トキワ荘プロジェクト|若手漫画家の奮闘をともに応援してください!

トキワ荘プロジェクトは、夢を持った若い漫画家たちが、共同生活をしながら切磋琢磨する場所です。 これまで130名以上のプロデビュー者を生んできました。 プロを目指すマンガ家を育成する「トキワ荘プロジェクト」の取り組みを加速させ、次の時代を大きくリードする作家を増やしていくため、皆様からのサポートをお願いしたいと考えています。 彼ら・彼女らの本気の挑戦をぜひ一緒に応援お願いします!

こんにちは。特定非営利活動法人LEGIKA 理事長の小崎 文恵と申します。ページをご覧いただき、ありがとうございます。

皆さんは、昭和の「トキワ荘」をご存知でしょうか。
手塚治虫、藤子不二雄、石ノ森章太郎、赤塚不二夫など、昭和を代表する漫画家が若手時代を過ごした木造2階建てのアパートです。何人もの新人漫画家がお互いを励まし合いながら暮らしていました。  

私たちLEGIKAは、そんなトキワ荘の現代版とも言える「トキワ荘プロジェクト」を運営しています。トキワ荘プロジェクトに参加する若手漫画家たちを一緒に応援していただくサポーターを募集しています。

LEGIKA・トキワ荘プロジェクトとは?

トキワ荘プロジェクトは、住まいのコミュニティを通じてプロのマンガ家を育成していく取り組みです。東京都日野市にある53名の住まい「多摩トキワソウ団地」に代表されるように、多くのマンガ家が集団生活を送る中で、学び合い、競い合い、励まし合うことで、プロマンガ家として大成することを目指して、日々苦闘を続けています。

▲52名の漫画家が生活する「多摩トキワソウ団地」

LEGIKAは、マンガ家以外にも学生寮「チェルシーハウス」を運営し、コミュニティでの生活の中から人材育成を図る方策を日々模索しています。トキワ荘プロジェクトでは、LEGIKAが築き上げたコミュニティ・マネジメントのノウハウを注ぎ込むことで、多くのプロデビュー者を生み出しています。

▲LEGIKAが運営する「チェルシーハウス」のイベントの様子

これらの支援を通じて、これまで130名以上のプロデビュー者を輩出してきました。トキワ荘プロジェクト出身の代表的な作家には次のような方々がいます。

  • 雲母坂盾さん『ドリトライ』、『ボーンコレクション』(集英社週刊少年ジャンプ連載) 
  • 藏丸竜彦さん『数学ゴールデン』(白泉社ヤングアニマルZERO連載) 
  • カメントツさん『カメントツのルポ漫画地獄』、『カメントツの漫画ならず道』(小学館ゲッサン連載)『こぐまのケーキ屋さん』(小学館)
  • 西修さん『魔入りました!入間くん』(秋田書店週刊少年チャンピオン連載/アニメ化)
  • 坂本拓さん『潔癖男子!青山くん』(集英社ヤングジャンプ連載/アニメ化)

参加している若手漫画家たち 

トキワ荘プロジェクト参加者の平均年齢27.1歳(20238月現在)。参加者はみな、20代〜30代の貴重な時間を使って、覚悟を持ってプロの漫画家を目指すことを決意した人たちです。

彼ら彼女らの多くは、日中はアルバイトをこなし、夜に漫画執筆をする生活を送っています。あるいは貯金を切り崩し、食費を削って制作に必要な道具を買っています。 

辛酸を嘗めて生活している彼ら彼女らのうち、現在デビューできている人は約3割。雑誌掲載でデビューできても、その後連載を獲得し、プロとして自活していくには高い壁があります。 

一方で、人との出会いや、ふとしたきっかけがプロデビューへのきっかけにつながったという事例も数多くあります。 

現在プロの漫画家として活躍しているトキワ荘プロジェクトの卒業生坂本拓さんは、トキワ荘プロジェクトに参加していた時に、著名漫画家から「キミの絵は古い」と言われたことがターニングポイントになったと語ってくれました。 

このように自分自身を変え、次のステージに昇るきっかけとなる人との出会いを、若手漫画家たちに、私たちはもっと提供したいのです。

なぜ、さらなるサポートが必要か

LEGIKAでは、寄付や助成金に頼らずに、事業収益を元に成果を出す取り組みを進めてきました。その結果、多くの人手が無くても業務が回るという効率の良い組織を築き上げることができました。

トキワ荘プロジェクトは、数年前と比較しても段違いに成果の上がる取り組みとなっています。その一方で、マンガ家志望者からいただく賃料を主とする事業収益の枠内だけでは、新しい時代のクリエイターとして成長の機会を設けるには足りない部分が明確になってきているのも事実です。

マンガ人材育成・研修の強化

マンガ家はフリーランスとして働くことになるため、人事研修やチーム内でのトレーニングといった機会を得ることができません。LEGIKAでは、マインドセット研修などの新人研修でも使われる手法を入居するマンガ家にも適用し、目標を持って進んでいくように方向付けをしています。

