「わたしが好き!」であふれる社会を創る
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明治創業の酒蔵をリノベーションして子どもの「やりたい!」が溢れる学校を創りたい!

「ここのね自由な学校」は大分県豊後大野市大野町という自然豊かな小さな町で活動する民間の学校です。2019年春に発足し、これまでプレ開校で活動してきました。2021年4月からは、いよいよ全日開校します。

ここのねに込めた想い、理念

 「ここのね」という言葉には、「自分・心・根っこ」という意味が含まれています。「まずは自分を大事にしてほしい」「自分の心の声を聴ける人になってほしい」「人生の土台となる根っこが育まれる教育をしたい」。そんな願いがあふれた時、ここのねという言葉が自然と浮かび、「ここのね自由な学校」という名前が決まりました。 

 理念は、「わたしのこたえを創る」。私たちは、子どもたちが「自分で決める」ことを何より大事にしています。子どもたちが持っている「不思議だな」「やってみたい!」という好奇心がうまれたときこそ、その子にとっての学びの始まり。目の前の小さなことから、自分で決めて行動する。その中で上手くいかないことや失敗することもあるでしょう。しかし、自分の「やりたい」から始めるからこそ、自ら工夫し、困難を乗り越えようとすることができるのです。その一つ一つのが自分のものさしとなり、どんな環境、どんな社会の中でも自ら判断し、選択し、行動していくことができるようになると考えています。 

 そして、変化し続ける「こたえのない」社会に出てからも「わたしのこたえ」を軸にして自分の幸せを追求し、自由で豊かな人生を送ることができると、私たちは確信しています。

なぜ学校を創ろうと思ったの?

 ここのねは、この3人で始めました。2年前に偶然出会った3人は、そもそもなぜ「学校を創ろう」と行動したのか。ここでは、その背景をそれぞれのプロフィールと共にご紹介します。

 熊本県出身の秋篠奈菜絵(写真左)は、小中学校で6年間教員を勤めるなかで様々な実践を行い、子どもがもっとワクワクし続ける「新しい学びの場作りをしたい!」という夢を叶えるために、数年前から活動を始めていました。

 東京出身の山下浩二(写真真ん中 )は、大学時代に日本全国の多様なまなび場を見学する旅をした経験から「自分の学ぶことを、自分で選ぶことができる学校」を創りたいという夢を持っていました。

 岡山県出身の山下百華(写真右)は、小学4年生の時に担任の先生が教えてくれた地球温暖化の現状に強い衝撃を受け「環境について学び合う場を創りたい」と考えるようになりました。

 バラバラな場所に生まれ育ち、全く別々の人生を歩んでいた3人。そんな私たちが、自分の夢を叶えるため人生における大きな決断をしたのが、同じ2019年の春だったのです。

 共通の知り合いを通じて出会い、お互いの大事にする教育観がぴったり合うのを確認しあい、「一緒に学校を創ろう」と意気投合したのです。

辿り着いたのは明治創業の酒蔵だった

 いよいよ始まった「新しい学校づくり」。まずはじめに取り掛かったのは学校の場所探しでした。しかしいくら探してもなかなか良い物件は見つからず、気づけば半年が経っていました。直接聞いてダメならと、思い切ってSNSに「学校をつくる場所を探しています」と呼びかけてみることに。すると、ある公民館を紹介されました。そこは元幼稚園で立地的には完璧!しかし、そこは地域の皆さんの集いの場。借りるのが難しく、ガックリと肩を落としました。そんな私たちをみて、当時の自治会長さんが「うちの裏を使う?」と声をかけてくださいました。実際に見に行くと、そこは「明治創業の元酒蔵」だったのです。

 そこには、歴史を感じさせる物がたくさんありました。ひいお爺さんが手作りで作った、赤いレンガの壁。きれいな水がこんこんと湧き出てくる井戸。木造の大きな蔵に、鉄筋二階建ての大きな建物。大人もわくわくする、まるで秘密基地のような場所。「ここを学校にしよう!」と即決し、ここのねの校舎は元酒蔵に決まりました。

「水道・電気・トイレ」なにもなかった始まり

 元酒蔵を学校にするため、まずは鉄筋の建物をリノベーションすることにします。数十年眠っていた物をすべて運び出し、その後は大掃除。しかし水道が通っていなかったため、一階から二階へ何度も井戸水をバケツで運びながら、少しずつ作業をしていきます。片付けるのはとても大変な作業でしたが、でも一方で、「磨けば磨くほど少しずつ命を吹き返していく」ような変化に感動しました。そして、なんとか二階がキレイになった2019年10月に、週に一度の子どもたちとの活動を始めることができました。

