第2回倉敷穂井田竹灯籠まつり、幻想の夜と関わる人の想いを動画でご覧ください。
はじめに ― 涙を流した子どもたちのために

夜の山あいに、やわらかな竹灯籠の光が連なります。3,000本のあかりに包まれた道を、竹で作られた駕籠に乗った一人の子どもが進んでいきました。
普段は医療的ケアが必要で、夜のお祭りに参加することなど難しかった子ども。その駕籠を担ぐのは、ボランティアの学生たちです。
家族とともに光の道を歩くその瞬間、子どもの笑顔と、涙ぐむ家族の姿に、多くの人の心が動かされました。
竹灯籠まつりは「誰もが一緒に楽しめる祭り」であることを示す出来事でした。実際に参加したご家族からは「初めて子どもが祭りの主役になれた」との声をいただきました。
予想以上の来場者に渋滞が起こり会場に来れなかったお子さんも

しかしその一方で、昨年は事前予約をしていたのに入場できず、涙を流した子どももいました。
会場から駐車場までわずか1kmの距離を進むのに1時間半もかかる大渋滞が発生。送り迎えのためにドライバーをしてたお父さんが祭りに参加できなかったご家庭も多数ありました。
楽しみにしていた人々にストレスを与えてしまい、十分に祭りを楽しめなかった方がいたことは、大きな反省点です。
竹灯籠まつりが生まれた背景と地域課題
竹が増えて荒廃する里山

倉敷市玉島にある穂井田地区は、豊かな自然に囲まれた農村地域ですが、過疎化と少子化が進み、地域の小学校の存続すら危ぶまれる状況にあります。
かつてにぎわっていた地域のお祭りの夜店やお神輿も、若い世代の減少によって姿を消してしまいました。
同時に、担い手不足と高齢化により竹林が放置され、竹は際限なく広がり、強風で倒れて道路をふさぐこともあります。
大雨の際には土砂崩れのリスクが高まり、農地や暮らしに悪影響を及ぼします。かつて生活に役立っていた竹が、今では「竹害」と呼ばれる地域課題となっているのです。
私たちNPO法人こうのさとは、竹林のスコレー開校に伴いこの課題に向き合い、竹林の間伐と竹の有効活用を進めてきました。

伐った竹をただ処分するのではなく、竹灯籠としてよみがえらせる。その灯りが山里の夜を幻想的に照らし、地域の誇りを取り戻す風景になります。
さらに、役目を終えた竹灯籠は炭にして、田畑へと還します。

「伐る → 灯す → 土に還す」という循環を確立することで、環境を守りながら地域ににぎわいを生むことができるのです。
竹灯籠まつりは、環境課題の解決と同時に、失われつつある農村文化を新しい形で再生する挑戦でもあります。
実績と広がる共感

竹灯籠まつりは、地域の有志の小さな試みから始まりました。けれども、昨年度はその輪が大きく広がり、確かな手ごたえを感じました。
- 来場者数:1,251人
- 竹灯籠本数:3,000本(前年2,000本から大幅増)
- ボランティア数:220人以上(学生・消防団・地域住民が協力)
- 出店数:30店舗以上、耕作放棄地だった場所にマルシェが並びました。


ステージではパンフルートの演奏や大道芸が披露され、子どもたちは秘密基地や弓矢づくりに夢中になりました。
保護者からは「自然の中で初めて出会った子ども同士が自由に遊ぶ姿に感動した」との声も多数届きました。
また、医療ケア児を駕籠に乗せて祭りの順路を一緒に巡った取り組みは、福祉関係者から「例のない挑戦であり、共生の新しい形」と評価されました。

寝たきりの子どもが家族と同じ体験を共有でき、ミキサー食を胃ろうに注入しながら祭りの食事を一緒に楽しめたエピソードは、祭りの意義を象徴する出来事でした。
地域の方々からも「来年もぜひ」、「穂井田にこんなに人が集まるとは」と喜びの声をいただき、この祭りが地域の誇りとなりつつあることを実感しています。
昨年度の課題と反省

一方で、課題も浮き彫りになりました。
- 涙を流した子どもたち:事前予約をしていたのに入場できず、悲しい思いをさせてしまった。
- 大渋滞:会場から駐車場までの1kmに1時間半を要し、来場者に大きなストレスを与え、地域住民の生活にも支障をきたした。
- 送迎だけのお父さん:駐車場渋滞のため、送迎後に参加できず帰らざるを得なかったケースが多数あった。
- 暗い夜道の不安も:暗い農道に照明が不足し、誘導員も少なく不安を感じた人もいた。
さらに資金面でも大きな転機を迎えました。これまで備中県民局のみらいづくり支援事業として助成をいただき運営をしてきましたが、昨年度で助成が終了。
NPO法人の自主事業として自力で開催しなければならない状況です。
今年度の挑戦と改善計画

これらの課題を解決し、「誰もが安心して楽しめる祭り」を実現するために、今年度は次のような改善に取り組みます。
- 渋滞解消:新倉敷駅や臨時駐車場からのシャトルバス運行、事前予約によるスムーズな来場。
- 入場体制改善:予約システムの強化と受付スタッフ増員で、スムーズな入場を実現。
- 安全対策:照明の増設、誘導員の増員で安心できる夜間環境を確保。
- 医療ケア児と家族もより楽しめる:駕籠の活用、段差解消、サポートボランティアの増員。
- 環境循環の深化:竹を伐り、灯し、土に還すモデルを継続し、さらに広げていく。
資金の使い道

