【寄付のお願い】本当の「自分らしさ」を子ども達に届けるため、あなたの寄付が必要です。

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「学校に行かない」と選択した、いわゆる「不登校」の小中学生は約30万人。 「自分なんて価値がないんだ…。」 ただ学校に馴染まないというだけで、本来抱えなくてもいい劣等感を抱え込んでいる子どもたちは10年連続で増加し続けています。 NPO法人ここのねは、子ども達の「こころの根っこ」育む場として、新しい形の学校(オルタナティブスクール)を運営しています。 人生で1回しかない大切な子ども時代をとにかく目一杯幸せに過ごしてほしい。 子ども達に本当の「自分らしさ」を届けるため、大人の私たちにできることがあります。 ここのねを応援して、一緒に子どもの未来を笑顔に変えませんか?

不登校になっている子ども、約30万人

日本全国で約30万人の小中学生が不登校となっています。少子化で子どもの数は減る一方なのに、不登校だけは10年連続で過去最高を更新し続けている状況です。

「学校に行けない自分には価値がない…」
「親や周りの大人に心配をかけてばかりだ…」
「どうせ誰もわかってくれない…」

ただ学校に合わないというだけで、肩身の狭い思いをしている子どもたち。心の奥に本来抱えなくてもいいはずの劣等感を抱え込んでしまっています。

お腹が痛い、朝起きれない、人の目線が気になる、モノに触れられないなど、心身がボロボロになった状態でここのねを訪ねてきたお子さんや親御さんにもたくさん会ってきました。

国も認める、不登校は問題ではない理由

一般的に多くの人が「不登校は問題であり、一日も早く学校へ戻すことが必要だ」といった価値観を持っているのではないでしょうか。同じように、多くの親御さんや子ども自身も「不登校は甘えであり、無理してでも学校には行かなければならない」と感じているように思います。

しかし、本当に不登校は「問題」なのでしょうか。

2016年、国の方針転換とも言える「教育機会確保法」という法律ができました。学校復帰を大前提とした従来の対策を見直し、学校を休む必要性や学校以外の学び場を設けることの重要性を認めたのです。さらに、文科省は小・中・高、すべての学校へ向けて「不登校を問題行動と判断してはならない」との見解を通知として出しています。

国も認めるように、不登校が「問題」なのではなく、子どもの人権を無視して無理に学校に戻そうとしてきたことで、子どもの心が折れてしまい自己肯定感や学習意欲の低下を招いた対応こそが「問題」だったのだと感じます。

子どもが学校に合わないのではなく、学校が子どもに合っていないだけ

しかし、これだけ多くの子どもたちが「学校に行けない」(もしくは「行かない」)と選択している以上、多様化する子どもたちの実態に対応できない教育システムの在り方を見直す必要があるのではないでしょうか。

もともと日本の公教育制度は、約150年前の明治時代にできました。当時は、富国強兵のために多くの子どもたちに大量の知識と技能を一気に学ばせる必要がありました。そこで採用されたのが、産業革命時代のイギリスで発明された「みんなに同じことを、同じペースで、同じようなやり方で、できあいの問いと答えを一斉に勉強させる」管理型教育でした。

この基本形が基本的にはあまり変わることなく150年続いてきたのが、今の日本の教育システムです。しかし時代は変わり、多様性を重視し、一人ひとりの個性や自主性が尊重される時代へと変化してきています。

不登校は、決して子どもも先生も学校も誰かが悪いわけではありません。子どもが学校に合わないのではなく、教育のシステム自体が現代の子どものに合っていないのです。私たちは、一人ひとりの子どもに合った学び場を自由に選べる社会になることで、不登校といわれる課題は解決すると考えています。

そのためには子どもの学び場に選択肢が必要だと考え、私たちは2019年に「ここのね自由な学校」という新しい形の学校(オルタナティブスクール)を立ち上げました。

「ここのね」に込めた想い、理念

「ここのね」という言葉には、こころの根っこの声を聴く」「個性の音色を奏であう」「いまこの瞬間を目一杯に生きる」という3つの意味を込めました。

「まずは自分を大切にしてほしい」「自分の心の声を聴ける人になってほしい」「個性の音色が奏であう調和した空間にしたい」「人生の土台となる根っこが育まれる教育をしたい」。そんな願いがあふれた時、「ここのね」という言葉が自然と浮かび、「ここのね自由な学校」という名前が決まりました。 

