活動・団体の紹介
一般社団法人Masterpieceは、虐待などを理由に親や家族を頼れない若者を「居・食・住」の側面からサポートしています。
一般社団法人Masterpiece HP
URL:https://youare-masterpiece.org
Masterpieceが運営をしている「シェアハウス」「ステップハウス」は、現在、埼玉県、千葉県、東京都で運営をしています。

活動の背景、社会課題について
安心できる「住まい」につながる
私たちは、さまざまな理由により親を頼れない若者たちに、シェアハウスなどの住居サポートを行っています。
例えば若者のシェアハウス入居理由としては、
「家を失った(帰れる場所がない)」
「生活費が苦しく生活を立て直したい」
「次のステップに進むための費用を貯めたい」
「いま被害を受けているため避難したい」
といったところからの相談が多いです。

また、ハウスにつながってくる若者は、貯金が全くないままハウスにつながってくることがほとんどです。入居後は、生活の立て直し、基盤作りから始まっていきます。
「住まい」だけではなく、本人のニーズに合わせたオーダーメイド型のサポート
入居してくる若者(社会的養護経験者など)のニーズは、ひとりひとり異なっています。それぞれに応じた個別的なサポートをオーダーメイドのようにサポートする取り組みを行なっています。
《 主なサポート 》
・役所や警察署での手続きの同行、支援措置(住所を隠す手続き)のサポート
・病院探し、通院同行
・就労支援団体などへの同行
活動内容の詳細、実績について
2024年度の相談は2,311件あり、3割ほどが住居や食料など、基本的生活基盤に直結したことです。新規の相談者に関しては、半分が「住居」の相談から入っています。

現在マスターピースの運営している部屋は全部で20室ありますが、常時8-9割は埋まっている状況です。住居利用者の半数は、金銭的に厳しい状況から生活をスタートしています。

寄付金の使い道について
いただいたご寄付に関しては、以下の用途で大切に使わせていただきます。
- 所持金が少ないハウス入居者の当面の生活費
- ハウス入居者の生活基盤を整えるための伴走スタッフのサポート費用
- ハウスの安全な環境を整えるための建物修繕費用
- ハウスがある地域のコミュニティづくりのための費用(ボランティア謝金・交通費等)
Masterpiece 2024年度 会計



代表者メッセージ
この現状を知った責任を果たしたい!

2017年から住居のサポートの取り組みを始めました。
「シェアハウスをやりたい」。それは児童養護施設職員であった頃に思ったことです。
私は児童養護施設で働いていましたが、働いて3年程経つと、卒園していった若者のその後の知らせを聞くようになりました。
「学校に行けなくなってしまった」、「仕事をやめた」「トラブルに巻き込まれた」など、とても心苦しいものでした。
壁にぶつかることは決して悪い事ではありません。問題なのは壁にぶつかった時に使えるサポートが少ないことです。
親を頼る選択肢を取れないということはとても大変なことです。
失敗したら、がけっぷち。
そのような生活を送って行かなくてはならない社会的養護経験者の若者たちの現状を知り、いてもたってもいられなくなりました。
そう思い、マスターピースの活動を始めました。
困ったときに「遊びにおいでよ」、「ちょっとおいでよ」と言える場所が作りたい、泊まれる場所を作りたいと思い、「シェアハウスがあったらいいのではないか?」と思ったところから活動がスタートしました。
もちろん、住居を行うことはとても大変なことだと思っていたので、さまざまリサーチをしたり、試行錯誤をしてきました。
シェアハウスは共同生活であるので、人間関係の調整や共用部分の運営について細かなことを話し合ったり決めなくてはならなかったり。時に頭を悩ますようなトラブルもあり、大変なこともたくさんありました。
しかし、それ以上に「やってよかった」ということが多くあります。
出会った目の前にいる若者が、もし今日ここに来れていなかったら?
屋根のない場所で寝ていたかもしれない、危ない場所に泊まっていたかもしれない、被害に遭っていたかもしれない ーー
と思うと、「この場所をつくって良かった」と思えました。
住まいを変える新生活を始めるというのは、人生の中でそう何度もあることではなく、大きなターニングポイントです。
時に人生が180度変わるような決断と共に、シェアハウスでの生活を始める若者もいます。
「第二の人生の始まりだね」と若者と話す時もあります。そんな場面に立ち会えた時、もっともやりがいを感じます。
若者が発してくれた声を聞いて。受け止めて。支える。
その経験を繰り返して、若者たちが、「声を発していいんだ」、「声を発してよかった」、「行動してみてよかった」と思い生活を送ることができると良いなと思っています。
「自分の人生のことは自分で決めて良いんだよ」若者によく伝えています。若者を励まし力づけていくことができるような住居サポート体制をさらに整えていきたいと思っています。
私たちは住居×福祉という重要なテーマに取り組んでいます。ハード面を整えること、コミュニティづくり。どちらも、とても大切なことです。しかしこれは私たちの力だけでは行うことはできません。支えを必要としています。
私たちと共に、若者のハウスと人生を支える「うちサポ」となっていただけませんか?
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