認定NPO法人くるみ-来未

~自閉症等の障害のある人と家族が孤立せず、地域につながれる場を創る~ 川崎市中原区の「NPO法人くるみ-来未」をみんなの力で盛り上げよう

認定NPO法人くるみ-来未は、自閉症などの特性のある人と家族がそれぞれの生活のあり方を守り、地域で豊かに生きることができるインクルーシブな社会の実現を目指しています。 法人設立から6年目となる2019年には、多くの協力者・支援者の力によりDIY工事を行い、2020年2月に川崎市中原区にシェアリングハウス・「くるみのおうち」を開所しました。コロナ禍もあり様々な苦労と試行錯誤を重ねながらも、約2年ほど週末中心の活動を継続。多くの当事者・家族・支援者にとって重要な居場所となっています。 これまでの運営原資は、主に民間の助成金と寄付です。多くのボランティアさんの助けもあり、何とか事業活動を継続してきました。 今後、より社会的インパクトの高い事業活動を継続するためには幅広く寄付が募る必要があり、本サイトの開設に至りました。

認定NPO法人くるみ-来未 について

私たちは、川崎市で自閉症等の特性のある人と家族の支援事業を8年間行ってきている認定NPO法人です。
 

代表太田の「自閉症のあるわが子が、その特性が故に差別を受けたり、生きづらさを感じたりすることのない、誰もがその人らしく、豊かに生きることができるインクルーシブな社会を創りたい」という思いから、2014年にNPO法人化しました。法人名は「明るい未来はきっと来る」の「来る!」を強調するため「来」→「未」の順で、「くるみ-来未」となりました。(以下、くるみと表記)

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障害があるが故に差別を受けたり、生きづらさを感じる、とは、具体的にはどういうことでしょう?


「ぼくも、わたしも、そこそこがんばれているかも」
「色々あるけど、なんとかやっていける!」
「ありのままのわが子を、ただみとめてほしい」
「この子を育てることができて、よかった」


上にあるのは、子どもの思い、親の思い、そして人としての思い。これらは本来「あたりまえ」に「みとめられる」べきものだと思います。しかし、子どもに障害がある、という理由で、これらのことが満たされないどころか、無視されたり、無かったものにされてしまう、ということがたくさん起こっているのです。

例えば、以下は私たち親子が経験してきたこと/周囲で起こっていることの一例です。
・保育園や幼稚園で、入園を拒否される(親はどういう気持ちになるでしょう?)
・地域の小学校に入学させてもらえない(なんで?と思いませんか?)
・学校でいじめに遭う、部活に入れない
・(特に成人期以降)就労先が限られる、居場所がない
・職場で合理的配慮が得られず、離職してしまう


私たちは、どんな社会を創りたいのでしょうか?子どもたちに、どんな社会を残したいと思いますか?津久井やまゆり園での凄惨な事件が起きてから5年が経ちます。あってはいけない事件、とされつつ、生産性のない人は生きる価値がない、という意見も根強くあります。私たちの暮らす社会は、あれから何か変わったのでしょうか?変わっていないとすれば、どうすれば変えることができるのでしょうか??


下の4つ切りの絵をご覧ください。
それぞれ、4種類の社会の形を示しています。
 ①左上は、仲間外れや排除のある社会。
 ②右上は、様々な理由で、遠くに分けられる社会(特別支援学校、福祉施設など)
 ③左下は、一緒に過ごしているように見えるが、実は壁がある社会(特別支援学級、特例子会社など)

社会のあちこちで、このような形が多く見られます。これらが悪いと言いたい訳ではありません。そのような対応がむしろ必要になることもあります。でも、社会の形が①~③だけだと、ある特性のある人にとっては居場所がなく、生きづらさを感じてしまいます。私自身、息子とともに暮らし、そのように感じることが多くありました。
 

だから、くるみでは ④右下の「ありのままをみとめあう、インクルーシヴな社会」を地域に一つでも増やしていきたいと考えています。それが現時点での私たちなりの答えです。

