みんなの学び館とは
みんなの学び館は福岡市でフリースクール事業を中心に運営するNPO法人です。2019年、一人の不登校の女の子のために元教員の福永夫妻が一念発起して立ち上げたところ、現在では常時20~40名が在籍する福岡市の中でも大規模なフリースクールとなりました。不登校で苦しむ子どもや保護者の方の悩みは本当に多種多様で、学校ではなかなか難しい一人一人の個性に寄りそった支援を心がけてきました。その結果、自信を取り戻した児童生徒が学校や社会と向き合えるようになり、各々が各分野で少しずつその才能を発揮しています。
みんなの学び館が大事にしていること
フリースクールというとどういったイメージがあるでしょうか?
学び館では不登校というのは「受けるべき教育を受けられない、学ぶべきことを学べない」状態であると考えます。
そのため、学び館では子どもたちになにより学びを、特に教科学習をメインで取り組ませています。学びに向かう姿勢、学ぶための方法を身につけることを最も重視し、そのためのサポートにこれまで取り組んでまいりました。
こういったサポートをおこなっていく中でいくつか分かってきたことがあります。
第一に学校に通えないことと学べないことは同義ではありません。学び館に来ている多くの児童生徒には学校の集団教授には合わないということがありますが、学び館のおこなう個別自由進度学習の方法で大きな成果を挙げ、学校に戻って好成績をおさめるだけでなく、私立中学の受験に合格する事例も多くあります。
第二にこのように学習で自信をつけたとき、少なくない児童生徒が学校に戻るということです。どうしても学校のありかたが合わないという児童生徒もいますが、学び館に来た100余名の児童生徒の過半数は学校復帰しました。そしてそれらの児童生徒の多くは学校で学びを継続させています。そういった我々の取り組みが多くの児童生徒とその保護者の助けになっていることを誇りに思っています。
ご支援の必要性と使い道
先に述べた通り、学び館では「すべての子どもに学びの機会を」をビジョンとして掲げ、活動を行ってきたわけですが、その結果図らずも多くの児童生徒が学校復帰となりました。これは喜ばしいことである反面、フリースクールに所属する児童が減るということ運営費の不足につながることを意味します。
我々がよりよい学習環境を整備し子どものウェルビーイングを目指すと、学校復帰となって所属児童数が減って学習環境を維持できなくなるという構造的なジレンマを抱えているわけです。
皆さまからご寄付を賜りたいと思っているのはまさにここに理由がございます。
いただいたご寄付は子どものよりよい学習のため、具体的には各種体験活動や学習教材費、また講師を雇うための費用に充てられます。
皆様のあたたかいご支援をよろしくお願いします。