活動背景について
自己責任論が蔓延する現代において、貧困や格差、孤立、自殺者の増加など、福祉が必要とされる範囲が広がっています。そうした構造的な問題が山積みのなか、個人と国家の間に位置する中間集団」の重要性が高まっていることを感じます。家族、サークル、地域コミュニティ、NGO、NPO……。そして、わたしたち社会福祉法人もその役割を担っていく必要があると考えています。
お年寄りからこども、障害のあるひと、海外にルーツがあるひと、すべてのひとにとって依存先の選択肢となり、お互いに助けあう関係をつくる。それは、「支える/支えられる」「教える/教えられる」といった一方向の関係ではありません。
そこで、ライフの学校では、既存の福祉制度の枠組みを超えて、地域で必要とされる多様なニーズに対応していきたいと考えています。現在取り組んでいる事業を継続し、新たな福祉サービスを開発し続けるために、ご支援をよろしくお願いいたします。
代表メッセージ
福祉施設を地域にひらき、このまちの風景をつくる
わたしが特別養護老人ホームで働くようになったのは、27歳のときに母を末期がんで看取ったことがきっかけです。初めて身内の「死」に触れ、何がよりよく生きることなのかを自分ごととして考えざるをえませんでした。こうした経験を特別なものにせず、日々のなかで実践していきたいと考えるようになります。
2020年に法人名を「ライフの学校」に変更し、福祉施設を地域にひらき、さまざまなひとがともにいることができる場を目指しています。誰もが「先生」になって講座をひらいたり、庭や図書館、駄菓子屋などで自由に過ごしたりすることができます。
これらはすべて「目の前にいるたったひとり」と向き合った結果です。施設で暮らしている方が「年寄りばっかは嫌だなあ」とこぼした一言。障害福祉サービスを利用する方が「障害者ばかりはつまらない」と話していたこと。認知症のある方が小学生に雑巾の縫い方を教えて、いきいきとしていたこと。自分と異なるひととともにいることで、おのおのが「違い」や「役割」を発見し、学びやよろこびが生まれるのだと気づかされました。さまざまなひととの出会いによって、個人や地域の抱える困難に直面し、その解決策を探っていったことで、現在の「ライフの学校」のかたちがあります。
そのひとからできることを奪わず、「違い」を学びに。これからも変化を続け、あらゆるひととこのまちの風景をつくっていきたいと思っています。
理事長 田中伸弥
寄付の内容について
①サポーターになる
◻︎ライフ学校サポーター 年間 3,000円〜
わたしたちの日々の現場を支える会員制度です。ライフの学校と地域をつなぐ季刊紙『ライフの学校新聞』(年4回)と『統合報告書』(年1回)をお届けします。
②プロジェクトを支援する
◻︎こども食堂 1口 5,000円
毎月開催しているこども食堂にて、5,000円で約20名分の食事を用意することができます。現在こどもは1食50円ですが、今後は無料にしたいと考えています。
◻︎ライフの図書館 1口 10,000円
ライフの学校図書館は利用者登録をすれば誰でも使うことができます。現在、登録者は118名(うち中学生53名、高校生11名)で、放課後の自習の場や無料学習支援教室にもなっています。1万円で、かれらに高校・大学受験用の参考書を5〜10冊購入することができます。
◻︎居住支援 1口 50,000円
家を借りるためのサポートが必要な住宅確保要配慮者に、冷蔵庫やガスコンロなどの家電を購入することができます。必要なものはそれぞれ異なりますが、新品あるいは中古品で必要最低限の家電を買いそろえるには、1人あたり5〜10万円が必要です。
③使い道を指定せずに支援する
◻︎使途制限なし 1口 自由
ご寄付の金額と使用用途を指定せずに支援することができます。こちらは、法人経営において必要な資金として使わせていただきます。