江北図書館

『江北図書館』地域が120年守り続けた滋賀県内最古の私設図書館をこれからも守り続けたい!

「未来を支える子どもたちと地域に暮らす全ての人たちの文化向上のために」という創設者・杉野文彌が創設した「江北図書館」、同館は120 年にわたり伊香郡の歴史に深く根付き、地域住民の知的拠り所として、地域の有志をはじめたくさんの関係者によって運営されてまいりました。地域の未来に貢献できる図書館として、これからも残し続けるために、皆さまからの温かいご支援をお待ちしております。

江北図書館の建物を紹介します。

滋賀県最古の私設図書館

江北図書館は滋賀県長浜市木之本町にある私設の図書館です。伊香郡余呉村(現長浜市余呉町)出身の弁護士・杉野文彌が設立した杉野文庫を前身に、明治40年(1907)、財団法人江北図書館として開館し、平成23年(2011)に公益財団法人になりました。

▲杉野文彌

「未来を支える子どもたちと地域に暮らす全て人たちの文化向上のために」という創設者・杉野文彌の想いを守りながら、地域とともに歩んできました。

これまでの活動

大きな後ろ盾をもたない江北図書館は、建物にお金をかけることができず、既存の空いた建物を利用し、移転を繰り返してきました。

明治40年の開館時には、郡役所敷地内の旧税務署を、昭和12年(1937年)には木之本北国街道沿いにあった旧江北銀行を、そして、昭和50年(1975)には、木ノ本駅前の旧郡農会の建物を借用あるいは購入し、図書館として利用してきました。

現在の建物、すなわち、かつて郡農会だった建物は、昭和12年(1937年)に建てられた木造2階建て洋風建築です。前面右側の一間通りに廊下を通し、隅部に設けた階段を登ると、二階は西部を和室とする他は、畳敷の大広間があります。格天井で西側和室の境には四枚引き違いの板戸を立て、その周囲はパルメット文様(二本に分かれた渦巻を扇形に開いた形の文様)を施した額縁で囲むなど細部意匠に優れています。外観は前面中央に千鳥破風を付け、その下部の外壁を突出させた部分と両側を四連の半円アーチとし、それらを挟んだ五つのバットレス(控え壁)の意匠が印象的な建物です。

江北図書館が直面している課題

江北図書館は創設以来、独自の建物を建設したことがありません。ハードにお金をかけず、創始者の想いと蔵書のみを抱え、借用あるいは購入した既存の建物を転々として運営を続けてきました。現在の建物は、郡農会の庁舎として昭和12年に建てられたものです。昭和50年に購入し、以後、図書館として活用しています。アーチ型の窓が特徴的な図書館は、昭和時代の木之本の魅力を伝えるシンボルとして親しまれていますが、築85年が経ち、老朽化がひどくなってまいりました。大雨の際には雨漏りや浸水被害を受けることも。その都度、応急処置を行っておりますが、図書館を持続させるためには、大掛かりな改修工事が必要です。

江北図書館の運営は、私立と図書館として、独立した財源を確保する必要があり、その財源は、地域や関係者からの寄附金と駐車場収入、それに基本財産運用益などでまかなっております。しかし、持続的な活動を行うには不足する実情で、建物の修繕をするのは難しい状態でした。

古いものを守りながら新しい図書館づくりがスタート

図書館を取り巻く環境が変化しつつある中、2021年6月の総会で新しい理事が着任し、先人の意思を引き継ぎながら、江北図書館を未来に残していこうと行動を始めました。

基本方針(PDF)

・基本方針(児童書・地域資料)に基づいた選書、蔵本の廃棄。
・歴史資料を使った展覧会・講演会の実施。

第4回 野間出版文化賞特別賞を受賞しました(2022年)

滋賀県では現存する最古の図書館で、個人が設立して100年以上にわたり地域住民が運営を続けてきた他に例を見ない私設図書館。公的な資金援助は受けられず、老朽化した施設の改修もままならなかったが、昨年、運営メンバーが一新し、『思いを次世代につなぎ、愛される図書館にしたい』と再生に向けた取り組みを活発に行っているという点が評価されました。12月16日、東京で行われた受賞式典に理事、関係者で参加。会場には創設者、杉野文彌のお孫さんも駆けつけて下さいました。

主催企画「きのもと秋のほんまつり」(2023年)

▲内田樹氏の講演会、全国の版元を呼んでの販売市など実施。当日はたくさんの方が木之本に訪れました。

クラウドファンディング(2023年)

緊急修繕、およびトイレ、閲覧室を併設した新館を建てるための、クラウドファンディングを実施し全国から21,941,548 円 ⽀援者数 のべ 793⼈多くの支援を頂きました。

次の100年に向けて

1.新館Lib+(リブプラス)春オープンに向けて工事中

カフェやトイレを設置し、交流が生まれる場所にしていく予定です。

2.国登録有形文化財(建造物)に登録

江北図書館が国登録有形文化財(建造物)に登録される見通しとなりました。近く官報告示され、正式に決まります。今後は、保存活用計画策定委員会を立ち上げ、数年後に保存活用計画をまとめていく予定です。

最後に

「未来を支える子どもたちと地域に暮らす全ての人たちの文化向上のために」という創設者・杉野文彌の思いを未来に繋ぐために、昭和レトロな建物を修繕し、建物を活かした取り組みを進めていきます。

皆さまのお力添えを何卒よろしくお願いいたします。

江北図書館 アクセス

●住所
〒529-0425 滋賀県長浜市木之本町木之本1362(JR木ノ本駅から徒歩1分)

●開館時間
火曜日から土曜日 10:00~16:00
第2・第4・第5日曜日 10:00~14:00

●休館日
毎週月曜日、第1・第3日曜日、祝日 

●電話番号:0749-82-4867

●問い合わせ用メールアドレス:kohokutoshokan@gmail.com

<領収書の発行について>

・寄付をされた方には、寄付金受領後、当法人より「寄付領収書」を発行いたします。
・領収書名義:コングラントにご入力の氏名を宛名として作成します。
・領収書発送先:コングラントにご入力の「発送先ご住所」にお送りします。

このページは寄付・ 会費決済サービス
コングラント」で作成されています。
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