青空教室からスタートし、明治創業の酒蔵を校舎に

 ここのねは、校舎のない青空教室スタイルでの「プレ開校」から始まりました。

 すぐに活動ができる校舎で活動を始めたかったのですが、場所探しは難航しました。まだまだ「地域に不登校の子どもが集まってくる」ことに対する懸念があり、心無い言葉をかけられたこともありま



お金も、人脈もない状態でしたが、とにかくあちこちに声をかけ続け、奇跡のような形で繋がったのが現在の校舎です。廃業してから50年以上が経つ明治創業の元酒蔵を使わせてもらえることになりました。 そこには、歴史を感じさせる物がたくさんありました。ひいお爺さんが手作りで作った、赤いレンガの壁。きれいな水がこんこんと湧き出てくる井戸。木造の大きな蔵に、鉄筋二階建ての大きな建物。大人もわくわくする、まるで秘密基地のような場所。「ここを学校にしよう!」と即決し、ここのねの校舎は元酒蔵に決まったのです。

電気も水道もトイレもない状態から校舎の改修へ

長らく倉庫としてしか使われていなかったため、最初に見たときは電気も水道もトイレもない状態でした。数十年眠っていた物をすべて運び出し、その後は大掃除。しかし水道が通っていなかったため、一階から二階へ何度も井戸水をバケツで運びながら少しずつ作業をしていきます。

地域の元左官のおじいちゃんに漆喰塗りを教えてもらったり、子どもたちと一緒になって床をトンチカンチンした日もありました。




またある時は、コンクリートだった庭を人力で壊して校庭にしたり、建物を壊したら地面から水が溢れ出してきたりなど…何度も諦めかけましたが500名以上になるサポーターの方々がご支援いただいたおかげで、約2年かけて、少しずつ少しずつ学校の姿に生まれ変わっていきました。

ここのね自由な学校とは

ここのね自由な学校とは、「幸せ=自由に生きる」ために「対話」を学びあう学校です。

私たちは、「人は幸せを追求するために学ぶ」と考えています。自分のやりたいことを計画して実行し、結果を振り返り、次の挑戦につなげる。この繰り返しによって、生きたいように生きるための考え方の軸となる「わたしのこたえ」が創られます。

例えば、修学旅行に出かけるなら、行き先や経路、旅行資金の捻出方法まで子どもたち自身に考えます。そして計画書を何度も練り直し、実際にうまくいった部分といかなかった部分を振り返ることで、少しずつできるようになっていくのです。

自分の人生を自分らしく自由に生きていくためには、自分の人生の責任は自分にあることを理解する必要があります。子どもたちが「自分で決める」ことを何より大事です。私たちスタッフは「キッカケ」を提供することはあっても、強制することはありません。子どもが本来持っている「不思議だな」「やってみたいな」という好奇心がうまれたときこそ、その子にとっての学びの始まりだと考えているからです。

対話で自由に生きるを学ぶ

しかし、「好きなことをやる」のはうまくいくことばかりではありません。「〇〇したい!」という願いは誰しもが持っています。その気持ちを優先すればするほど、その「自由」は「対立」を生んでしまうのです。

「ここのね」に唯一あるルールは、「学校のルールはみんなで決める」ことです。週に一度「土づくり」という任意参加のミーティングが開催され、「ここのね」をより良くするために必要だと思うことを、大人と子どもの別なく一緒に話し合っています。安易な多数決をせず、一人ひとりの意見を大切にし、納得できるまで話し合います。

どんなに小さな声でも意識して聴くように伝えています。聞いてもらえると言う安心感が「話してみよう」に変わり、「わたしもあなたも大切にする」という感覚を育むのです。

 目の前の小さなことから、自分で決めて行動する。その中で上手くいかないことや失敗することもあるでしょう。しかし、自分の「やりたい」から始めるからこそ、自ら工夫し、困難を乗り越えようとすることができるのです。その一つ一つのが自分のものさしとなり、どんな環境、どんな社会の中でも自ら判断し、選択し、行動していくことができるようになるのです。

