活動・団体の紹介
私たちの団体は2003年、東京都三鷹市を中心に子連れ再婚家庭(ステップファミリー)の当事者団体として理事長の平田が任意活動をしてきました。
2014年に法人化をし、NPO法人M-STEPとして活動を始めています。
また副理事長の新川は1998年からひとり親家庭支援を続けてきました。
全国に120万世帯いると言われているひとり親家庭。ひとり親家庭はまさしく再婚家庭予備軍です。
地域の親子交流を通して、再婚家庭が増えていて問題を抱えているのに相談の場所がなく、再婚家庭だということを隠して生きていかなくてはならない。悩みを誰にも打ち明けられずに孤独な育児をしている母親たちが沢山いることを知りました。
ステップファミリーが抱える問題を社会が理解し必要な支援が進み、暮らしやすい社会になることを目指します。
また、予備軍にあたるひとり親家庭の支援として、シングルマザー、シングルファザーが暮らしやすい世の中になるように支援を行います。
活動の背景、社会課題について
【活動の背景】
結婚の4組に1組が再婚家庭という時代です。
どちらかに子どもがいて再婚する家庭を”ステップファミリー”と呼びます。
子どもを連れて再婚する家庭は初婚で作られる家族とは違い、様々な問題を抱えています。
元の配偶者との別れの喪失感、元配偶者の家族との関わり、実子ではない子どもの子育てを担う苦労、大家族ならではの家事や育児の負担、経済的負担など、ステップファミリーのタイプによっても違いますが多くの問題を抱えながら新しい家族の構築を目指しています。
ところが現在の日本では再婚家庭が間違いなく増えているのにも関わらず、世帯調査すらない状況の中、ステップファミリーが抱える問題に対する認識が低く、初婚で作られる家族となんら変わらないと思っている人が多いのが問題です。
【社会問題について】
ステップファミリーは、一見、普通の初婚家庭と同じように見えることもありますが、初婚家庭とは違い、既に子どもがいる為、家事や育児の負担だけではなく、多子世帯になる可能性があるため、経済的な負担もあります。
家族を再構築するためにそれぞの立場での悩みを多く抱えますが、専門的な相談窓口がありません。当事者のみなさんが笑顔で過ごせるようになるための社会的な認知の拡大と受け皿をつくるのが私たちの使命です。
活動内容の詳細、実績について
・ステップファミリー(子連れ再婚家庭)の当事者サポート
現在、無料LINE相談、SNSコミュニティの運営、交流会、
YoutubeやSNSでの情報発信、オンラインサロンの運営など
・子どもたちへの食糧支援と居場所作り
毎週1回の学習支援と毎月1回の子ども食堂の運営
お食事クーポンの配布
・ステップファミリーを支援する専門家の育成セミナーの開催
・ステップファミリーを認知して頂くための講演
代表者メッセージ
こんにちは。
M-STEP理事長の平田えりです。
私は、親の離婚と再婚を経験し、面会交流もあった継子でもあり、初婚で継母の経験を得ています。
思春期の頃、同居親である、父親との相性が合わず、保護児童として、当時、所属していたマーチングバンドを発足した小学校の音楽の先生と団長に引き取られ、血縁のない家族と共に生活をしてきました。
そんな私が、自分と同じ境遇の仲間を増やしたくて、2003年、任意団体M-STEPを東京都三鷹市で発足しました。
任意団体で活動をしていた、その時期に前理事長の新川と出会い、共にステップファミリーのみなさんの為に何かできないかと考え、2014年に法人化をし、日本で唯一ステップファミリーのみなさんをサポートできる団体、NPO法人M-STEPとしてリスタートさせました。
現在は、実子であるセメントベビーと暮らす、シングルマザーとなりましたが、継子たちや元夫とは、”離れていても家族”そして、”血縁がなくても家族”を続けています。
M-STEPは、法人化をして10年間。
前理事長の新川が守ってくれていた、このM-STEPを再度、活性化させて活動をしていきます。
子連れ再婚家庭は一見して普通の家族に見られがちですが、独身同士の恋愛で形成される家族とは違い、様々な困難があります。
血のつながりのない親子関係をどう築くか?
離別で経験したそれぞれの喪失感をどう癒していくか?
お互いの親戚や別れた配偶者、その家族との関係性。
再婚をして「おめでとう!」と言われ、引け目を感じながらそのストレスを吐き出せないでいる苦しさ。
そして、なかなか声に出せない子どもの気持ち。
私自身が感じた経験を支援に活かしたく、この法人を立ち上げました。
そして、今現在のひとり親のみなさんは、子連れ再婚家庭(ステップファミリー)の予備軍です。
現在は、ひとり親の皆さんを支える活動もしています。
未来を担う子どもたちの健全な育成に携わる方々や子育てに奮闘する方々と一緒に”教育”は”共育”に孤独にならない子育てを目指しつつ、想いが同じのみなさんとは”競争”ではなく”共創”をしていきたいと思います。
寄付金の使い道について
・活動運営費全般
・子どもたちへの食糧支援
・子どもたちの居場所や支援学習塾の継続運営費
・無料相談窓口の運営費