築110年周年を迎える「旧東伏見宮葉山別邸」を継承していきます
「海軍軍人」として功績をあげられた、東伏見宮親王の別邸
東伏見宮依仁親王の別邸として、1914(大正3)年に竣工。依仁親王は、伏見宮邦家親王の子として生まれ、1903(明治36年)年に東伏見宮家を創立しました。イギリス、フランスに留学した後、海軍軍人として功績をあげられました。
かつては宅地のみで2,602坪、畑山林を含めて8,566坪の広大な敷地に、2階建洋館1棟、2階建和館1棟、平屋建和館1棟が建ち、その他数棟の付属家、温室、四阿などが建てられていましたが、現在は洋館のみ現存しています。依仁親王逝去後も別邸として存続しましたが、昭和28年(1953年)頃、イエズス孝女会修道院に譲渡され、2回の改修を経て今日に至ります。
歴史的建造物の維持・管理
「洋館」と言われる日本独自の洋風の建物は明治時代以降、西洋の建築技術やデザインが取り入れられてきました。多くの技術者が招かれ、その指導のもとで華やかな装飾や柱、広い窓が特徴の洋館が建てられたのです。大正期はアール・ヌーヴォーやアール・デコといった装飾性の高いデザインが“流行”し、官邸や公共施設、富裕層の住宅として広がりました昭和に入ると、単なる西洋建築の模倣にとどまらず、日本の伝統的な建築文化と融合し、独自の「和洋折衷」スタイルを築き上げました。これらの洋館は明治以降の日本の歴史や文化の変遷を象徴する建築物として、現在も保存・活用が進められています。
ただ、そういった建物を守り継ぐのはとても大変なことなのです。国や自治体の登録文化財として指定されているものも少なくないのですが、だからといって保存や利活用の道筋に課題がないわけではありません。竣工から100年前後経った建物も多く、老朽化に直面しています。さらに、耐震対応のほか、当時の意匠や歴史的価値を守りつつ補修していくには多額な費用が掛かります。独特の間取りや構造のため、利活用の方法にも制限が出てくるでしょう。所有者の高齢化により、自治体に移譲するようなケースもありますが、「誰が」「どのように」維持していくのか。これらに対応するための支援制度や地域との連携がますます重要になっています。
私たち「一般社団法人La Casa Blanca Hayama」です
そしてこの「別邸」も例に漏れず、維持管理の課題を抱えていました。 そこで、立ち上がったのが地域のメンバー。建築の専門家や地元のまちづくりNPOなどの有志が集まり、約1年間の準備期間を経て、今年7月に 一般社団法人La Casa Blanca Hayama を設立しました。
改修工事後は「1日利用」と「宿泊利用」へ
2025年春先以降の旧東伏見宮葉山別邸は、「会員制」として「La Casa Blanca Hayama会員」になっていただいた方のみご利用いただけます。また専属コンシェルジュによる、旧東伏見宮葉山別邸をより楽しんでいただけるご提案サービスも実施予定です。例えば、ご家族のお誕生日には葉山の美味しいホールケーキや珈琲を、会社の行事でお使いの場合には、企画のご提案までさせていただきます。今後は「一日利用」と「宿泊利用」の2つの事業で運営していきます。
※主催者が会員であればゲストもご利用いただけます
ご寄付のお願い
12月に改修工事着工を控え、約1億円の資金が必要です
建物の老朽化が進行しており、建築改修工事および活用するための設備工事等を含め、総額約1億6000万円の資金が必要です。本プロジェクトは、令和6年度観光庁「歴史的資源を活用した観光まちづくり推進事業」に採択され、約6000万円の補助金を受領する予定ですが、残り約1億円については、葉山エリアにお住まいの方々はもちろん、ゆかりのある方々、愛着のある方々含め、本プロジェクトに共感いただける方や企業のみなさまからのご寄付により支えていただきたく、まずは「3000万円」を目標に寄付を募らせていただきます。 皆さまご協力のほどよろしくお願いいたします。
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