今年度は助成がなくなり、自主事業として運営するため、皆さまのご支援が不可欠です。
いただいた資金は、以下のように大切に活用します。
倉敷穂井田竹灯籠まつりにかかる費用
- 交通・駐車場対策:約50万(シャトルバス運行、駐車場警備)
- 安全・会場整備:約30万円(照明・発電機・消火器・仮設トイレ)
- パフォーマンス・展示:約30万円(音楽・大道芸・竹灯籠制作謝礼)
- ボランティア支援:約5万円(食事提供、打ち合わせ費用)
- 保険:約2.6万円(イベント保険)
- 広報・告知:約30万円以上(チラシ・ポスター・Web広報)
- 事前準備:約10万円(会場整備・片付け補助)
合計すると、200万円規模の予算が必要です。
地域の企業様からの協賛金もいただいておりますが、まだ不足しています。
そのため全費用のうち100万円を今回のクラウドファンディングで募りたいと考えて挑戦しています。
未来のビジョン

竹灯籠まつりは、一夜のお祭りにとどまりません。失われつつある農村の文化と自然をつなぎ直し、次世代へ引き継ぐ取り組みです。
暗い山里が光に包まれ、人々が世代を超えて交流する。子どもたちは自然の中で新しい友達と遊び、大人たちは地域の誇りを再発見する。
医療ケアが必要な子どもや障がいのある方も、家族とともに祭りを楽しめる。そこには「誰一人取り残さない」共生社会の縮図があります。
国の礎となる豊かな農村を再生する


そしてもう一つの大きなテーマが「農村の再生」です。
過疎化・少子化によって消えかけている祭り文化を、新しい形で復活させる。
竹灯籠まつりが毎年の恒例行事となり、地域の小学校や子どもたちの未来を照らす存在となることを目指しています。

また、豊かな自然の価値を知り、関わってくれる人たちを増やすことで日本の農村を復活させる道をつくっていきたいと考えています。
倉敷穂井田という小さな地域で始まった挑戦が、やがて日本各地の「希望のあかり」として広がることを夢見ています。
ご支援のお願い

あなたのご支援が、竹林を守り、子どもたちと家族の笑顔を灯します。
皆さまからのご支援は、渋滞解消や安全対策、竹林整備や竹灯籠制作、来場者や医療ケアを要する子どもたちの受け入れ態勢の充実に大切に使わせていただきます。
ご支援いただいた方には、公式サイトや会場でのお名前掲載、開催レポートの共有、竹灯籠まつり写真集のデータ提供など、感謝を込めたコースをご用意しています。

あなたの寄付が、美しい里山を取り戻し、子どもたちと家族の笑顔を灯します。小さな一口のご支援が、地域の未来を照らす大きな光になります。
どうかこの挑戦を共に支えてください。
ご支援コース 一覧表
ご支援コースの一覧を掲載します。詳細は各コースをご確認ください。

医療ケア児サポート協力 一般社団法人Homie
医療ケア児のサポートは、一般社団法人Homieと協力して行なっていきます。
こちらは昨年の会場での様子、駕籠を担ぐのにIPU(環太平洋大学)のサッカー部の皆さんがボランティアで来てくれました。

一般社団法人Homie 代表理事 小嶋 敬

Homieの利用されてるご家族で一度、夜に食事会をしたとき、あるお母さんから「外食したのなんて10年ぶりかも、、、」という声がありました。
お子さんが生まれてから介護でずっと夜は出歩けない。ましてや人混みのあるお祭りなんて考えられない。
そんな声を聞いたとき、NPO法人こうのさとさんが、竹灯籠まつりを開催することを思い出して医療ケアの子どもたちが参加できるように取り組みたいと思いました。
私は2017年より、医療的ケア児を支える福祉の仕事を続けています。
制度が整う前から、家族の負担を少しでも軽くし、子どもたちが安心して過ごせる居場所をつくりたいという想いで始めました。
日々のケアは大きな力が必要ですが、一人で抱え込むのではなく、地域と共に支え合う仕組みが大切だと感じています。
これからも、困りごとを減らし、笑顔で過ごせる時間を増やしていきたいと思います。
運営法人こうのさと 活動紹介

岡山県倉敷市で活動するNPO法人こうのさと、地域に生まれる新しい命をその地域に住まう皆で祝福する文化を醸成しています。
そして、その活動を通じて子どもたちが遊び学べる自然環境を維持増進し、希望に満ちた社会の実現を目指して活動しています。
妊産婦さんへの自然栽培野菜の定期的なプレゼント



設立当初から耕作放棄地を開墾して畑にして、農薬や化学肥料などを使用しない持続循環型の農業で栽培したお野菜を妊婦さんにプレゼントしています。

竹林のスコレー - 自然の中で生きる力を育むオルタナティブスクール



2023年4月に倉敷市玉島にオルタナティブスクール竹林のスコレーを開校しました。自然の中での体験を重視して、子どもたちが伸び伸びと活動しています。
保護者の方からのご感想も掲載しています。



代表挨拶

竹灯籠まつりをきっかけに放置竹林の整備が始まり、少しずつですが美しい里山の風景が地域に戻ってきています。
昔はあった草むらや空き地、子ども社会の遊び場が失われている今だからこそ自然の中で自由に遊びながら、お祭りの夜を楽しんでほしい。
かけがえのない子ども時代の思い出をつくってほしいと思っています。
団体情報
NPO法人こうのさと お問い合わせはEmail、公式LINEからお願いします
公式サイト:https://konosato.org
Email:info@konosato.org
公式ライン:https://lin.ee/h1nJK0r

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