なぜ多胎育児支援が必要なのか?
①医療的リスク
早産(単胎4.7%、多胎50.8%)や低出生体重(単胎 8%、多胎72%) による発育の遅れで、医療的ケアが必要になる可能性が高くなっています。*1
②マイノリティゆえの情報不足
多胎は1/100組のマイノリティ。妊娠・出産・育児に関する情報が少なく不足しています。また仲間と出会うことも困難です。
過酷な育児状況
退院後の多胎家庭、想像できますか?
多胎家庭は、妊娠・出産時には産後の生活の想像がしづらく、妊娠期からの不安や困難感を抱えたまま、多胎育児が始まります。
同時に2人以上妊娠・出産・育児をすることに伴う
時間的・身体的・精神的・経済的な負担が大きい
多胎家庭では多大な育児負担を保護者が担っている状況があります。
ある多胎家庭での、生後0ヶ月の双子育児を育児日記から振り返ると、1日にオムツ替え17回、授乳は26回、沐浴も人数分のため、主たる養育者の休息時間が細切れになってしまっている様子が見て取れます。家事をする時間はもちろん、ゆっくり休む時間もありせん。
3人に1人が我が子を虐待しているかもしれない…
と思いながらする子育ては「普通の子育て」でしょうか?
多胎児を持つ親の 3~4 割が「子どもを虐待しているかもしれない」と感じています。これは、一般の単胎育児よりも 2倍高い割合でした。
具体的な行為としては、「感情的な言葉」(81%)、「たたくなど」(52%)などが挙がりました。*3
多胎育児家庭の虐待死は単胎育児家庭と比べて2.5~4.0 倍高い
多胎家庭は、「双子が泣いても手が足りない」などの物理的な孤立から始まり
「出かけたい場所にも双子を連れていけない」ことによる社会的な孤立
そして「外出できない。自分だけがこんなに大変な育児をしている」という精神的な孤立へとつながります。
こうした社会とのつながりの弱さが、虐待のリスクにもつながっていきます。*4
地域の子育てサービス利用の課題
使いたくても気軽に利用できない理由
多胎家庭は自治体の用意している育児支援など地域資源を活用できていません。*2
利用を躊躇する理由として「利用料金の高さ」「利用予約が柔軟にできない」「24時間365日対応ではない」等の金銭面・利用時間への回答が多い中、「多胎育児を知らないスタッフが多くて不安」という回答も、約1200件中400件近く回答にのぼりました。
これらの課題に対して、自治体と多胎支援団体が連携し、より効果的な支援体制を構築していくことが求められています。また、支援者側の多胎育児への理解を深め、より使いやすいサービスの提供が必要とされています。
これまでの活動
三重多胎ネットの前身となる「三重県多胎育児サークルふたば」は、多胎児家庭の笑顔が増えるよう、三重県全域を対象に各地域で活動しています。
しかし活動の中で、サークル単位でできる支援の限界、難しさも実感しました。
三重多胎ネットの発足
そこで多胎ネットとして行政・医療・福祉など各機関を巻き込んだ、支援の提供を目指して設立しました。
私たちは、多胎児の妊娠期から子育て期まで、切れ目のない支援を提供することを目指しています。
皆様のご支援で実現できること
- 支援者の研修と環境整備
- 地域サークルの立ち上げと運営サポート
- 多胎育児に関する正確な情報の収集と発信
- 多胎家庭向けの専門的な講座や交流会の開催
今後の活動
来期以降、下記の活動を予定しています。
1.ファミリー講座: 多胎児の妊娠中や育児中の家庭向けの専門的な育児講座を開催します。
2. 交流会:育児の悩みを共有し、心を軽くする交流の場を提供します。
3. サークル支援:地域の多胎育児サークルをサポートし、アドバイスを行います。
4.情報発信:正確で役立つ多胎育児情報をウェブサイトなどで発信します。
寄付金の使い道について
- 初期設備費用:約10万円
- 情報提供運営に関する人件費:約10万円
- 広報費:約10万円
- 支援者研修費:15万円
- 手数料等:約5万円
みんなにとって子育てしやすい社会へ
多胎児支援の輪を広げることは、すべての人が暮らしやすい街づくりにつながると考えています。
皆様からのご支援は、三重県の多胎育児支援を充実させ、すべての子育て家庭にとってより良い環境を作り出すために大切に使わせていただきます。
一人一人のご支援が、多くの家族の未来を明るく変える力になります。ぜひ、わたしたちと一緒に希望ある未来を創る仲間になってください。
ご支援、心よりお待ちしております。
情報拡散お願いします
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三重多胎ネットのSNSアカウントから情報拡散いただいたり、「#三重多胎ネット」とタグ付けお願いします。多くの方に団体のことや多胎育児家庭について知っていただける機会につながれば嬉しいです。
出典
*1:みずほ情報総研株式会社・小さく産まれた赤ちゃんへの保健指導のあり方に関する調査研究会(2019)厚生労働省平成30年度子ども・子育て支援推進調査研究事業「多胎児支援のポイント」
*2:NPO法人つなげる『双子・三つ子育児実態アンケート2021』
多胎育児対象:育児支援サービス・オンラインコミュニティ利用アンケート(2021)<実施団体> NPO法人つなげる より引用
*3:2018年度子ども・子育て支援推進調査研究事業「小さく産まれた赤ちゃんへの保健指導のあり方に関する調査」研究会「多胎児支援のポイント ふたご・みつご等の赤ちゃんの地域支援」、「一般社団法人 日本多胎支援協会」調査
*4:「平成29年度子ども・子育て支援 推進調査研究事業」調査報告書
「一般社団法人 日本多胎支援協会」調査
ご支援にあたっての留意事項
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