私には価値があるという自己愛を育み、その気持ちが溢れていくように他者や自然のことも大切にする心が育まれます。こうした「こころの根っこ」が人生の支えとなって、変化し続ける「こたえのない」社会に出てからも「わたしは自分の行動によって社会をより良くすることができるんだ!」と主体性を持って自分の幸せを追求し、自由で豊かな人生を送ることができると確信しています。

「公的支援がなく厳しい運営」なぜ寄付が必要なのか

 2019年の春に「ここのね自由な学校」が発足しました。これまでここのねの活動に共感してくださった多くの方々からの時間・知恵・モノ・お金のご支援によって、少しずつ新しい学校の形へと近づいてきました。しかしその一方で、民間スクールであるため、継続的な経済面での公的支援は全くなく、運営継続が綱渡り状態である現実があります。そのため、学校の運営は、保護者からの学費に頼らざるをえず、スタッフの人件費も最低賃金ギリギリを捻出するのがやっと、という状況が続いております。

フリースクール等に通えないことがほとんど

文科省の調査によると、フリースクール等の民間施設の利用率は、不登校全体のわずか3.7%(2022年)です。ここのねにも、学費を理由に卒業していった子や体験入学だけで終わった子は何人もいます。通えている家庭も、学費は家計を圧迫します。公立学校(税金)との二重払いです。

ひとり親家庭や貧困家庭にとっては、とても切実なことです。フリースクール等に通えているのは本当に恵まれている状況でもあるのです。

また令和2年度に文科省が行ったアンケートでは、不登校の子の親の4割が「通える環境にない」と答えています。

つまり、不登校の子どもの中には、フリースクールに通いたくても通えない子がたくさんいるのです。せめてお金の心配がなければ、多くの子どもたちの「自分なんかダメだ…」という負の連鎖を止めることができます学校に馴染まないだけで下を向いていた子どもたちが、同じように胸を張って幸せな子ども時代を過ごすことができるのです。

「ここのね自由な学校」という「小さな学校」が、子どもたちが「本当の自分らしさ」に気づき、幸せを感じられる場としてこれからも安定的に継続していくために、資金面でのご支援を必要としております。ぜひ、あなたのお力をお貸しください。どうぞよろしくお願い申し上げます。

ご寄付の使い道

皆様からいただいたご寄付は、主に以下の2つの目的で利用させて頂きます。

①事業の運営継続

教育の資本は「人」です。どんな人が子どもたちに関わるのか?が何よりも重要なことだと考えています。しかし、現状は働いてくれる職員に必要な対価を支払えていない状況です。まだまだ必要とする子どもたちにも利用できる環境になっていません。安定的に人を雇用し、子どもたちを受け入れる定員枠を増やしたいと考えています。

②教育内容の充実

公的な支援がない状況で、新たな備品の購入や外部講師への依頼はしたくても少ししかできない状況が続いています。少しでもより良い学習環境を子ども達に届けてあげたいと考えています。

例えば…

いつも応援してくれる皆さまへ

「何があなたを突き動かしているのですか?」

 何度も聞かれたその質問に私たちはまだ上手く答えることができません。がむしゃらに走ってきたこれまでを振り返ると、大変なことも確かにたくさんありました。気づけば、ほぼ無給でひたすら場所作り、子どもたちの活動を支え続けてきました。精神的にも肉体的にも挫けそうになることも何度もありました。でも、その度に仲間で励まし合って、「何より自分たちが一番楽しもう!」と声かけあい、笑い合ってきました。

そして、何よりいつも私たちのまわりには、私たちの活動を全力で応援してくれる方々がいました。「応援してるよ!」「絶対に必要な場所だから、頑張って!!」そんなたくさんの方々の力強い声と温かいサポートに支えられて、「ここのね自由な学校」は今子どもたちの豊かな学びを支える場所となっています。

しかし、私たちの挑戦はまだ始まったばかり。今、ようやくスタートラインに立つことができたところです。まだまだ先は長いと思っています。これから未来に向かって安定的に力強く「ここのね自由な学校」の歩みを進めていくために、どうか皆様のお力をお貸しください。そしてもし、強く賛同していただけましたら、一人でも多くの方にこの記事の存在を伝えていただけると、とても助かります。

今後とも私たちの活動に温かいお力添えと応援を心よりお願い申し上げます。

団体情報
認定NPO法人ここのね
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コングラント」で作成されています。
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