NPO法人子育てネットくるみの会は2002年から任意団体として活動を開始して以来、2008年にNPO法人格取得し、現在まで、妊婦と産後の母子を対象に居場所づくり活動を枚方市岡本町会館で展開しています。代表は、はるか助産院 助産師 黒田晴代です。スタッフ会員数は17人です。多くは過去に参加されていたお母さんが、そのまま支援者になることで、「お母さんを支えるのはお母さん」を合い言葉にしてきました。
当会は、仲間同士の支えあいと女性の自立がテーマです。
現在の活動は、毎月1回のベビーマッサージ会、毎月1回の妊婦とママのための「ママランチ取り分け離乳食会」年2~3回の「お産といのちの話」、更に、ベビーマッサージ会の後に、スタッフの女性起業家による様々な学習会を開催しています。
参加者はベビーマッサージ会は20組前後です。半分は常に初めて参加の方です。京阪沿線の会場なので、枚方市以外からの参加もあります。
ママランチ会は、10組程度の妊産婦が集っています。妊娠中から妊活、産後、離乳食、果ては、家族の健康管理者として、楽しく学ぶ場所です。育休中の学びの場としても貴重です。
妊娠、お産、産後、育児は女性にとって、昔からみんなしてきたことだからといって、自分ができるとは限らない大きなハードルです。次々と押し寄せてくる体の変化を含めて、人間関係、新しい役割、従来の仕事、恐怖を伴う出産・・・。切れ目ない子育て支援というけれど、妊娠中からお産は病院、1か月したら問題あれば保健センターや別のフィールドの子育て支援。といっても、本当に行かないといけない孤立した人にはいきにくいものです。そして、また妊娠したらそっちだけは病院と、支援の担当者は切れ目だらけ。育児サークル立ち上げることで仲間作りはできても、社会的な組織としてはなかなか続かないものです。
住んでいる地域になじみがなくても、育休入ったらちょっと行ってお産の産み方教えてもらえて、「お産頑張ってね」「赤ちゃん待ってるよ」といってもらえる。産んでからも報告ができて、仲間と学んだり楽しく育児の教えあいができる。ゆるーく助産師が見守ってくれていて、ごはん作る意欲がわいてきて、最後にお産の振り返りをして大切ないのちを確認しあう。どんな産み方でも、お互いの健闘をたたえあう。そんな場所をつくっています。
~ご寄付いただいたお母さんの声~
出産後の体調の悪さ、孤独感、育児不安、全てありましたが、くるみの会で救われた一人です。ぜひこれからも地域の母として頑張ってください!
子育て支援の場に行ったら、周りのお母さんがとても楽しそうで生き生きしていて、毎日が充実しているように見えることありませんか?お産もいいお産で、産んだ満足感でいっぱいのお産だったみたいに見える・・・。大丈夫です。実はほとんどの女性はそんな風に感じているはずです(笑)。
子育てを楽しみたいと、誰しも思うもの。でも本当は慣れない体の変化と、家族関係の調整、覚えなければならない育児のイロハ。衣食住すべて自分の自由に段取りできない現実。赤ちゃんを連れて外に出て、赤ちゃんを安心させることの、なんと難しいことか。準備が膨大。楽しめるはずありません。大方は不安だらけなんです、皆さん。
覚えておいていただきたいことは、母の自信は、日々の育児のスキルアップで自ずとうまれるんだってことです。
だから、仲間と一緒に楽しく練習する場所が必要です。さらに妊娠中から知っているスタッフのところに戻ることができたら、安心ですよね。
当会では、こういった練習の場所をつくっています。ベビーマッサージ会、妊婦とお母さん対象の「ママランチ取り分け離乳食会」 骨盤体操 スリングやおんぶ講習会 プチ勉強会(アロマ、洗剤、収納、パステルアート、個性心理学) 体が整う食事勉強会
まずは「そのままでいい」。繋がりやすい人も、繋がりにくい人も気軽に集まること。それが子どもの願いでもあります。
~過去の利用者の声~
「産後で色々不安を抱えたお母さんに、くるみの会のことをご紹介したこともあります。産前産後のお母さんに、何か少しでも力になれたらいいなと思っています。それはきっとくるみハウスでの経験が大きいのだと思います。
