携・広報活動・イベントの企画運営…
やるべきことは、今も、これからも、山積みです。
そんな私たちの原動力となっている言葉。
まずは子どもをしあわせにしよう。すべてはそのあとに続く。 ーA.S.Neill
「この学校があってよかった!」と笑う子どもが、大人が、少しずつ増えていくことを願い、歩みを進めていきます。
ぜひとも、ご支援を、よろしくお願いいたします。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。