 週に一度の活動を始めたとはいえ、水道も電気も物も一切揃っていない、がらんとしたコンクリートで囲まれた場所。「まずは学び場の環境をしっかり整えよう」と12月から本格的に場所づくりを始めました。まずは小部屋の改修から。スタッフ3人ともDIYはど素人なので、初めての壁の漆喰塗りと床作りに右往左往していました。すると、地域にいるDIYが得意なお母さんや元左官のおじいちゃん、活動に来てくれている子どもたちや保護者の皆さんなどたくさんの方が手伝ってくれました。漆喰の壁や床ができ、水道と電気が通り、畳の和室ができ、壁一面のホワイトボードの壁ができ…約5ヶ月かけて、少しずつ少しずつ学校の場所ができていきました。

 初めてのことでも、人に聞いたり本やネットで自分で調べたりしながら何とか前に進んでいきました。みんなで知恵を出し合い、失敗や成功を重ねることで学び、少しずつ想いが形になっていく体験は、感動的なものでした。子どもたちが「体験を通して学ぶ」ってこういうことなんだと自分たち自身が身をもって体験することができました。

大分県内、そして全国各地から届いた応援の数々

 学校のDIYをしながら、同時進行でもう一つ挑戦していることがありました。それは、大分県女性起業家推進事業の「おおいたスタートアップウーマンアワード」へのエントリーでした。当時、バイトを掛け持ちしながら生計を立てていた私たち。想いだけでは続いていかないという厳しい現状も感じていました。「私たちの活動を多くの人に知って欲しい」そして、「想いを形にするために色んな方と繋がりたい」そんな想いで応募したところ、書類審査と一次選考のプレゼンテーションを通過し、10名のファイナリストに選ばれました。

 そして、迎えた2月の本番。震える足でステージに立ち、一生懸命にここのねの現状、そして目標をプレゼンしたところ、見事オーディエンス賞を受賞!3人で大喜びしました。たくさんの方に温かい応援をしてもらえたことが自分たちの活動への自信につながりました。

 その頃、学校の場所が徐々に整い、あとは、本や教材などを揃えるだけの状態にまで出来上がってきていました。しかし、公的な支援が一切ない私たちには、教材を揃えるほどの資金がありません。「もしかしたら、どこかで余っているものを分けて頂けるかもしれない。」そんな思いで、学校で必要な物を詳しく記載した「寄付記事」をブログに書いて投稿しました。すると、驚くほど多くの方が私たちの活動に共感し、その記事をシェアしてくださったのです。

 次の日から北は青森県、南は鹿児島、全国各地から100件以上のお問い合わせがあり、たくさんの方から物資を送って頂きました。何より嬉しかったのは、本や文房具、楽器などと共に温かいお手紙と激励の言葉がたくさん届いたことでした。遠方の方からの連絡が多かったものの、送料をお支払う経済的な余裕がないことを申し訳なく伝えると、「送料を負担してでも贈りたい」とおっしゃってくださる方々がたくさんいて、本当に感謝の気持ちでいっぱいになりました。
 

いよいよプレ開校

 全国各地の方々の想いが詰まったここのねの場所で、2020年6月、いよいよ週に2回の活動が始まりました。子どもたちと季節の手仕事として梅ジャムを作ったり、工作をしたり、けん玉名人に技を教えてもらったり。夏にはみんなでキャンプにも行きました。子どもたちの「やりたい!」があふれ、子どもたちは生き生きと活動していました。

 夏休みには、小部屋以外の大部屋をみんなで大改装しました。もっとみんなが心地よく過ごせる場所にするために、壁を白や優しい黄緑のペンキで塗り、床も張り替えました。暑い中、汗だくでたくさんの方に手伝って頂き、さらに素敵な空間が完成!明るくてさらに温かい雰囲気の二階スペースになりました。

そして、2021年4月本開校へ

 9月からは月曜日から水曜日の週に三回の活動をスタートしたここのね。朝、子どもたちに「今日は、どんなことしたい?」と投げかけることから1日が始まり、風船バレーをしたり、お菓子作りをしたり、ハンドメイド作品を作ったり。初めは表情の硬かった子どもたちも少しずつ仲良くなっていく姿が嬉しい毎日でした。

 ここのねには、「ここのねクリエイター制度」という学びの環境があります。外部講師として「好き」や「得意」を子どもたちに楽しく伝えてくれる「ここのねクリエイター」(以下、ここクリさん)は、ここのねの理念に共感し、深く理解をしてくれている人がなってくれています。