私は産後赤ちゃんと1対1でただただ過ぎていく毎日の中で不安や焦りもあり、そんな中偶然ご縁があったくるみハウスで先生方に優しく接して頂き、また同世代の子を持つお母さんたちと平和に過ごせる場を提供して頂いたこと、本当に感謝しております。」(Nさん)
子育て支援は行政主導で、というイメージが先行する中、あえてこのページに来てくださり、本当にありがとうございます。代表のはるか助産院 助産師 黒田晴代です。
当初は、「産むときに病院にいる助産師さんが、どうして子育て支援をするの?地域で何か仕事ってあるの?保育士さんでいいんじゃないの?」とよく言われたものです。今は加えて「助産院ってなにをしているの?」とも言われます。
私自身は6人兄弟の3番目で、当時でも珍しい大家族。核家族第1世代で育ちました。大家族のメリットで兄弟姉妹に揉まれたおかげで、助産師にピッタリ。でも、母親が追い詰められて、女性の置かれた環境の難しさも痛感しています。
そんな中で得た教訓は、子育て支援は女性支援であること。女性支援とは、妊娠・出産・産後・育児を通して自分の心身に向き合うことを助けること。仲間と助け合うことを通して自立すること。男女の体の違いを理解しあって両性の相互理解を進めること。こんな仕事をして社会に恩返ししたいなと思って、助産師になりました。
学生時代は、産後の女性の体のしんどさを数字で伝えたくて、骨盤の研究をして、骨盤ベルトまでできてしまったほどです。でも、今は固定は不要ですが…。それで、ベビーマッサージ会の後に、みなさんに骨盤体操を教えています。
女性が子どもを産む性として、女性に生まれてよかったな~という社会になるよう、助産師の立場から役立ちたいと思っています。
そして「大切ないのちは見えなくなりがち。だから何度も確認する必要がある」
お腹にいた時のことや、生まれたときのことをお話して、実演して、お母さんも見えなくなりがちな思いを伝えます。
NPO法人子育てネットくるみの会
代表 黒田晴代
任意団体から始めて17年が過ぎました。代表の助産師の使命に共感してくれる仲間と、NPO法人を結成して、何とかここまで来ました。とれる助成金はひと通りいただきました(笑)。
ベビーマッサージ会の参加費は500円です。それは、経済的に苦しい方ほど、こういった場所が必要だからです。しかし、場所代をまかなうのがやっとで、スタッフの交通費が出ないのが現状です。たくさんのお母さんの居場所として、当会の体制での支援は珍しく、是非とも継続できる方向性を見つけていきたいと思っています。お産の振り返りの場所は、今後、帝王切開が増えると、ますます必要になってきます。また、転勤族の多いこの地域のお母さんがつながると、家庭の風通しもよくなります。そんなファーストステップの活動が、くるみの会です。
「知ってほしい産後のうつ~92人の自殺の衝撃~」https://www3.nhk.or.jp/news/web_tokushu/2018_0914.html?fbclid=IwAR0I4vyKewnjL0_k1O8LQ418wxIJ6Jrcnm6ZW-6pi_HkoI-g2nafRxcmSI4
何卒、継続のための支援をよろしくお願いいたします。
一年の終わりに、考えたいのは未来のこと。
もっと楽しい未来。もっと優しい未来。
もっと平和な未来。もっと多様性が認められる未来。
そんな未来を手にするために、あなたの気持ちを寄付にしよう。
寄付は意思、寄付は投資、寄付は応援、寄付は願い。
寄付で未来は変えられるのです。
だから、「Giving December」。
一年の終わりに、未来を考え寄付をする。そんな習慣を、はじめたいと思います。
欲しい未来を叶えてくれるさまざまな取り組みに、あなたの想いを託しましょう。
さあ、年の終わりに、新しい「寄付」がはじまります。
寄付月間とは
寄付月間(Giving December)は、NPO、大学、企業、行政などで寄付に係る主な関係者が幅広く集い、寄付が人々の幸せを生み出す社会をつくるために、12月1日から31日の間、協働で行う全国的なキャンペーンです。