チェルシーハウス国分寺とは
チェルシーハウス国分寺は、暮らしの中での様々な困難を乗り越え、学びを得ることを大切にする教育寮です。
学生の自主性を最大限重視し、寮監・寮母を置かず、帰宅時間の制限を設けないなどの自由な住まいとなっています。
こうした独自のコンセプトを持つチェルシーハウスは、離島・中山間部の高校学生寮においては、長い間ベンチマークとされ続けてきました。
現在、チェルシーハウス国分寺を運営しているLEGIKAでは、生活コミュニティを通じて人材育成を図る方策を、日々ブラッシュアップしています。
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金融緩和の影響で、学生向け不動産市場がバブル化
郊外にお住まいの方なら「やたら安っぽい賃貸アパートが増えたな」と感じることがあるかもしれません。
一方、長期にわたる金融緩和の影響で、金融・不動産資産に過剰にお金が投じられる傾向が生じています。
特に「学生寮」と称する食事付き学生マンションサービスは、一般の分譲マンションよりも小さな居室で高い収益が得られるものとして、多くの事業者が参入し、居室数を大幅に増やしています。
日本国内全体で学生自体は減少しているにもかかわらず、学生向けの住まいは急増しており、経験や知見に乏しい管理人(寮監・寮母)がかき集められています。
さらにこれらの学生寮サービスでは、1年間拘束で途中解約が困難という消費者にとって不利な契約形態となっていることが多いです。
入居したあとに強い不満を覚えても、退去することが難しいものとなっています。
同時に、見栄え重視の広告競争が激化しており、学生寮に対するイメージと実態の乖離が拡大しています。漏れ聞こえる不満の声も大変強いため、入居希望の学生や保護者の間には、学生寮サービスに対する疑心暗鬼の声が渦巻いています。
防衛戦から、価値を広げる戦いへ
LEGIKAでは、寄付や助成金に頼らずに、事業収益に基づいて成果を生む取り組みを進めてきました。
チェルシーハウスもほとんど寄付を受けずに、学生寮サービスの事業者と真っ向から市場競争をしています。このような厳しい局面であっても、住まいのコンセプトと実態に高い支持をいただいています。
事実、2021年度にはコロナ禍の最中にかかわらず女子枠が満室になったことが、日本経済新聞でも取り上げられ、話題となりました。2023年度春期も入居率95%以上の状態でスタートしています。
チェルシーハウス一棟の防衛戦という点では成功しているのかもしれません。
しかし、コンセプトを広げていくほどの力を得るには至っていません。
バブルが飽和していく局面では、いくら誠実なサービス運営をしていても、一時的な投資マネーに打ち勝つのは大変困難です。
しかし、それに勝つ方法が一つあります。
それは一般消費者の認識をガラッと変えることです。
10周年を迎えるチェルシーハウスにできること
チェルシーハウス国分寺は、この10年の取り組みの中で、住まいでの交流が、学生自身の未来に対して大変強い刺激になることを我々は知っています。
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例えば、チェルシーハウス国分寺には教員志望の学生も多く入居してくるのですが、「学び」などをテーマにした一般企業・団体が多くあることに、他の学生との交流を通じて気付くことがあります。
そして、必ずしも教員だけが一つの道ではないと分かり、自分にとって最適なキャリアを選び直すということが起きています。
大学における進路選びは、人生において重要な転機となりえます。
住まいがそのような重要な転機を与える場となるのです。
一般消費者の認識を変えるためにも、学生寮コミュニティの重要性と、その価値を広めるために、活動費用に十分なコストをかけたいと考えています。
寄付をいただいたあとの取り組みについて
皆様からいただいたご寄付は主に、9月28日(土)開催予定のチェルシーハウス10周年記念パーティの開催に活用いたします。
10周年パーティーでは「卒寮したら終わり」ではなく、卒寮してからも価値の高いコミュニティづくりを目指して、未来のチェルシーハウス(コミュニティ)を共に考えられるようなイベントにしたいと思っています。
そのため、講演や発表などの一方的な内容に加え、「キャリア」「ライフスタイル」「チェルシーハウス」の各テーマに沿って、チェルシーハウスの在寮生や卒寮生の交流(対話)を中心としたコンテンツをメインに据えて実施します。
このイベントを通じて、コミュニティの重要性を実感している在寮生や卒寮生のつながりを強化し、20年、30年と歴史を紡いでいけるような学生寮を目指して、これからのチェルシーハウスを共に考える機会にしたいと考えています。
また、10周年を機会に、多くのイベントや取り組み内容を広報発信し、一般消費者の認識を大きく変える取り組みに投入していきたいと考えています。
具体的には、コミュニティ運営にかける人員拡大や、著名人を招いたイベントの費用、これらイベント等の広報費用、チェルシーハウスの高いコミュニティ機能を維持するための設備費用・修繕費用を想定しています。
皆様のご支援に基づいて、市場を取り巻く一般消費者の皆様の認識を変えていこうと思います。
どうかご支援をよろしくお願いいたします。
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(いただいたご寄付の使い道の例)
- チェルシーハウス10周年イベントの実施費用(広報発信を重視したもの等)
- コミュニティの開発費用(外部アドバイザーへの費用等)
- 寮生向けの能力開発に関する講座・研修費用(外部講師への謝礼、会場費等)
- 取り組み内容の広報活動・プロモーション費用
- チェルシーハウス国分寺の保守・修繕費用