くるみの事業活動について

2014年の設立以来、上記のような事業活動を継続して8年。月1~2回程度の頻度でイベント等を行い、参加人数は 約2,800人(2022年3月時点/延べ人数)を数えます。事業活動と運営体制が適正であると認められ、2021年6月には川崎市より認定を受けることができました。

2022年3月現在、くるみには6歳~70歳代と幅広い年齢層の方が関わってくれています。
活動は親が中心ですが、当事者、教員、市民活動家、学生、地域関係者など幅広い方々の協力で成り立っています。

以下に、くるみに関わっている方の声や思いの一部を書きます。

・地域や学校で特性を理解してもらえない
・シングルでの子育てに限界を感じている
・この大変さをわかってもらえる仲間がいない
・親子で外食に出かけたくても、人目が気になりゆっくりできない
・自分の子育て経験や専門性を生かしたい
・父親同士で語りたい
・わが子との週末を楽しく過ごしたい


そんな、関わってくれる人たち一人一人の思いに寄り添いつつ、くるみだからこそできることを模索しながら運営しています。


くるみで行っている事業活動は、以下の4種類です。
一部の活動を除いては、障害のある人と家族に限らず、幅広く地域の方にもご参加いただいております。

①ライフスキル事業(ゆるく、たのしく)
当事者と家族を中心に、みんなでホッとできる時間を過ごしながら、ライフスキルの向上につながる事業を行っています。(とっておきの野外体験活動、お弁当づくり、パンづくり、チョコづくり、デジタルアート講座など)

②インクルーシヴ事業(まぜこぜな社会を創る)
誰もが暮らしやすい社会づくりを目的に、どなたでも参加できる場づくりを行っています。(みんなでカレーを食べる会、各種団体活動紹介、よろず相談など)

③情報提供事業(お互いに、学び合う)
当事者や家族にとって、有益な情報提供や情報交換ができる場づくりを目指しています。(思春期セミナー、オンラインおやじの会、くるみ塾(青年当事者の語り場)など)

④普及啓発事業(みとめあい、いきていく)
広く社会に発達障害について、当事者や家族についての理解を促進するための活動を行っています。(発達障害啓発、親の思いを語る研修、映画上映会(みんなの学校、ぼくはうみがみたくなりました)など)


くるみでは、これらの事業を自主事業として行っており、「行政からの補助金」を受けていません。福祉事業の枠組みでは制約が多くて融通が利かない面があるからです。障害がある人や家族の困り事は人それぞれであり、「その人」に合わせた柔軟な活動を行うことができるよう、寄付や助成金を原資として活動してきました。それは良い面もある一方で、財源の確保は今後も大きな課題となります。

終わりに

私たちは「誰もが生きづらさを感じることのない、インクルーシブな社会」を創りたい。そのために「くるみのおうち」の運営や、居場所事業の立ち上げ支援を通して、地域にあたたかな居場所を増やしていく必要があると考えています。


しかし、そのような活動を推進するには資金が必要です。「くるみのおうち」の家賃と耐震改修工事費用、事務局の人件費やボランティア参加の方への交通費、パソコンなどの機器購入費などが必要になっています。NPO法人の活動は、活動場所と人がベースになります。すべてボランティアでは良い活動はできません。また、パソコンなどの機器類も必要不可欠になっています。いただいたご寄付は上述のような費用に充てさせて頂きます。
 

私たちが事業活動を推進するためには、多くの皆さまによるご支援・ご協力が必要です。インクルーシブな社会づくりに、どうかあなたのお力をお貸しください。よろしくお願いします。
 

認定NPO法人くるみ-来未
理事長 太田 修嗣


※ くるみは「認定NPO法人」であるため、ご寄付は寄付等控除の対象となります。

 <個人の場合>
  確定申告の手続きを行うことにより、ご寄付金額に応じて最大約40%の還付を受けることができます。また、相続により取得した財産を寄付された場合、寄付された金額は相続税が課せられません。

 <法人の場合>
 寄付額を全額損金として計上できるため、節税と社会貢献の両立ができます。

団体情報
認定NPO法人くるみ-来未
このページは寄付・ 会費決済サービス
コングラント」で作成されています。
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