しかしながら、具体的な技能に直結する研修や、マーケティング研修など、直接仕事に関わるような能力育成といった場面では、十分な対策が取れていません。

2021年には、53名が居住する多摩トキワソウ団地という新たな取り組みがスタートしました。多くのマンガ家志望者が一つの住まいに結集することで、出版社や企業と居住するマンガ家との間をつなぎ、成長の機会となるような取り組みを積極的に実施することができるようになりました。

また、LEGIKAでは年に1度、奮闘する若手漫画家たちに成功と成長のチャンスを提供する一助となる「LEGIKA UP」を開催しています。当イベントで行われる表彰式「NEXT STEP AWARD」では、トキワ荘プロジェクトの参加者の中から、過去1年間で雑誌掲載や新人賞の受賞など、顕著な実績をあげた方を表彰しています。

若手漫画家の多くは、「自分が描いているものはこれで合っているんだろうか」と常日頃から迷いや不安を抱えながら制作活動しています。そうやって作った作品を客観的に評価してもらえる機会といえば、漫画賞の講評くらいしかありません。

一方で、私たち運営者から客観的に見ると、漫画家として着実に成長している人は多々います。そんな彼ら・彼女らの頑張りを年に1回の表彰を通じて讃えることで、「あなたのやっていることは間違っていないよ」とメッセージを送ることができるのです。それにより、若手漫画家たちには自信を持って次の一歩を踏み出してもらいたいと思っています。

さらにこの表彰は、表彰される人だけでなく、惜しくも表彰を逃したトキワ荘プロジェクト参加者たちへも刺激を与えています。受賞者の姿を見て、自分も表彰されるように頑張ろうとモチベーションを上げるきっかけとなっています。

一方でそのような取り組みを強化した場合には、イベント運営に当たるようなスタッフが必要となるのですが、アルバイトスタッフも含めて、十分なコストをかけられないというのが現状です。

トキワ荘プロジェクトの取り組みについては、十分な基礎体力が身についている状態です。しかしながら、さらに卓越した人材を育成していくための取り組みを行うため、ご支援をいただきたいと考えています。

ご支援の使い道

ご支援をいただいたご寄付を次のような費用に当てることで、人材育成の取り組みを一層強化していきたいと考えています。

(いただいたご寄付の使い道の例)

  • 育成プログラムの開発費(研修アドバイザーへの助言費用等)
  • 優秀人材の発掘、開拓に関わる費用
  • 優秀人材への奨学金、アワード賞金提供、表彰イベント実施費用
  • 研修費用(講師への謝礼、会場費等)、オンラインセミナーのシステム費用
  • 出版社等との連携イベントの実施費用
  • 取り組み内容の広報活動費用

▲LEGIKAが開催した研修プログラムの様子

▲編集者がマンガ家志望者の作品を見る「出張編集部」の様子(LEGIKAが実施・受託)

2021年には企業連携により、マンガ作品のコンペティション大会を開催し、興味深い応募作品が相次いだことから、特別にLEGIKA賞を設け、賞金を提供することを急遽実施しました。さらには、応募作品の勉強会を今後実施していく予定です。

このように賞金一つだけでも、能力を磨くことにつながる貴重な機会をつくることが可能です。LEGIKAではこのような取り組みを一つ一つ組み合わせることで、世界をリードするような代表的なクリエイターを生むべく頑張っていきたいと考えています。

 

頂点を目指す若者に、成長の道しるべを示したい

「風が強く吹いている」という三浦しをんさんによる小説をご存知でしょうか?

この小説は、竹青荘(通称・アオタケ)と呼ばれる古びた寮に集まるメンバー10人が、無謀とも言えるようなチャレンジと、その過程での衝突を重ねながらも、箱根駅伝で頂点を目指す姿が描かれています。

あくまで作品で描かれていることはフィクションですが、一つ屋根の下で、個性と個性がぶつかり合い、自分なりのゴールとは何かを模索しながら、ただひたすらに駆け出していく姿は、マンガ家を舞台にしたトキワ荘プロジェクトとも変わらないように感じます。

トキワ荘プロジェクトの住まいの中で、プロを目指して頑張っているマンガ家志望者の姿は、フィクションでも何でもありません。現実に存在するリアルな若者がひたすらに苦闘を重ねています。

その道のりに、育成のプロとして様々な可能性を与え、個人個人のゴールに近づくサポートをしているのがLEGIKAです。(「風が強く吹いている」では、監督・コーチ・主将・寮監的な役割としてもう一人の主人公 清瀬灰二が登場しますが、徐々にそのような役割を強めたいと考えています)

より活躍の場を広げていくためには、育成プロセスにおいて、ビジネス界などで築かれた高度な知見をインプットしていく必要が生じています。単にみんなで同じ住まいに集まれば良いというものではないと考えています。

そのためには皆様からご支援が欠かせません。「投げ銭」と銘打っておりますように、少額からのご寄付でも構いません。ご支援をよろしくお願いいたします。

 

特定非営利活動法人LEGIKA
理事長 CEO 小崎文恵

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