フードリボンプロジェクトは、SDGsの実現に貢献します
「見えない真実」
このプロジェクトを発足したきっかけになったのは、「子どもの貧困問題」をはじめとした、さまざまな社会課題の現状を知ったことでした。あなたは日本の子ども達のおよそ9人に1人が、今も貧困下にあることをご存知でしょうか? 2022年に厚生労働省は、日本における17歳以下の子どもの貧困率は11.5%と発表しました。子どもの貧困は、その実態が見えにくい問題として知られています。しかし、私たちの見えないところで、今日もさみしい思い、つらい思いをしながら1日を過ごしている子ども達がいます。
食事の面で見ても、、
ミカちゃん(仮名)の事例
ある日のお昼、お弁当の時間のことです。
ナナちゃんは、クラスメートのミカちゃんが、カバンからあんぱんを一つ取りだして、半分だけ食べているのを見かけました。残り半分は、カバンに戻しています。ナナちゃんは聞いてみました。
「どうしてあんぱん半分だけしか食べないの?」
ミカちゃんの答えは、
「残り半分は、今日の夜ご飯だから。」
でした。
「だったら、わたしのお弁当あげるよ。一緒に食べようよ。」
それ以来ナナちゃんは、自分のお弁当を友達にあげるようになりました。
子ども達の笑顔や可能性が奪われている
経済的な理由から、今日の食事もままならない生活をしている子ども達がたくさんいるというのは、日本に実在している事実です。食事の問題の他にも、子ども達を取り巻くさまざまな社会問題が、子ども達の笑顔を奪っている現状があります
飲食店によるフードリボン活動で子ども達を支える
今日の食事に困った子ども達が、今日のうちに頼れる食事の場を全国に増やすため、私たちは、フードリボンプロジェクトを推進しています。全国の飲食店に「フードリボン」という独自の仕組みを導入・実施していただくことで、子ども達が、いつでも安心して食事ができる社会の実現を目指しています。
フードリボンの仕組みとは?▼▼
フードリボンを実施する飲食店では、子どもが「食事一人分」と交換できるリボンが、店内に掲示されています。これらのリボンは1つ300円でお店のお客様から購入されてお店にストックされる仕組みです。(※リボンを利用できる時間はお店によって異なります)
※これらのリボンは、福祉作業場を中心に、プロジェクトの支援者の皆様によって作成されています。これによって、飲食店によるフードリボン活動が広まれば広まるほど、障害者雇用にも貢献されていく活動になっています。
フードリボンプロジェクト全体像▼▼▼
メディア掲載実績
広島ホームテレビ、テレビ埼玉、MBSテレビ、Yahoo!ニュース、日本経済新聞、共同通信社、読売新聞、日本外食新聞、北海道新聞、人吉新聞、など
協賛団体
子ども達・ママさんからの声
フードリボンを実施する飲食店には、利用する子ども達からのお手紙がしばしば届きます。何気ない日常の中に、フードリボン活動があり、街の大人とのつながりが生まれる場にもなっています。また、ひとり親のお母さんからもお手紙を頂くことがあり、子育てにおいても助けになっているなどといったお声も頂いています。ある飲食店からは、「私、将来このお店で働くのが夢なの!」と声をかけられたという報告もありました。
飲食店での取り組み・現場の声
- フードリボン参加登録店舗:165ヶ所(2024年3月時点)
- フードリボン活動実施店舗:112ヶ所(残り53ヶ所は準備中)
- 実施店舗に集まったリボンの支援46,837食分(2024年1月時点)
- 実施店舗で利用されたリボンの食事:30,451食(2024年1月時点)
- 現在も飲食店で掲示されているリボン:16,386食分
大阪市西成区「火の鳥天下茶屋店」
埼玉県和光市「浩治朗」
法人サポーターになると・・・
ご支援の使い道
ご支援は主に、
①フードリボン実施店舗を増やす目的
②プロジェクトのPR・認知拡大目的
として使用いたします。子ども達の「食事になる」寄付ではなく、子ども達の「食事の場を増やす」ための寄付として、ご協力ください。
一般社団法人ロングスプーン協会の事業は、皆さまからのご支援で成り立っています。頂いたご寄付は、全額を当協会が掲げるビジョンとポリシーに則って、子ども達の明るい未来を切り拓く目的で使用いたします。使用用途は、以下様々な取り組みに使わせていただきます!
【使用例】
・フードリボンの調達・店舗への補助・配送にかかる経費・各福祉事業・啓蒙活動・イベント運営・参加店舗管理・本部事務経費・事務局運営人件費・交通費・コミュニティ運営等
代表理事メッセージ
このページまでお越しくださいました皆様、本当にありがとうございます。
一般社団法人ロングスプーン協会の、橋本展行です。
私達は、飲食店を中心とした新しい子ども食堂の形として「フードリボンプロジェクト」を推進しています。
このプロジェクトでは、子どもたちの貧困問題に対する根本的な解決にはならないかも知れません。しかし、もしかしたら今日のご飯に困る子どもが誰もいない社会を作ることはできるかもしれません。お腹を空かせたまま眠りにつく子どもをなくすことはできるのかもしれません。
活動を始めて最初の1年で、全国40店舗を超える飲食店が、「夢食堂」としてプロジェクトにご参加くださり、お客さまや地域の方々からは15,000食分を超える支援が集まりました。
また、生産者様、食品メーカー様、小売店様などからは多くの食材提供をいただきました。
「地域の子どもたちのために」始まったプロジェクトでしたが、実際には、多くの大人の地域社会への「やる気」に火をつけ、「やり方」と「やり場」を提供する結果となっています。
しかし、私たちの手が届かない子どもたちはまだまだたくさんいます。さらに多くの「夢食堂」を展開していくために、啓もう活動や広報活動などを含めた「フードリボンプロジェクト」の推進を図ってまいりたいと存じます。
皆様からの熱いご支援を賜りたく、よろしくお願い申しあげます。
一般社団法人ロングスプーン協会
代表理事 橋本展行