 学校の時間割には、「からだとこころ」、「出会う時間」、「プロジェクト」の三つの時間があり、それぞれの時間に合わせてスタッフから講師としてここクリさんに講座を依頼し、子どもたちに講座を提案します。また、子どもたちから「このここクリさんにこんなことを学びたい」という声が上がり、子どもたちが直接交渉することもできます。ここクリさんは、子どもたちへの好奇心や興味が生まれるキッカケを与えてくれる存在でもあり、子どもたちの「もっと知りたい」という探求学習・自由研究を支える存在でもあるのです。

なぜ寄付が必要なのか

 ここまで「ここのね自由な学校」が生まれた背景について書いてきました。長い文章を読んでいただき本当にありがとうございます。ここでは、「なぜ私たちが寄付を必要としているのか」について書いていきたいと思います。

「公的支援がなく厳しい運営」

 2019年の春に「ここのね自由な学校」が発足して、約2年。これまで大分県や豊後大野市等の公的な補助金・そしてこの活動に共感してくださった多くの方々からの時間・知恵・モノ・お金のご支援によって、少しずつ新しい学校の形へと近づいてきました。しかしその一方で、民間スクールである本校は継続的な経済面での公的支援は全くなく、運営継続が綱渡り状態である現実があります。そのため、学校の運営は、保護者からの学費に頼らざるをえず、スタッフの人件費すら捻出できない状況が続いております。

 

「元酒蔵のを学校にリノベーションするためのさらに改修が必要」

 これまで、何とか自分たちの手で少しずつ元酒蔵の二階の改修を進めてきましたが、まだまだ改修しなければいけない場所がたくさんあり、そのための時間とお金が全く足りていません。下の写真は、一階の体育館の現在の様子です。暗くてなかなか子どもたちも遊べない状況があります。

 子どもたちとの毎日の活動と並行しながら、場所作りをしていくと、どうしても学びの環境を整えるのが遅れてしまいます。私たちは、子どもたちの学びの質を高める環境をなるべく早く整え、そのための準備をしていく時間とお金が必要だと、今強く感じています。

 「ここのね自由な学校」という「小さな学校」が、これからも安定的に継続し、元酒蔵がさらに充実した子どもたちの新しいまなび場へと実現させるために資金面でのご支援を必要としております。ぜひ、あなたのお力をお貸しください。どうぞよろしくお願い申し上げます。

ご寄付の使い道

皆様からいただいたご寄付は、主に以下の2つの目的で利用させて頂きます。

①事業の運営継続

②施設の改修と設備の充実

例えば…

・1,000円のご寄付が30名集まると、外部スタッフ(ここくりさん)が4回講座を開催できます。

・3,000円のご寄付が30名集まると、校舎の賃料や水道光熱費を賄うことが可能となります。

・5,000円のご寄付が30名集まると、調理実習用の大きな冷蔵庫を購入できます(現在は1人暮らし用)

・10,000円のご寄付が30名集まると、薄暗い1Fの酒蔵部分が明るい体育館に改修できます。(上の写真参照)

 

 また、現在ここのねに通ってくれている子どもたち、通わせてくださる保護者の方にとっても公的な支援は全くありません。そのため本校では、ここのねに通う子の返済不要の奨学金の「ここのね未来チケット」として販売をすることで、購入していただいた方が直接的に学校に通う生徒とその保護者を経済的に支援する取り組みも行っております。詳しくは、ホームページにてご確認をお願い致します。

いつも応援してくれる皆さまへ

「何があなたを突き動かしているのですか?」

 何度も聞かれたその質問に私たちはまだ上手く答えることができません。がむしゃらに走ってきたこの2年間を振り返ると、大変なことも確かにたくさんありました。気づけば、丸2年間ほぼ無給でひたすら場所作り、子どもたちの活動作りを続けてきました。精神的にも肉体的にも挫けそうになることも何度もありました。でも、その度に仲間で励まし合って、「何より自分たちが一番楽しもう!」と声かけあい、笑い合ってきました。

 そして、何よりいつも私たちのまわりには、私たちの活動を全力で応援してくれる方々がいました。「応援してるよ!」「絶対に必要な場所だから、頑張って!!」そんなたくさんの方々の力強い声と温かいサポートに支えられて、「ここのね自由な学校」は今子どもたちの豊かな学びを支える場所となっています。

 しかし、私たちの挑戦はまだ始まったばかり。今、ようやくスタートラインに立つことができたところです。まだまだ先は長いと思っています。これから未来に向かって安定的に力強く「ここのね自由な学校」の歩みを進めていくために、どうか皆様のお力をお貸しください。そしてもし、強く賛同していただけましたら、一人でも多くの方にこの記事の存在を伝えていただけると、とても助かります。

今後とも私たちの活動に温かいお力添えと応援を心よりお願い申し上げます。

ここまで長い文章を読んでいただき、本当に本当にありがとうございました。

 

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