※こちらは、みらいファンド沖縄の「寄付と助成のプログラム たくす」により選ばれた、琉球frogs(株式会社FROGS)が実施するプロジェクトです。
活動・団体の紹介
琉球frogsは、未来人財の育成に対する「想い」を共有した集合体です
2007年、沖縄県内のIT企業7社と、県内5大学の学長が理事を務めるNPO法人沖縄知の風が集い、 沖縄県の協力を受けて『IT frogs』を設立しました。
「沖縄の持続的かつ発展的な経済自立の実現のために、世界と沖縄をつなぐグローカル志向の若手イノベーター人財を発掘・育成する」という志のもとでのスタートでした。
2012年の第5期からは、様々な思考特性を持つ人財を集め、文理の枠を超えたハイブリッド人財の育成をスタート。沖縄経済全体に影響を与える人財を輩出するために、名称を『Ryukyufrogs』に改名しました。
「アントレプレナーシップ(起業家精神)を身につけた学生が社会課題に対してイノベーション(新たな価値創造、技術革新)を起こす」という考え方の浸透にともない、社会にとって優れた人財育成プロジェクトとしての認知が広まってきています。その結果、現在では、北海道でEzo Frogs、茨城県でHITACHIFrogs が実施されるなど、沖縄から県外へと展開しています。
※現在は、株式会社FROGSが運営しています
活動内容の詳細、実績について
卒業生は100名を超え、うち13名が起業家として活躍しています。人財育成には長い時間が必要です。20年、30年続く発展的な継続が目標です。
【プログラム概要】
毎年、沖縄県内の中学生から大学生までの約10人弱を2回に渡る選考を経て選抜し、「自分自身が興味のある社会課題を解決するためのサービス」もしくは「つくりたい未来を創造するサービス」を生み出すという半年間の研修プログラムを無料で提供しています。
選抜後は、Ryukyufrogs生自身が情熱を注ぎ解決したい社会課題と向き合います。
その後、「向き合った社会課題× Technology」というテーマで解決策となるビジネス、サービスを生み出す事にチャレンジします。
その後、海外の起業家や投資家にプレゼンする研修を経て、毎年12月に開催する「LEAP DAY」で、起業家や投資家をはじめとするスペシャルゲストや多くの聴衆に向けて、自身が向き合ったビジネス、サービス内容について英語でプレゼンを行います。
その半年間の研修を通してアントレプレナーシップを中心とした非認知能力を高め、最終的には社会のトランスフォーメーションを牽引できる人財を様々な分野・業界に輩出し、より良い未来を創るためのプログラムです。
【実績】
2008年ー理系学生向けプログラムとして「IT frogs」がスタート
2013年ー「琉球frogs」に改名し、文理を問わず幅広い学生が参加できるプログラムへ
2016年ー日本トランスオーシャン航空株式会社の協賛により、離島の学生も選抜可能に
2017年ー経済産業省が後援に加入
2018年ー最終成果発表であるLEAP DAYの規模を拡大
2020年ー全ての研修がオンライン化され、例年8月に実施していたシリコンバレー派遣研修を世界中の起業家や投資家とのオンライン研修へと変化
2021年ーオフラインとオンラインを組み合わせた研修になり、事業化を志す学生を海外に派遣するプログラムへと発展。同年にはグッドデザイン賞を受賞
2022年ー文部科学省が後援に加入
2023年ー経済産業省が提供する「未踏的な地方の若手人材発掘育成支援事業費補助金(AKATSUKIプロジェクト)」に採択される
2022年時点で本プログラムの卒業生は合計100名となり、そのうち13名は現在、起業家(起業準備も含む)として活躍しています。また、起業家でなくとも、自身の分野でイノベーションを起こしている卒業生も多数います。
Ryukyufrogsは起業家育成プログラムではなく、アントレプレナーシップを身につけ文系理系の枠を超えたハイブリッド型イノベーター人財を育成するプログラムです。
起業はあくまで選択肢のひとつで、企業に就職したり、教師や政治家を目指すのもいいでしょう。つまり、どの分野の人財になったとしても、既存のルールや慣習に流されず、常にどうあるべきかを考え、何に対しても自分ごととして動くイノベーター人財をこの沖縄から輩出していきたいと考えています。
基金の使い道について
プログラムの研究開発やfrogs生の海外派遣に活用しています
RyukyuFrogsでは、沖縄在住の学生に向けたすべてのプログラムを無償で提供しています。ご寄付いただくお金は、生まれ育つ家庭の経済状況に影響されることなく、誰もに平等にチャンスを提供するための原資として活用させていただきます。また、未来を生き抜く力を身につけるために、学生自信が気づき、考える場としてプログラムをより良く機能させるための研究開発にも活用いたします。
支援者からのメッセージ
豊かな未来と個性ある子供たちの可能性を応援したい
そもそも人材育成…はなぜ必要なのか。私たち大人の社会においても、企業においても常につきまとうものです。子供たちは未来そのものであり、どの様に育成するかどの様に育つかが鍵になります。Ryukyufrogsの、自らの気づきと思いを大切にし、なりたい自分・ありたい社会を思い描き、思考と実践を繰り返しながら自ら切り開くイノベーション人財を育成する姿勢に共感し、豊かな未来と個性ある子供たちの可能性を応援しています。